ADHDが改善した瞬間の話 【メタ認知/合理的なADHDの目覚め】
こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。
最近思い出した子どものころの記憶に、今考えてみるとADHDの特性が改善した瞬間があることに気がつきました。
当事者の感覚なのでわかりづらいと思うのですが、なんとかワーキングマザーを続けられている私の原点だと思います。
メタ認知ができるようになった瞬間の記憶
私は、自分が言葉で考えていると気がついた瞬間の記憶があります。
自分の頭の中を客観的に観察できたという意味で、メタ認知ができた一番古い記憶です。
小学5年生のもうすぐ秋というくらいの時期の晴れた日、学校から家への帰り道でのことです。本を読みながら歩いていました。
そのとき「本みたいに、考えたことは言葉でしか伝えられないのかな?」と考えた瞬間に、「あれ、私は今、言葉で考えている」と気がついたんです。
それに気がついた瞬間に「私は言葉以外で考えられなくなってしまった」ことにも気がつきました。
それまで当たり前にできていたことができなくなったので、ものすごくガッカリしました。
それまでどのように考えていたのか
それまでの考え方は、半透明の動画が何重にも重なっている感じでした。
ADHDの特性の説明に、パソコンのウインドウがたくさん開いていて、どのウインドウを一番前にするか選べないというものがありますがまさにコレです。
当たり前にやっていたコレが「私は言葉で考えている」と気づいた瞬間にできなくなったんです。
考えられる絶対量が減ったという感覚で、私はバカになってしまったとすごくガッカリしました。
言葉にして考えるとは
このあとが大変でした。
それまで感覚だけでできていたことを、言葉で考え直さないとできなくなりました。
「どうやって歩いているの?」とムカデが質問されてから、足の動かし方に悩んで歩けなくなったお話がありますよね。まさにアレです。
「歩きたい」と思うだけでは歩けなくなりました。具体的な目的が設定できて、やっとどう動くかが決まります。
目的地と到着したい時間からルートと出発時間を決めて、どちらの方向に、どのくらいの速度で、どちらの足を次に出すのか、どう体重を移動するのか考えないといけない、面倒な状況になりました。
言葉にして考えるということは、論理性と合理性に支配されるということです。
「言葉でうまく言えないけれど、こう思う」という感覚では目的を設定できなくて、行動を決められなくなりました。
今も言葉で考えられなくなる瞬間はある
ここまでの話は「半透明の動画が何重にも重なっている」状態で、意識的には考えることができなくなったという話です。
なのでアラフォーの今も、調子が悪かったりすごく緊張したりすると、頭の中が半透明の動画が重なった状態になります。
娘にケガをさせてしまったときは、今考えるとまさにそうでした。
こういうときは書いて言葉にすることで頭の中を整理するのですが、書けないときにどうするかが今の私の課題です。
まとめ
小学生のころの私を知っている人から見て、中学生以降の私は別人のように落ち着いたそうです。
でも椅子を投げなくなったとかそういうレベルの話です。※ 念のため、人に当てたことはないです。
自分の経験からだけですが、ADHD傾向の人が落ち着くためにはとにかく言葉で考えることだと思っています。
言葉にすることではじめて、自分が何を考えているのかわかるようになって、どうしたいのかを具体的な行動に落とし込めるようになります。
私の場合仕方なくはじめたことでしたが、問題の解決能力は上がったので長い目で見れば良かったのかな。
余談ですが、私は小学5年生以前の記憶がほとんどありません。 記憶するにも言葉で考える必要があるような気がしています。
それでは!
子どもが1歳〜2歳のころの夕食作りにホットクックがすごく便利だった話
こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。
SHARPの電気無水鍋、ホットクックのレビューです。材料を入れてスイッチオンで自動的に料理を仕上げてくれるという、夢のようなお鍋です。
と、張り切って書き出したものの、かなり使いどころを選ぶのですべての家庭にぜひ一台! と勧められるものではありません。生活にうまくハマればすごく便利なものです。
うちでは子どもが1歳から2歳前半にかけて毎日使って本当に助かったので、そのころの生活パターンと共にお送りします。
使い倒して今は倒れてしまっているので、今の状況も写真付きで載せます。
ホットクックとは何か
「ホットクックとは何か」をひとことで言うと「かき混ぜる機能のついた炊飯器」です。
一時期、炊飯器で料理を作ることがはやりました。炊飯器で豚角煮やケーキを作った方も多いのでは?
でも炊飯器では微調整ができませんでした。あと5分加熱したいとか難しかった。もちろん混ぜることもできませんでした。そこを進化させたらこうなるよね、というのがホットクックです。
カットかぼちゃを洗って並べて、つゆの素と酒とみりんを入れてスイッチを入れて20分経ったできあがりがこちらです。あっ、これは混ぜる機能は使っていません。
なぜか思った以上に写真映えしませんでした。
ほかの方のレビュー記事を見ていてもおいしそうな写真ほとんどないよね……できた料理はおいしいし、鍋のままテーブルには出さないのでまぁいいのかな。
1歳から2歳前半のころの生活
この時期は、離乳食は終わっているので一応色々食べられる、でも大人と同じ大きさや固さでは食べられないものが多いという時期です。
手早く作ることができる肉野菜炒めや、鶏モモ肉をグリルで焼いたのあたりは作れなくなりました。
平日は仕事から帰ってから夕飯を作るのでとにかく早く作りたいのに、炒めものと焼きものがむずかしいこの時期は少しつらかったです。
またこの時期の娘は、水分のあるものがご飯に掛かっていないと食べられませんでした。
夕飯を作りはじめるのも大変でした。この時期はまだ離乳が完全ではなかったので、平日帰宅後の娘は「パイ!」しか話さずに私にぴったりくっついていました。保育園で毎日がんばっているので、家に帰ってきたら甘えたいんですよね。
その上、冬になってインフルエンザがはやって、家の中にウイルスを持ち込まないためには家に帰ったらすぐにお風呂に入るといいと聞きました。
休日に平日の夕飯を作りおくのは長続きしなかったし、色々どうするのよとなった時期を助けてくれたのがホットクックでした。
このころの平日帰宅後のタイムスケジュール
このころの帰宅直後の動きはこんな感じでした。
17:30 帰宅、手洗い、うがい、お風呂のスイッチを入れる、洗濯機を回す、娘をおんぶする
17:45 無洗米を炊く、野菜を適当に切ってフードプロセッサーで細かくして冷凍ひき肉かツナ缶とカレールーかハヤシライスのルーかトマト缶とコンソメかシチューのルーと一緒にホットクックに入れてミートソースモードでスイッチオン
18:00 娘とお風呂に入る
あくまでうまく回った場合ですが、これでお風呂から上がってパジャマを着るころには、みじん切り野菜のカレーかハヤシライスかトマト煮かシチューができあがっています。
お風呂のあとなら娘にしまじろうのDVDなどを見てもらって、だましだましキッチンに行けるようになります。
汁物は、電子ケトルでお湯を沸かして小鍋に移して、わかめやミックスベジタブルや市販の汁物の具 (乾燥) 、卵や豆腐などを具に適当に作りました。
サラダや副菜は、夫に食べたいものを買ってきてもらったり、ミニトマトを洗うだけ、キュウリを洗って切るだけ、時間があればレタスを洗ってちぎったり、ブロッコリーをレンジで加熱したり。
ご飯が炊きあがる18時半から18時45分くらいには夕食が完成できていました。
煮物を作っている最中にお風呂に入れるホットクックは本当に助かりました。
やっていたことをまとめてみたら、もっとやれたかな……? と感じましたが、当時はこれ以上は無理だったなぁ。がんばりすぎても続かなかったと思います。
結局、ホットクックでは凝った料理は全く作っていません。刻んだ野菜はとりあえずミートソースの作り方で煮ています。ムラにならずに火が通るので、電子レンジで作るより確実においしいです。ルーも勝手に混ざっているし。
ツッコミどころはたくさんあります
ここからは、これはどうなのよと感じたことを挙げます。
大きいので置き場所に悩む
ホットクックは、はっきりいって大きいです。私が持っているのは1.6Lの小さい方ですが、それでも5合炊きの炊飯器より一回り大きいです。
炊飯器と同じように蓋が上に開くので、蓋を開くための高さも必要です。開けた瞬間の蒸気も炊飯器くらい出ます。
そのため置き場所に困りました。
結局いろいろ悩んで、勝手口の前に棚を置いてその上に置くことにしました。コンロの前の位置です。
もともと勝手口を使っていなかったので、このままなんとなく使い続けています。もっと良い置き場所はありそうです。
ちなみにコンロ下の扉は全て外しています。見た目は悪いですが、出し入れは最速です。リフォームしようと何回もリフォーム屋さんに行っているのですが、どうやっても今より効率が落ちそうで踏み切れずにいます。
内鍋以外の部品には食洗機が使えない
意外だった不満がこれです。
ホットクックは使ったあとに毎回洗わないといけないパーツが6個あります。このうち、内鍋以外の部品には食洗機が使えません。
自己責任だからいいやと思って食洗機に入れていたら、写真でもわかるくらいみるみる劣化して半年ほどでツメが折れました。よりによって一番高そうな部品が……!
ツメが折れたことで、料理にねじを落とさないためのカバーが使えなくなりました。使うには問題ないけれど。
この鍋を買う人は手間を減らすことが目的だと思うので、食洗機が使えないのは訳がわかりません。
(そして結局今も食洗機で洗い続けてる)
まとめ
内鍋にフッ素加工がされていない、本体だけではメニューの選び方がわからない (紙の表を見る必要がある) など、荒削りだなぁと感じるところはまだあります。
ただし、使いどころがうまくハマると手放せなくなります。
ホットクックが向いているのはこのあたりの人だと思います。
- カレーやシチュー、ミートソースなどの煮る料理をよく作る
- 料理をするまとまった時間が取れない、コンロのそばにいられない
- 料理ができるまで放置する時間はある (例: 夕飯は帰宅1時間後で大丈夫)
- コンロの火を消し忘れたことがある
このあたりが当てはまるなら買って損はしないと思います。ポイントは手間は省けるけれど、料理が早く完成するわけではないところではと思います。
完成させる時間を指定できる機能が一応ありますが、メニューが限定されているので使ったことはありません。これを使えば朝スイッチを入れて夜できあがりということができそうです。でも私は朝に夕飯の用意をする余裕はないなぁ。
それでは!
発達障害者は結婚しないで子ども作らないで に当事者親として考えたこと
こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。私は来年年少になる娘がいるADHD当事者です。
ツイッターの発達障害クラスタで話題になってから一週間くらい立っていて完全に乗り遅れていますが、発達障害者が親になるときに必要だと思うことという普遍的な趣旨を含むのでアップします。
- きっかけは発達障害者への中傷のリツイート
- 冷静になって見えてきたこと
- 妄想です
- 私が娘に言われたらどうするか
- 発達障害であることを子どもに言う必要があるのか問題
- 誹謗中傷する子に育って欲しくない
- まとまらないまとめ
きっかけは発達障害者への中傷のリツイート
最初に一枚の画像がリツイートで回ってきたときは、大分モヤモヤしました。
発達障害者は結婚するな、子どもを作るな、ひきこもれという文章が送られてきたという内容でした。
発達障害持ってるのに婚活?
発達障害は代々遺伝するんですよ?
あなたの家族や親戚も発達障害遺伝子持ってるからこそあなたがADHD、ASDなんですよ。
お願いだから子供作らないで。
結婚しないで。
不幸な発達障害者を増やさないで。
発達障害者は、知らず知らずに社会に出ると周囲に迷惑垂れ流してるんだから、死ぬまで一生ひきこもりにーとしてください。よろしくお願いします!
https://peing.net/q/6335f801-c144-4467-b7c8-80d0e02a1a4c
※ 被害を受けた方に意見する意図はないので、中傷の本文のみ引用します。
はじめて見たときは、他責的すぎる、万能感全開の中傷文に思えました。この文章を書いた自分が恥ずかしいと思えない時点で、子どもなら中二病、大人ならマジ○チです。
いくつか反射的にツイートしてしまいましたが、冷静になってから投稿されたサイトの対象年齢や使われ方などを調べて、また文体からも、子どもがしたことだろうと推測しました。何となくですが小学校高学年~せいぜい高校生までの女子という気がします。
大人のマジ○チはいなかったんだ……という意味で少しホッとしました。
もちろん被害に遭われた方はお気の毒です。見たところネット慣れされている方のようで、上手な対応だなぁと感心しました。勉強になりました。
冷静になって見えてきたこと
冷静になってから見えてきたことがあります。
不幸な発達障害者を増やさないで。
と書いていることから、書いた本人が不幸な発達障害者、もしくは自分が発達障害ではと思っている不幸な人と読むことができることです。
知らない人に中傷を送ることができるほど無神経な人が自分は定型だと確信していたら、「不幸な発達障害者」なんて書くでしょうか。ここには発達障害当事者の視点がありそうです。
そこから、発達障害の親を持つ発達障害の中学生の女の子だとしたら文章に一貫性が出てくるなぁと妄想していました。
発達障害者は、知らず知らずに社会に出ると周囲に迷惑垂れ流してるんだから、死ぬまで一生ひきこもりにーとしてください。
そう思って見ると、この一文は彼女が周囲から言われていることのアレンジなのかもしれないね。人を傷つけようと思ったときに感情的に選ぶ言葉って、自分が言われて傷ついた言葉じゃないかな?
妄想です
成長過程で「自分が生きている意味は何か」「何のために自分は生まれてきたのか」と考えるのは定型・非定型関係なく誰もが通る道です。
その時期に自分が発達障害であることを知って、それが親からの遺伝であると知ったら、「両親が結婚しなければ、子どもを作らなければ、私の今の苦しみはなかった」と考えるのは自然なことです。
しかも親も発達障害だから共感性が低くて、話が通じない。自分も人とうまく話ができない、だからインターネット上で色々見て回った。
そんな中で発達障害を公表して婚活している方に対して「なぜ遺伝する可能性があるのに結婚しようとしているのか」「結婚するということは子どもを作るつもりか」「私のような不幸な子どもを増やすつもりか」と憤ったのだとすると、気持ちは理解できます。
※ 念のため、私は「発達障害を公表して婚活している」ことには中立です。私は発達障害だけれど結婚しているし、個人の自由です。もしもこんな状況の子どもがいたとしたら、やったことは絶対にダメなことだけれど気持ちは理解できるという意味です。
中傷ではなくて素直に質問すれば良かったんですね。進んで質問を受けていらしたのだから、たとえば「私は発達障害の中学生です。もしあなたに子どもができて『発達障害がママから遺伝したせいで私は不幸だ。産まれてきたくなかった』と言われたらどうしますか?」と質問するのなら問題なかった。大人の発達障害者に意見をたくさん聞いてみれば良かったんです。答えに納得できるかはわからないけれど。
でも、こういった書き方は悩んでいる最中の中学生にはできないでしょう。思い詰めた親への思いをそのまま知らない人に送ってしまった状況ではないかと想像しました。
私が娘に言われたらどうするか
こういった話は、私が娘からされる可能性があります。もしも娘に答えるとしたらこんな感じかな、という話。
「発達障害がママから遺伝したせいで私は不幸だ。産まれてきたくなかった」
これについては、遺伝させた私が何を言ってもムダで、話を聴いて謝るしかできないです。
この言葉を言うところまで思い詰めている状況の娘から見たら、私が何を言っても、産まれた理由は私のエゴにしか聞こえないでしょう。
今なにを不幸だと思うのか、気持ちをひたすら聴いて、落ち着いたらどうしたいか、どうして欲しいかを聴いて、今できることを一緒に考えていくくらいしかできません。
娘に発達障害が遺伝しているかは今のところわかりませんが、遺伝していなくても中高生のころには同じようなことを言い出すと思うし、これに対応したくて心理学やカウンセリングの勉強をはじめたところがあります。
何も勉強していないよりは役に立つはず……立って欲しいです。
今思ったけれど、親に言えるならその家庭は健全ですね。ネット上で見ず知らずの人を中傷している時点で、親に言えないような状況なのでしょうか (妄想です) 。
娘は私に直接言ってくれるように育ってほしいです。
(妄想上の) この子も私のところに来てくれれば多少は相手できるのにな。ブログのネタにはするけどね。
子どもの話を聴くことについて、この本がとても勉強になりました。と、私は悪くてセコい大人なのでアフィリエイトリンクを貼っておきます。
親として子どもの話を聴く具体例が載っているので、子どもの話を"聴く"ことがイメージしやすいです。この本を読んで傾聴できるようになりたくなって習いに行くことにしました。
「なぜ結婚したのか」
これは正直に答えるだけです。
パパは、私が人生で一番つらかった時期を支えてくれた大事な人。パパは私の良いところもダメなところもよく知った上で今も支え続けてくれている。
普段は支えてもらってばかりだけれど、パパに万が一何かあったときに、もしかするとママが支えられるかもしれないと思った。そのためには結婚していた方が日本の法律上色々便利なので結婚した。
あと匂いと声が好きだし一緒にいて安心するから、単純に近くにいたい。というかぶっちゃけた話パパが大好きだから。
「なぜ私を産んだのか」
これも正直に答えるだけです。
元々子どもを作るつもりはなかった。
私の発達障害が遺伝したら申し訳ないし、私に親になることができるキャパシティがあると思えなかった。私は親に虐待されて育ったので虐待してしまうかもと不安に思っていた。
パパもこの妻では子どもは無理だなと、欲しいけれどあきらめていたそう。
パパと一緒に住んでしばらくして、もし子どもを産んだとしたら育てるのは二人で協力できることで、この人がパパなら今の私なら何とかなると確信を持ったので、二人で話し合って決めた。
子どもを欲しい気持ちが私の中で生まれたのは、パパと一緒に暮らして、パパとならママが育った家族とは違う形の家族を作れると思ったから。家族が増えたら今よりもっと楽しいだろうなと思えるようになったから。○○ (娘) が家族になってくれてから、すごく楽しい。産まれてきてくれて良かった。
ちなみに、パパとママは「ママが○○ (娘) におかしいことをしていたら指摘すること」「ママがどうしようもない毒親になったら○○ (娘) を連れて逃げること」を約束している。
○○ (娘) も、私がおかしいと思ったら、ママに直接言うか、もしもママに言いづらかったらパパに相談してね。
発達障害であることを子どもに言う必要があるのか問題
ここまで書いてやっと思いいたりましたが、そもそも娘にカミングアウトするかという問題がありました。
個人的には娘が診断を受けない限り、言う必要はないと思います。
状況によって変わってくると思いますが、娘の悩みをむやみに増やす必要はないと思うからです。
もしも娘が診断を受けることになったら別です。娘が診断を受け入れるために私が発達障害であることを伝えること、私が娘の怒りを受け入れることが必要になるはずです。
娘には「なぜ私を産んだのか」「ママの発達障害が遺伝したせいで私は不幸だ」「産まれてきたくなかった」と私に怒る権利があります。
そこで十分に怒らないと、凹凸をどう生かしていくかという前向きな発想にならないまま自己肯定感が下がっていくと思うのです。
誹謗中傷する子に育って欲しくない
話は代わりますが、そもそも娘が見ず知らずの人に誹謗中傷を送る人間に育ったらすごく悲しいです。
でもインターネットから切り離した生活はムリですよね。使い方を教える必要があります。トイレや箸や自転車を一緒に練習するのと同じことです。
はじめて娘にスマホを持たせるときは私から貸す形にして、やり取りをチェックするのを当たりまえにした方が良いんだろうなぁ。
これはプライバシーとか毒親とか関係なく、親としての責任の話です。むやみに禁止はしないけれど、子ども本人が自分の言動に責任を取れないうちは見守る必要があると思います。
もし娘のスマホを見て今回のような書き込み履歴が残っていたら、娘に見えないところで失敗したと泣いたあとに精神科に一緒に行くかな……。
まだスマホを持たせるには時間があるので、考えていくべきところです。
まとまらないまとめ
中傷文を書いた人は「発達障害の親を持つ発達障害の子ども」に見えたことからの妄想でした。ほかの背景を想像すると、私には一文一文がうまく繋がらないのです。
もしもどなたか一貫性のある他の人物像を考察できる方がいらしたら、ぜひ教えていただけると幸いです。
親にも誰にも苦しんでいることをわかって貰えない子どもの悲鳴だったらつらいなと心がザワザワしてしまっています。
この件について発達障害の方々のブログやツイートを拝見した範囲では、書き手は大人であることを想定したいわゆるマジレスが多くて、それならスルースキルを試されている状況なので、マジレスは発達障害の特性が出ている気がする……と感じたことから冷静になって見直して、そのあと自分の妄想に暴走している感があります。
というかこれもマジレスです。踊っています。
中傷するのは絶対にダメなことです。
ただ、発達障害が遺伝するのはもう一般的な知識なので、発達障害者が子どもを作ったら「ママ (またはパパ) から発達障害が遺伝して、私は不幸だ。産まれてきたくなかった」と子どもから言われる可能性から目をそむけることはできません。
結婚はともかく、子どもが欲しいと考えている発達障害の方は、そのときどうするかを考えておいた方が良いのかなと思います。
子どものころ、発達障害であることがわかったころ、つらい思いをしたときに「私は産まれてきたくなかったのに」と考えましたよね。
そのときに親がどう動いたかはすごく大事なことに思えます。私はこのあたりの気持ちを雑に扱われたので、親になった今、娘には同じ思いをさせたくありません。
またこの私の気持ちが娘にとって重いかもしれないけれど、そこは夫がストップを掛けてくれると信じています。
それでは!
【母がADHD】娘に傷あとが残るケガをさせてしまいました
こんにちは、くずなつ (@kuzunatsu) です。
タイトルの通りの内容です。記事にするかすごく悩みました。
娘に申し訳ないし、わざわざ晒すことでもないのですが、ADHD母の反省という見方でまとめるのは意味がありそうに思います。
娘が公園で転びました
娘のお友達とそのお母さんがうちに遊びに来てくれたので、一緒に公園に行ったんです。
そこで娘 (2歳後半) が転んで、遊具の角で額を切りました。
泣き出した娘を抱き上げたのは、お友達のお母さん。私はついさっき娘が順番を割り込んだ親子に謝っていたので、見えるけれど手の届かないところにいました。
私は走り寄ってハンドタオルを出して娘の額から溢れ出す血を抑えました。それから「救急車を呼んで」と言われて、119番に電話しました。
娘と私が救急車に乗りました。お友達のお母さんはバスで追いかけてくれて、娘の着替えを病院まで持ってきてくれました。
私は何もできなかった
私はこのとき、ほとんど何も考えられませんでした。娘のケガを見てパニックとかではなく、ただ固まってしまった感じ。
経験したことのない状況になって考えられる限界を超えた、みたいな……? ワーキングメモリが少ないことと関係があるのでしょうか。
どうでもいいことは衝動性やら多動性やらですぐ動くのに、肝心なときはハンドタオルを出すくらいしかできなかった。
娘と二人で来ているときのケガだったらと考えるとゾッとします。お友達のお母さんがいてくれて良かったです。本当に助かりました。
縫いました
病院に着いてすぐに娘の額を縫うことになって、私は部屋から出されました。
病院の廊下で待っている間に、仕事中の夫にハングアウト (GoogleのLINEみたいなアプリ) で知らせました。娘は絶対泣くだろうと思っていたのですが、泣かず……驚きました。今考えると娘も恐怖で固まってしまったのかも。
施術が終わってまた部屋に入れてもらえたので娘を抱っこしてたくさん褒めて、支払いなどを一通り終わらせて、追いかけてきてくれた娘のお友達とお母さんをタクシーで駅まで送って、家に帰りました。
家に着いてすぐに娘が寝たので、娘の額に貼られたガーゼをずらして見てみたら、黒い糸で7針も縫われていて本当にかわいそうなことになっていました。
これでまた変なスイッチが入ったというか何というか。
娘の気持ちに寄り添えなかった
娘が寝ている間、私は縫った傷がどう残るのかをネット検索しまくりました。
女の子の顔に縫った傷あとがあるなんてあんまりです。せめてできるだけ綺麗に治ってほしい。
縫った直後なら形成外科で縫い直せると知って、行ける範囲の美容形成外科を調べました。
それを夫に知らせたときの返事 (ハングアウト) がこれでした。
「 (娘の名前) が耐えることができるかな? 」
この返事を見て、すごくショックを受けました。私は娘に、「ケガを縫った次の日に、もう一度同じ傷を開いて縫い直すのに耐えろ」と考えていたということだからです。
私が私の気持ちを優先に動いていて、その場にいなかった夫の方が娘の気持ちを考えていることに気がついたからです。
娘本人は気にしていない
『インターネットで検索した結果』は、検索した人が望む結果しか出てきません。
娘の気持ちに寄り添おうと考えてからの検索結果は、これまでと全く違いました。
このブログのコメント部分を読んで、泣いてしまいました。
「傷あとを気にされているのはお母さん」ですが、「傷あとを持っているのはお嬢さん」です。 そのお嬢さんが「あまり気にされてない」のであれば、今はそっとしておくのが良い事だと思います。
お母さんが「傷あと」を気にしすぎると お嬢さんの傷あとに対する気持ちがお嬢さんに伝わり、お嬢さんも気にし始めることになります。せっかく気にしていなかったのにです。 今は、我慢して経過を見ていてください。
確かに、娘の傷があとになることを気にしているのは私で、2歳の娘が今気にするとは思えません。
娘が年ごろになって気にするようになったら、合うコンシーラーやファンデを探したり、形成外科に一緒に行けばいいこと。
今はせめてシミにならないように傷保護テープを貼るなど娘に負担なくできることを、私の気持ちとして続けています。
反省
結局これは、精神的な余裕がなくなると発達障害の特性が強く出てしまうという話なのだと思います。
考えることと行動することを分けることで、普段はそれなりに暮らせている (と思っている) のですが、分けられなくなるとすぐに自分が優先になってしまいます。
ズレた行動をやめるには、私がアドバイスを聴けるかにかかってくるのですが、これも精神的な余裕がなくなると難しくなります。
できるだけ早く「私は今慌てている! 」と気づくことがものすごく大事ということですよね。慌てていることに気づいて、はじめて落ち着けるので。
また、一度に入る情報が多かったり強すぎたりすると、考えられなくなることも問題です。
これは「こうなったらこうする」を色々想像しておく (想定内にしておく) ことが対策になりますが、発達障害の特性で先が読めないので限界があります。やっぱりできる限り早く落ち着く方がまだ現実的かな。
自分の感情に気づくのには、ずっとゼロ秒思考の方法 (ひたすら書く) を使っています。でもこれは今回のようなすぐに動かないといけないときは、少なくとも私には役に立たないことがわかりました。当たり前ですが、メモなんてできる状況じゃない。
スポーツ選手のメンタルトレーニングの本を以前読んだので、読み返してみようと思います。こちらの方が近そうな気がします。
あとそもそもケガをさせないための対策として、保育園で先生に相談したら「お散歩のとき園児が必ず帽子をかぶるのは、ケガ防止のため」とのことだったので、今さらながら冬物の帽子を買いました。
できれば、こういう状況には二度となりたくないです。自分がケガするよりも、子どもがケガをする方がつらいです。
まとめ
実はこのケガは一か月ほど前のことです。ごめんなさいと思うばかりで客観的に考えられるようになるのに時間がかかりました。
娘を無事に育て上げられるのか不安になってきましたが、やってしまった取り返しのつかないミスは繰り返さないように具体的な対策を立てていくしかありません。
ちなみに娘本人は救急車に乗ったのが嬉しかったそうで、今もときどき話してくれます。傷は「先生にピッタンコしてもらった」そうです。傷自体を気にしている様子は今のところありません。
ただ外で転ぶのが怖くなったようで、抱っこすることが増えたままです。これは仕方ないと思うので、できる限り抱っこしています。
娘、本当によくがんばってくれたと思います。
それでは。
アイキャッチ画像を用意できない問題が解決できたかもしれない
こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です
アイキャッチ画像とは、ブログの記事の一番上の画像です。記事のタイトルの下にある画像のことです。
この画像がなくても内容には全く関係ないのです。ないとさみしいから、できるだけ入れたい程度のもの……。この記事にはアイキャッチ画像がないのですが、少しさみしいと思いませんか?
50記事目を目前にしてやっと方針が立ってきたので、素人が悩んできた過程をメモしておきます。
適当な画像を拾ってきてみた
一番最初のころは、ネットから著作権的に問題のない画像を拾ってきていました。
ググるとたくさん出てきますし、はてなブログの公式アプリから、Flickrの写真を検索して挿入することもできます。
Flickrは異国情緒が溢れすぎて選ぶのが難しいです。
最近だと、Unsplash (オシャレ写真サイト) とかCanva (アプリ) が流行ってるようですね。
色々使ってみましたが、探すのに時間がかかりすぎて面倒になりました。
写真を取ってみた
次に、アイキャッチ画像用の写真を自分で撮ってみてはと思いました。
が、アイキャッチ用に使うことを考えると空とか花とか無難なものしか撮れなくて、一瞬で飽きました。
しかも暗い。
描いてみた
線画を描いて色を塗りました。もちろん時間がかかりすぎました。
絵を描くのは好きなのですが、毎回はできませんでした。
背景パターンと合成してみた
著作権的に問題のない背景パターン画像と、自分で撮った写真を合成してみました。
案外時間がかかった上に、できあがりが微妙でした。背景がノートを突き抜けて透けてますね。
アプリで作成 1
いわゆるフラットデザインというやつにしてみてはと思いました。
パワーポイントみたいに図形の組み合わせで作れそうと探して、見つけたアプリがこれです。
これで作ったアイキャッチがこちら。フラットデザインかはともかくとして、私は気に入っています。
でも実は、これを作るのに3時間くらいかかったので、本文より時間がかかるのはどうなのよ?となって諦めました。
あらかじめ用意された図形を使って欲しい形を作るのは、思ったより大変でした。
アプリで作成 2
悩んだ結果、中高生御用達 (らしい) えもじるで作ってみました。
作ったアイキャッチ画像はこちら。
色々な意味で良いのかこれ……意外と時間もかかっています。
今考えると、Twitterの絵文字の方がかわいいですね。他にもアイコンやステッカーなどを探してみましたが、探して見つかるまでの時間が読めないのがストレスでやめました。
余談ですが、このときの試行錯誤の途中で、Twitterの絵文字が使えるようになりました 私は気に入っています
描いてみた 2
自分で絵を描くとき、色を決めるのは大変です。
その昔PIXIVに絵を投稿していた時期は、適当に着色したあと、加工して色を大修正していました。が、アイキャッチ画像にそこまでするのは面倒です。
そこで、このアプリを連打して、好きな感じの色の組み合わせになったらそのまま使うことにしました。
下の方の『GENERATE!』をタッチすると、色の組み合わせが変わります。
そしてその色を使って、5分で何か描く!
使うアプリはProcreateのiPad版です。
あーこれで良いんじゃないかな……。慣れるともう少し凝れそうだし。
こんな感じで一年近く試行錯誤して、アイキャッチ画像を用意するストレスが大分減りました。とりあえずこれでしばらくやってみます。
(といいつつ今回アイキャッチ画像がないのは、その時間すら取れなかったからです。字より絵を描く時間を取る方が難しい……)
本末転倒を絵に描いた話でした。画像の大きさがバラバラなのは、あとで気が向いたら修正します!それでは!
TODO/タスクの優先順位付けに使う時間を減らす工夫
こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。
TODOとタスクをメモする癖がついたあとに必ず突き当たる『リストはできたけれど優先順位がつけられない問題』への一工夫です。
優先順位がつけられない問題
私はGTD (Getting Things Done) という方法でTODO/タスクを管理しています。
思いついたことは全部メモして、やると決めたことは状況別に一覧を見られるようにする方法です。
たとえば家にいるときは、『家にいるときのやることリスト』を見て、今やることを選びます。
でも膨大なリストが表示されるので、どれを今やるか選ぶことに時間がかかっていました。「トイレットペーパーの補充」なんて、悩んでる時間でできるじゃないか……という状況でした。
バカバカしいけれど真面目な話、今やることを決められないのです。
「これで解決できそう」と根拠なしに思いついて最近試している方法が、うまく説明されている記事を見つけたので紹介します。
コンピューターの方法を参考にしてみる
コンピューターがタスクを実行する順番を決める方法を参考にしてみてはという記事です。なんと2003年に同じ問題に突き当たって、解決済みだそうです。
そして目に痛いこの一文。
コンピューターに習うべきひとつ目のポイントは、「タスクの優先順位付けに費やす時間は、それらのタスクをやり遂げるのに費やす時間ではない」ということ。
そう、リストをいくら良くしても、何も進んでいないんですよね。進めたような気分になっているのは幻です。頭ではわかります。
この記事によると、順番を決める方法は2つあるそうです。
① 優先順位をつけない
「つけられないないならつけなければ良いんだ!」という、いきなりの逆転の発想です。
直感に反した解決方法として、「ランク付け」をやめて「限られた数の優先バケツを設ける」という方法を選択しました。これにより、システムは「次に何をすべきか?」についてはそれほど正確な回答を出せなくなってしまいますが、タスクを実行するための時間を多く用意できるようになるそうです。
つまり、私のTODO/タスク管理方法で実際に使うときは、やらないといけないことの数を限定して一覧を作るということですね。
ただここまでだと、今何をするかは決められません。
決めるためにどうするかも書いてあります。
意外にも、時には完璧な順序で物事を実行していくことをあきらめることが、タスクを実行する上での助けとなるそうです。
具体的には、「絶対にやらないといけないことには実行する順番なんて必要ないよね!」と割りきって、時間順かランダムで進めるのが時短になるそうです。
これをメール管理術に置き換えてみると、メールを仕分けすることが最も重要なタスクであるとしていると、肝心のメールをチェックしたり返信したりする時間が足りなくなってしまう可能性があるため、時間順もしくは完全にランダムにメールを返信していくことがオススメとのこと。
私の場合、『絶対にやらないといけないこと』は、過去記事の分類1、2に当たります。
私の分類はこれです。
- やるべきこと
- やらざるをえないこと
- やった方が良いこと
- やりたいこと
分類1 (やるべきこと) 、2 (やらざるをえないこと) のフォルダに入っていて、「@自宅」など場所のタグが付いているTODO/タスクを一覧できるようにしています。
期限が迫ったTODO/タスクがない場合は、ここから抽選アプリでランダムに決めるのが、確かに経験的に一番時間の無駄が少ないです。
根拠があるどころか、コンピューターで当たり前に使われている方法とはびっくりです。
② 細かいTODOはまとめて実行
私の場合、「バッグの中のゴミを捨てる」や「靴の中敷きを洗濯機に入れる」といった、1〜2分で終わるTODOが分類2 (やらざるをえないこと) に必ずあります。
これを抽選アプリでいちいち抽選するのは時間がかかりすぎます。またその場で決めると、頭を切り替える時間も毎回必要になります。この無駄時間をどう減らすか。
重要ではないタスクをグループ化しておき、まとめて処理することで中断を最小限にすることが可能となります。
※ 引用内の『中断』とは、タスクを切り替えるときのコンピューターのメモリのデータ入れ替えのことです。
要は、「細かいTODOはまとめて実行すると良いよ」ということです。
実際の私のTODO処理で実際に使うときは、1〜2分で終わるTODOの一覧を表示させて、何も考えずに上から実行しています。
この方法のデメリット
真面目にやればやるほど、分類1 (やるべきこと) と2 (やらざるをえないこと) のリストが大きくなって、必要なことを必要なタイミングでできなくなっていきます。
分類1 (やるべきこと) 、2 (やらざるをえないこと) に入れるTODO/タスクをとにかく最小限まで減らす必要があります。
今のところ私は『最小限』の定義がうまくできていません。引用元のように数で一律に決めるのではない方が良い気がしていますが、中途半端な定義でやるより「今日の分類1は3つ!」と決めた方がスッキリする分マシなのはわかりました。
分類4の『生活に必須ではないけれどやりたいこと』に手をつけるために、空き時間を作るのは重要です。
ちなみに私はADHDなので、本当にやりたいと思ったことは、最低限の家事ができてなくても衝動的にやっちゃうことが多いです。
最近だと、どうぶつの森がやばかったです (過去形)。
機械のような厳密さでは実行できていません。する必要もないと思っています。言い訳だけど、全てをロジカルにやるのは人間には無理です。
デジタル管理が私は好き
アナログ管理では色々な一覧を作るのが大変なので、TODO/タスク管理はほぼデジタルです。デジタルなら検索条件を保存して、色々な一覧を表示できます。
アラームを鳴らせるのもデジタル管理の強みですね。
でも正直なところ、誰にでも勧められる方法ではありません。
例えば、私は2009年からOmniFocusというGTDアプリを使っていますが、これをマトモに使うには本を数冊読む必要があります。
このあたり。
ネット上の情報だと、このあたりは本に沿った内容です。
ADHDの診断が出ている私でも忘れ物や遅刻がほぼなくなるところまで持っていけたので、チャレンジしがいはあると思います。
デジタル管理にする前は『GTD+R』というアナログの方法で管理していました。GTD自体は考え方なので、アナログでもデジタルでもできる方法です。こちらは気楽にはじめられる方法なので、いずれ紹介したいと思います。
何だか難しい内容になってしまいましたが、それでは!
余談: TODOとタスクは一応区別して使っています。大体の場合、TODOは私の分類では2 (やらざるをえないこと) 、タスクは1 (やるべきこと) です。これはあまり意味がなくて単なるこだわりかもしれないです。
あけましておめでとうございます! と今年の目標
あけましておめでとうございます! くずなつ (@kuzunatsu) です。
歳をとるごとに時間がすぎるのが早く感じていきます。子どものころは永遠かというくらい一年が長かったのに、アラフォーの今の一年はあっという間です。
今のままでは気がついたら70歳とか80歳になっていそうです。焦ります。
焦っても一歩ずつ進むしかないので、まずは去年 (2017年) の反省と今年の目標をまとめます。
2017年後半に起きていたこと
去年の後半は、続けたい気持ちはあったにも関わらず、ブログの更新が止まっていました。
実は下にまとめたような自己ツッコミが止まらなくなって、書いては消し書いては消しを繰り返していました。過去記事もいくつか消しました。
- 私は偉そうにADHDのライフハックを語れるような人間か
- 私の認知はゆがんでいるのではないか
- このブログに割く時間を娘に使うべきではないか
1つ目については、参考文献をあげて一般的な情報をまとめたいところです。その上で2つ目として、私はこう思うという記事を書きたいんですよね。ゆがんでいるか判断できる情報も一緒に載せたい。
ただそうするには時間がかかるので、3つ目の自己ツッコミが止まらなくなるんです。3つを同時に満足させる方法は多分ないので、今のところ解決策はなさそうです。
娘が大きくなったら状況が変わってくるんだろうな。
あまり考えすぎないで習慣づけるのがよさそう
こんな感じで考えていて、ブログを更新するハードルがどんどん上がっていました。
文章を書くのは好きだし、まとまった量になればどなたかの役に立つと思っています。
ブログを続けることは、産業カウンセラーの資格を取ったあとに何かはじめるための足がかりになる気がしています……今のところそこまで信頼されるようなブログになっていないと思うので夢です。
ADHDの方が社会生活をそれなりに送るためのWEBサービスを作りたい!という夢もあります……こちらも私が信頼されることが重要ですよね。
まずはとりあえず量、更新する習慣をつけよう!というところからはじめていきます。せめて週に1回。質はその後についてくるでしょう。
今年の目標
具体的な行動に落とし込まないと絶対にやらないので、数値にします。
- 週に1回は更新する
- 1000字書ければOKとする
- しばらくは内容は問わない
- 10回続いたら次の段階を考える
こんなところでしょうか。できるだけ低めのハードルにしました。次の段階を考えていないのがADHDっぽいですね。行き当たりばったり。
というわけで、1000字超えましたのでそれではまた!
コンサータを処方してもらうまでと、飲みはじめて1か月の感想
こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。
ADHDの薬、コンサータを飲むことにしました。ADHDと言われて15年くらい経ちますが、薬を飲むのははじめてです。
これまで薬なしでやってきた理由はこちら。
コンサータを飲むまでと、飲みはじめて1か月ほど経った感想をまとめておきます。
投薬を受けたきっかけ
育休から復職して仕事内容が替わって、Excelでの作業が増えたのがきっかけです。
私はExcelが苦手です。ミスしやすい作りだと思うので、自分で作業環境を選べるときはできる限り避けてきました。
何がミスしやすいかって、ブック内でリンクを貼ったときにリンク元を間違えたり、少しずつ名前が違うファイルが沢山できて提出物を間違えたり……ExcelはADHDにはキツイです。
提出前のチェックリストがどんどん大きくなって仕事が遅くなる中、忙しい時期にミスを指摘されることが重なって、対策できる限界を超えたと感じました。
対策できなくなると、迷惑を掛けている罪悪感でメンタルをやられだすので、さすがに薬を飲んでみようと思いました。
コンサータを選んだ (選べた)
以前、心療内科の先生は「はじめての人にはストラテラ」とおっしゃっていたので、コンサータが欲しい私は理由を考える必要がありました。
※ リタリンを飲めなくて苦労してきた私としてはコンサータが気になります。
コンサータとストラテラの利き方の違いは事前にインターネットで調べて、こんな感じで説明しました。
- 職場で今まずい状況なので早く効果が欲しい (コンサータ推しの理由)
- 周囲の雑談で気が散って集中できないのが問題で、これは対策の立てようがなく困っている (コンサータ推しの理由)
- 優先順位づけなど合理的に考えればできることは問題ない (ストラテラ避けの理由)
これで通りました。医師ができるだけ患者の回転率を高くしたいときの判断基準は「監査などで確認されたときに筋が通るか」のはずで、その説明にはこれで足りるということだと思います。
コンサータの副作用の出方
最初の1週間は最小量の18mg/1日でしたが、気持ち悪くなったり、夜から頭痛がしました。やっぱり精神科の薬の飲みはじめは副作用が強く出ます。
仕事を休むほど強くは出ませんでした。ただこれはイヤイヤ期の2歳児と2人で家にいるか、預けて仕事に行くかという究極の選択の結果なので、子どもがいなかったら休んでたかも。
1か月経って36mg/1日に増量しました。最初は感情過多になって泣きやすくなったりしましたが、今は疲れていると夜に頭痛がするくらいです。あと平日分しか貰っていないので、休日はいつもより疲れているのがわかります。
色々試してわかったのは、コンサータは体調管理がものすごく重要な薬だということです。特に睡眠時間が足りないと頭痛や気持ち悪さが強く出ます。
歳をとったせいもありますが、規則正しい生活は大事だなと年々実感していきます。ちゃんと寝よう。
コンサータの効果
職場でケアレスミスを指摘されることは減りました。興味がないことでも周りの雑音に気を取られずに集中しやすくなった気がします。
ただコンサータを飲みはじめたのと他のできごとが重ねっていて、薬の効果と他の区別ができない部分があります。
薬を飲むきっかけになったExcelファイルの取り違え問題はバージョン管理ソフト (Sourcetree) を入れて解決しました。あとはExcelの操作をプログラム経由にしたり……これもそれなりに効果があったと思います。
今のところコンサータは眠たくならない薬という感じです。なくても生活はできます。精神科の薬はパキシルで懲りているので、タイミングを見てやめるつもりです。
憧れの『淡々とやるべきことを進める』仕事スタイルにはやっぱり遠くて、締め切りに余裕があるとどうしても効率が落ちるので、余裕のある日こそコンサータを飲んで集中すると良さそうです。
抑肝散のナゾの効果
コンサータと一緒にお願いして抑肝散 (よくかんさん:漢方薬) も出していただきました。ドラッグストアで普通に買うと1週間分で2500円くらいするのに、処方箋があると保険適用で350円くらいになるのです。
私だけかもしれませんが、コンサータの効き目が切れて疲れが出てきた平日の夜、抑肝散を飲むとなぜか動けるようになります。
コンサータなしだとデパスに近い心を落ち着かせる薬なのですが、ありだと効き方が少し違う気がします。
夕食の食器を洗わずに倒れて寝ていたのが、食器をなんとか洗って寝られるくらいの差があります。
ググってみても同じような感想が見つからないので、思い込みかもしれません。
まとめ
コンサータを飲むまでと、飲みはじめて1か月ほど経った感想でした。
私にとっては強いカフェインという感じです。精神科の薬の効き目は個人差が大きいので、あくまで私の場合です。
ファイル管理の仕方を根本的に変えたりしてある程度解決できたので、もう飲まなくても良いかもという気もするのですが、もうしばらくは貰いに行こうかな。
あくまで問題を解決するための一時的な利用に留めるつもりです。
それでは!
【ADHD母】毒親持ちの私が毒親なのに気がついて2歳娘にあやまった話
こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。
私の父は12年間ほど週に3回くらい、私をストレス解消のために殴った毒親です。
父を止めてくれなかった母も毒親なことには、頭では気がついていたのですが、娘を産んでからはじめて身にしみました。
夫には「私が毒親になったら子どもを連れて逃げてくれ」とお願いしています。虐待は遺伝するというし、可能性はゼロではないと思っています。
めちゃくちゃ気をつけているのですが、最近「あれ?私毒親だ!」と感じたできごとがあって、すごく反省したんです。
娘を泣かせてしまいました
家族三人(夫、私、2歳娘)でファミレスに行ったときのことです。
娘はおこさまうどんセットを選びました 。オマケのおもちゃがたくさん入った大きなカゴを、店員さんがテーブルに置いてくれました。
私「好きなのをひとつくれるんだって。良かったね。」
娘はカゴの中を見て「これ!」とひとつ選びました。プラスチックのお鍋とフライパンと、フライ返し、スプーン、フォークのミニチュアがセットになったおままごとセットでした。
私「あれ、おままごとセットはたくさん持ってるよね。別のにしたら?」
おままごとセットは3セット持っています。しまじろうのもの、祖母と祖父から誕生日プレゼントに頂いたもの、最近100均でお風呂用に買ったもの。
娘は持っていたおままごとセットをカゴに戻して、もういちど見回して「これ!」と別のおもちゃを手にとりました。動物の絵のパズルでした。
私「それは○○には難しそうだね」
……娘、「いらない」とおもちゃをカゴに戻して、カゴを私の方に押して、泣きました。
娘のとなりに座っていた夫が、娘をだっこしてくれました。
このままでは毒親になってしまいそう
思い出して書いていて、本当に申し訳なく思います。親がイチイチ否定してくるのは悲しいよね。
私はADHDですが、会話で失敗したのは気がつける方だと思います。「わかってるけどやってしまう」のがADHDです。
私は思ったことを言っただけでした。本気で悪気はなかった。自分が衝動的に言ったことで娘がどう感じるか話す前に考えなかったのです。
でも「悪気はなかった」といういいわけは嫌いです。言ったことは取り消せないし、衝動的にでた言葉は本音だから。
あー今気づいたけど、職場で気をつけていることが家族にできないのは、近い人ほど雑に扱うという発達障害の症状だよなぁ。夫も娘も大好きだし大事なんだから雑に扱うとかありえないよ。
娘に謝りました
私は娘に「意地悪してごめんなさい」と謝りました。
娘はママに意地悪されて悲しいと思ったよね。私は事後なら気持ちはわかるので、でも何を言っても言い訳なので、謝るしかないです。
私「おままごとセットが良いんだね。うどんが来るまで一緒に遊ぼうよ」
夫のフォローと、私がおままごとセットの袋を開けて渡したことで娘は泣きやみました。
2〜3分の話なのですが、周りにはうるさかっただろうし、ここまで100%私だけが原因で娘を泣かせたことはなかった (と思う) ので、ショックでした。
ガマンせずに言ってくれる関係を作らなければ
今回は娘が泣いてくれたから気づけただけだったとしたら。
ママはどうせ嫌味しか言わないと娘があきらめて、表情や態度に出さなくなったら私は気づけないかも。すごく怖いです。
私がおかしいときはおかしいと言ってくれる関係を娘と作っていかないと、私は毒親になってしまいそうです。
まずは娘への失言を記録して貯めておくことと、私の意見を言うまえに、受け入れる言葉を必ずはさむこと (←カウンセラーの勉強で訓練してるのにできてなかった……これができると全然違うんです)。すぐにできることはやってみよう。
失言したことに気がついたときはちゃんと謝ってフォローしよう。ダメなところをごまかす気はないので正直に生きます。
【ADHDタイプの成長戦略】「簡単で具体的なことをできるようになる」の具体例
こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。
前回の記事で、こんなことを書きました。
ADHDタイプの人は、頭の中がぐちゃぐちゃで優先順位づけや分類・整頓ができないから、遅刻するし片付けが苦手。
頭がぐちゃぐちゃの状態で少しでも成長するには、簡単で具体的ななことをできるようになることを繰り返すのが、経験上唯一できること。
考え方だけだったので、実際にどうするのか想像しづらかったと思います。
今回は具体例を挙げます。
具体例: 朝起きられない
明日の朝は7時55分の電車に乗りたいから、家を出る時間は7時40分くらいだな。じゃあスマホのアラームは6時30分に掛けよう。
と、前日の夜、寝る前にスマホのアラームをセットしたADHDタイプのあなた。
朝になってアラームが鳴りました。でも起きられない……スヌーズ機能で5分おきに鳴り続けているけれど、なかなか起きられない……。
結局、朝ごはんを食べず、昨日のバッグをそのまま持って、寝ぐせがついたまま駅まで走り、電車に駆け込んでギリギリセーフ。
なぜか大抵ギリギリ間に合います。でも忘れ物をしていたり、服装が適当すぎたりして「なぜ私は余裕を持って起きられないのかな」と自己嫌悪。
こんなことを繰り返しているADHDタイプの人は多いのではないでしょうか。
簡単なことの意味
ここまで書いたことはあるあるだと思います。余裕を持って起きるのは、普通の人には簡単そうですが、ADHDタイプの人にはものすごく難しいことですよね。
発達に凹凸がある私達にとって「簡単」の意味は、「一般的には」とか「普通こうする」ではなくて、「自分にとって」簡単かです。
朝起きるのは私にはすごく難しいこと!と認めて、やれる方法を考えるのが最初の一歩です。
ちなみに、「人からどう見られるか」に自己肯定感が依存している場合、簡単なことと難しいことの区別ができません。
人からどう見られるかを気にすると、「なんでこんなこともできないの?」と人に言われるけれど自分にとっては難しいことにチャレンジし続けて失敗して自己肯定感が下がる悪循環にハマります。
やってみたことが失敗続きの場合は、この方法は私にとって難しいことなんだと気づけると前進できるようになります。
ADHDタイプの人は納得したことしかできない
ここからは超具体的な話をします。私がどうやって朝余裕を持って起きているか、簡単にやれることに落とし込んでいるかです。
私は朝の一番最初のアラームは、今日の天気をスマホで調べるためにセットしています。朝起きる時間ではありません。
布団から出ないので、布団から出るよりは負担が少なくて簡単です。
簡単と感じるにはもうひとつコツがあります。「納得」です。
ADHDタイプの人は、やる気を起こすのに納得が必要です。私の場合、「朝起きる」のはやることが曖昧なのでやる気が出ないんです。
「朝起きる」は何をしたら朝起きたことになるのでしょうか?
布団の中で横になったまま目を覚ましたら?
上半身を起こしたら?
立ち上がったら?
その行動はなんのためでしょうか?
「遅刻しないため」だとすると、「朝起きる」行動は何をすれば完了するのか?……曖昧ですよね。
「今日の天気を調べる」だと、「傘を持つか決める」「服装を決める」ことに具体的につながるので納得しやすいです。
納得できると朝起きる(スマホで天気を調べる)のは私にとって「簡単なこと」になります。アラームでスマホを見られる程度には目が覚めたし、一応調べておくかという気持ちになります。
ちなみに、このあと遅刻せずに家を出るためには、最低限の行動とかかる時間に納得するために、やることリストを作っています。
もちろん納得するところは人によって違うので、自分なりの納得を探す必要はあります。
深層心理での納得
ちょっと怖いことを書きます。
ギリギリ間に合う時間には起きられる場合、それが布団の中でスヌーズを無視している最中の自分が納得している起床時間ということです。
朝ご飯が食べられないのも、走るのも、服装が適当になっちゃうのも、それで構わない(寝る方が優先!)と布団の中では思っているということです。
遅刻を繰り返す場合も、起きられない時点では「遅刻して人に迷惑を掛けるよりも今寝る方に納得している」んです。
ADHD傾向が強いと先が読めないので、今が一番大事で優先順位を間違えるのだと思います。
遅刻して怒られたらもちろん申し訳ないと思うんだけれど、それは遅刻した現実が今になったからです。
次の日の朝には遅刻は未来のことになるので優先順位が低くなって繰り返してしまいます。
忘れものをするのも、バッグの中身を確認するのは面倒くさいことで「今やらなくても今実害はない」ことだから、今やることに納得できなくて優先順位が低いんです。
まずはやってみること
簡単なこととは、負担が少ないことと同時に、理由に納得できる(やる気が出せるだけの理由がある)ことです、という話でした。
今回書いたことは案外自己分析が必要なことです。
まずは自己啓発本やブログで見つけた「簡単で具体的」だと感じるアドバイスをとりあえずやってみることからだと思います。
その中で続くことがいくつかあって生活改善していけると、成長につながって色々な能力が底上げされます。自己分析も進みます。
本やブログに簡単と書いてあることが自分にとっても簡単とは限らないので、できなかったらこれは私には難しいんだなと思って別のことをやってみましょう。
このあたりのノウハウは自分用にはワーキングマザーを続けられるくらいはできていて、産業カウンセラー資格までもう少しの今、ADHDタイプの方の困り感を伺ってノウハウを一緒に作っていくことができそうだなと思っています。
いつもアイディアばっかりでなかなか行動しないので、まずは取れるようがんばります。何かもう少し形にできると良いな。