【ADHD単独】知能検査(WAIS-III) の結果まとめ
知能検査(WAIS-III) の結果をやっと貰ってきました。
お医者さんからは「ADHDだけでしょう」と言われました。
ADHD単独という診断の知能検査の結果例として、まとめておきます。
あれ、診断されちゃったな。10分×3回話しただけで診断されるなんて恐ろしい。
知能指数(IQ) について妄想
IQとは「世の中で自分はどのくらいの位置か」を知ることができる値です。何の位置かというと、知識やパズルの能力です。
IQが高いと頭が良いと言われますが、高すぎても生きづらいそうなので、IQが示しているのは頭の良さとは言えない気がする。素人考えです。本当に頭が良かったら適応できるのではないか、と思っちゃう。単に「頭が良い」の定義が違うのかもだけれど。
トータルIQを知ってもあまり意味はないと個人的には思います。項目ごとのIQが高いか低いかを見ると、得意なことと苦手なことが客観的にわかるから、それを役に立てると戦略的でいいね。
言い訳おわり。
言語性IQより動作性IQが高かった
IQは、わたしが受けたWAIS-IIIという検査の場合、13種類(14の場合も) の検査をして、それらを4種類にまとめた点数、さらに2種類にまとめた点数、1つにまとめた点数が出ます。1つにまとめた点数が一般的にIQと呼ばれる値、2種類にまとめた点数は「言語性IQ」と「動作性IQ」と言われます。
言語性IQは聞いた問題に答える検査、動作性IQは指示を見て体を動かす検査の点数をまとめたものです。
わたしは動作性IQの方が大分高かったです。
普通は、言語性IQの方が高いそうなんです。動作性IQが高く出るのは知的障害や学習障害の人、あとADHD単独だと高いことがあるそう。
また、動作性IQは生まれつきで、言語性IQは知識をつけることで上がるらしい。要はわたしは一般的な雑学に興味がなくて覚えていないということですね。
知らないことはググればいいじゃない。
群指数(4種類) でもADHDがはっきり出ている、らしい
もう少し細かく見てみます。
4種類にまとめた点数は「群指数」と呼ばれるもので、「言語理解」「作動記憶」「知覚統合」「処理速度」に分かれます。
先ほどの言語性IQに含まれるのが「言語理解」「作動記憶」、動作性IQに含まれるのが「知覚統合」「処理速度」です。
分布で見た方がわかりやすいので、適当に図を描きました。横軸がIQ、縦軸が『そのIQにどのくらいの人がいるか』です。縦線はわたしの位置。
言語性IQ: 言語理解 (雑学クイズなど、知識を問われる検査)
言語性IQ: 作動記憶 (いわゆるワーキングメモリ。聞いたことを数秒間覚えていられるかの検査)
動作性IQ: 知覚統合 (間違い探しなど目からの情報処理の検査)
動作性IQ: 処理速度 (目で見た指示に体が速く動くか)
作動記憶は何があったの……!!
実は、50音順を覚えている必要がある時間制限のある検査があって、わたしは50音順を覚えていなかったんです。例えば今も「ま」と「ふ」のどちらが先かとっさにわかりません。
50音順を覚えていなくて困ったのははじめてです。覚える必要ある? これこそが興味のないことができないADHDの特性そのものなのかも。
動作性IQが言語性IQより高いこと、作動記憶がほかの3つより低いこと、事前に受けていた質問紙の結果、困りごとの内容から、ADHD単独であるとお医者さんに判断されたようです。
得意なことと苦手なこと
そして、13種類の検査の中で点数が一番高かったのは、絵画配列でした。漫画がコマごとにバラバラになっているのを正しく並べる検査。ダントツで高かったです。
平均値が10で標準偏差が3とのことなので、EXCELで "=1-NORMDIST(点数,10,3,1)" で計算したのが合っていれば、点数的には上から1%以内。
この検査は、国語の長文読解が得意なら点数が高そうです。状況の捉え方が普通の人 (を想定している出題者の意図) と同じ、つまり空気が読めるということだと思われます。
空気だけ読めても先が読めないから仕方ないな。
次が記号。本を見て編み物ができるかで大体測れそう。割と得意。娘のベビードレスを編みましたよ。
次が類似と理解。知識はないけれど、論理的思考や理解力はそこそこということ? 考える材料はググれば良いのよ……。
まとめると、空気は読める(自己評価的には先は読めない) 、手先は器用、理解力は割とあって説明も一応できる、ということかな。
点数が低かったのは、語音整列 (50音順を覚えていると有利) がダントツに低くて、ほかは絵画完成と知識が低かったです。
絵画完成はいわゆる間違い探しで、知識はいわゆる雑学クイズです。
語音整列と知識は、興味がないことは覚えないという意味でリンクしていそうです。絵画完成は……今の状況を切り出した場合、おかしなところに気づけない、ということかな。
絵画配列が高いので、ストーリーと考える時間があれば状況が読めるけれど、その場だけの空気は読みづらいということでしょうか。たしかにいきなり話しかけられると変な反応をしてしまうことがあります。先が読めないのとリンクしている気がします。
でも一応普通の値ではあるので、絵画配列の点数とのギャップでそう感じているのかも。
そういえば、ダメだと思っていた絵画完成が普通の点数なことに驚きました。
わたしが想像していたよりも、わたしが得ている情報量は「普通の人」が得ている情報量と変わらないということだからね。
まとめ
この記事の中の「この検査はこういう能力を測っていそう」というのは、わかっている人が見たら多分鼻で笑われるレベルの妄想です。専門家ではない素人が適当に書いています。酔っ払いのからみ酒レベルです。
知能検査の結果が読み解けると面白そうなので、いつか勉強してみたいです。今は保育士試験と産業カウンセラー養成講座で手一杯!
それでは!
ADHDのワーキングマザーは時間がなさすぎるので生活時間を前倒ししてみた
photo credit: Juan Lauriente Tiempo... via photopin (license)
こんにちは! くずなつです。
時間が経つのは早いですね!
まったく時間の余裕がなかった
ここ一か月くらい、時間の余裕がありませんでした。「家事して仕事に行って帰宅して家事して寝る」の繰り返しでした。時短でもギリギリなのに、フルタイムのワーキングマザーってどうしているんだろうか。しばらくグチです。そのあと、一応の解決策を考えて試しています(試行錯誤中) 。
ちなみに、この記事のAmazonへのリンクはおすすめ商品ではなくてこんなの買ったよという意味です。
ADHDのワーキングマザーは時間と体力に全く余裕がない
ADHDのワーキングマザーは、時間と体力に全く余裕がありません。
育休から復職してから、ずーっと「家事と育児と仕事の両立ってどうやるの?」という手探り状態です。
ADHDは、優先順位をつけられない上に一度に一つのことしかできないので、強烈に要領が悪いです。そのうえ体力がありません。普通の人ならおそらく疲れないところで疲れます。
たとえば、職場というのはいつも誰かが話している場所で、そこでデスクワークをするのはすごく疲れることです。わたしに関係ない話でも、雑音として聞き捨てられないからです。
ADHD単独だからか、自閉症圏の方々には効くと言われているノイズキャンセラーのついたイヤホンの効果がありませんでした。これこれ。期待して買ったのに。
完全に人の声が聞こえないようにすると集中できるのはわかっているのですが、さすがに職場ではできません。
現在、自分の世話をするのが精一杯の状態で、子どもの世話をしています。もちろん好きでやっていますが、たまに体力がゼロになって、仕事からの帰宅後リビングで倒れて寝てしまい、残った家事と育児を夫に丸投げすることがあります。
まさにバッテリー切れ。
バッテリー切れ直前に子ども用のうどんだけ茹でて「お弁当を買ってきて」と夫にメール しておくと、あとは夫がどうにかしてくれるようになりました。これに対応してくれる夫だからなんとかワーキングマザーをやっているのですが、何となくさすがにまずい。
わたしの夫は仏さまです。この人に会えなかったら、今のわたしはないです。
現在の自由時間はほぼゼロ
実は、子どもの保育園は職場のそばです。つまり通勤電車の中では子どもと一緒です。家でも職場でも移動中も、ひとりで過ごせる自由時間はほとんどありません。
正確には、保育園に子どもを送ってから職場に着くまでの15分(歩き→コンビニで昼食確保→自転車)と、職場に着いてからの30分は、がんばれば自由時間として使えます。
でも、だいたい食材や日用品の通販の注文、Todoリストの整理、残り10分で産業カウンセラーの勉強(通信教育/これは趣味ですね)で終わります。
ちなみに昼休みは、復職してしばらくは職場の人たちに混ぜてもらって食べていましたが、体力の限界を感じてからは、ひとりで適当に食べて少し寝ています。もたないです。
これで興味が持てない内容の仕事をやり続けるのは、正直つらくなってきました。マミートラックにはまった以外はわたしが望んだ結果だけれど「この仕事は子どもを預けてまでやることか!?」と考えてしまいます。
余裕がなさすぎて「わたしは何のために生きているんだろう……」となってきました。これを夫にグチったら「子どもの顔を見よう! 子どもに貢ぐためだよ!」って言われた。たしかに。
正論だけれど、わたしは悟りの修行のために子どもを産んだわけではないので、持っているカードの範囲内くらいでは、好きなことをやりたいです。ブログ更新するとか、絵を描くとか、漫画読むとか、ゲームするとか。
いっそ4時半に起きてみることにした
話が飛びますが、わたしは逆転裁判というゲームが好きです。とくに1から3まで。ゲームボーイアドバンスで出ていたゲームで、スマホ版も買ったくらい好きです。
「弁護士の主人公が裁判で負けそうになる → 機転を利かせて逆転する」という話の繰り返しで、その中で、主人公の先輩弁護士がよく言うセリフがあります。
「発想を逆転させるのよ」と。
これまで、子どもを寝かせたあとに起きて、自分の時間を取ろうとして挫折してきました。
衝動的で誘惑に弱いADHDが、疲れと眠気に勝てるわけがないんです。「無意識の自分を操作できる環境作り」が、わたしが考える「ADHDがまともに生活を送るための基本」です。自分で失念していました。
発想を逆転させて、いっそ子どもと一緒に21時に寝て、早く起きれば良いんです。たとえば、21時に寝て4時に起きれば7時間寝られます。夜中にもう一度起きるよりは、疲れが取れているぶん楽なはず。
そのために腕時計型のバイブレーションアラームを買ってみました。毎日充電できるわけがないので、電池が持ちそうなこれにしてみた。
何度か試して、5時以降にアラームを鳴らすと、バイブレーションの音で子どもが起きることがわかりました。子どもが起きないギリギリの時間が4時半。
夜中2時ごろに起こされることがあるので、そういうときは4時半起きはあきらめます。というか起きられません。
今のところ、何度か起きられているので、やらないよりは一人の時間が取れるようになりました。
まとめ
「ワーキングマザー」って、発達障害でなくても挫折する人がいる難しいことだと思います。4時台に起きるなんて、子どもが産まれる前だったら考えもしませんでした。
いつまで続くかわかりませんが、ブログが定期的に更新されるようになったら続いているということね。
ところで、産業カウンセラーのスクーリングに行ってみて、めちゃくちゃ楽しかったので、何か新しいサービスができるんじゃないかと妄想しています。
たとえば、ADHDの大人向けの、スマホでのチャット方式のコーチングやカウンセリングって、もしもあったらわたしは使いたいなと思っていて。現時点では本当に妄想なんだけれど。
チャットなので、カウンセリングに通うよりは、やってみるハードルが低いよね。ADHDはワーキングメモリが少なくて電話が苦手だから、目に見えるチャットがいいと思う。
たとえば、最初に一か月〜数か月間でできる目標を決める。目標は「遅刻しない」とか、「毎日部屋を一か所片づける」とか、日常の自己肯定感が下がる機会を減らすような目標。
朝の動き方や掃除の仕方のリストを作って、できたらスタンプを押して、ポイントが溜まったりするようなサービス。
自分ひとりでやるよりは、人に報告しないといけない方が絶対やれる(笑)。もちろん報告したら褒めてもらえて、できなかったらなぜできなかったのか一緒に考えてくれて、やり方を改善していく。
カウンセリングやコーチングの方法って技術で、それを勉強してからでないと始められないので、資格取得が見えてから詰めようと思います。
本業がマミートラック真っ最中でつまらなすぎるので、現実逃避の妄想なのは理解しています。でも残業できないという理由で元の仕事内容に戻れないので、妄想でもしないとつらいよね。子持ちの母が普段23時帰宅で一週間の出張があるとかできるわけないじゃないか。
話が飛びすぎました。
それではまた!
タスク(TODO) 管理・時間管理に!『こども手帳術』がADHDの大人にも使えるすごい本だった。
こんにちは! くずなつです
東急ハンズで手帳を見ていたら、『自分で考える子になる「こども手帳術」』という本が目に留まりました。
子ども向けの手帳術なら大人向けよりやさしいかも?と思って手にとったのですが、自己管理の苦手な大人にも役立つ内容だったので、あえて大人向けとして紹介します。
自分で考える子になる「こども手帳術」
著者の星野けいこさんは、あな吉手帳術のディレクターだそうです。つまりこの本は「あな吉手帳を子どもにもやってもらおう」という本です。
あな吉手帳術……ご存知ですか? 雑誌で手帳術の特集があると載っていることがありますね。やることをフセンにどんどん書き出して、整理していく方法です。
わたしは1年半くらい続けたことがあります。
今回紹介するこの本は、こども手帳だけあって、写真がたくさん!手順も具体的でわかりやすいです。
時間管理が苦手なADHDにとって、大人向けの自己管理方法はむずかしくて挫折しがちです。
小さな子どもは時間感覚がないそうなので、そこからステップアップしていくこの手帳術はまさにADHDの大人向けです。
子ども向けとバカにせず、タスク管理・時間管理の基本から練習してみませんか?
本の目次
- こども手帳術で子育てがラクになる!
- 手帳が親子の習慣を変える
- 子どもに手帳が役立つわけ
- 自立を助ける手帳の3大役割
- こども手帳術のはじめ方
- ステップ①「手帳は私の宝もの!」にする
- ステップ②「自分でできる!」を増やしていく
- ステップ③「明日が楽しみ!」な状態を作る
- 基本的な手帳シートのはさみ方
- こども手帳の主役は「子ども」
- こども手帳の日々の使い方
- こども手帳の活用サイクル
- 毎日やりたい手帳ミーティング
- 合言葉は「手帳を見てね」
- 繰り返すことが大切
- お悩み別 手帳活用術
- 朝のしたくが遅くて毎日大慌て!
- 何事にも消極的で自信がない
- 優先順位が決められない
- 宿題もやらずにゲームばかり
- 決めた通りにしか行動しない
- お手伝いが継続してできない
- 片づけ・整理整頓ができない
- 持ちものの準備が一人でできない
- 必要なものを全日の夜に言い出す
- 自分の予定を把握していない
- 欲しいものがあると駄々をこねる
- 夏休みが終わる直前にあたふた
- こんなときどうする?手帳のお悩みQ&A
- 手帳に書いてあるのに忘れちゃう
- 子どもが手帳を開こうとしない
- 予定を記入し忘れてしまう
- どうしても声をかけたくなる
- すごい量のフセンになっちゃった
- 書き込むほどの予定がない
- 親が言わないと動き出さない
- 子どもと向き合う時間が取れない
- 気分によって使わないことも……
子どもとADHDの大人の共通点
なぜ、子どもとADHDの大人が似ていると思ったか。
子どもは ①時間の感覚がない(時間は目に見えないので、理解できない)②やることが見えていない(目の前にない先のことまで配慮できない)③目先のことに夢中になる(目の前のことが一番ですから) それが当たり前の姿なのです。
ADHDの大人そのままですね!!子どもの感覚のままなんですね。まさに発達障害。
表紙の「言われなくても自分でできる!」「計画を立てる習慣が身につく!」「優先順位が決められる!」が、わたしにもザクザク刺さります。
やっぱり子ども向けの自己管理本は、大人向けよりも参考になりそうです。
この本の「手帳の役割」
この手帳術では、まず3種類の役割を説明しています。
見える化
子どもは、目に見えないとわからないから、文字にして書く
細分化
子どもがわかるように、丁寧に、細かくする
一元化
子どもにとって大切なもの、必要なもの、好きなもの、何でも手帳にはさんでまとめる
目に見えないとわからない、丁寧に細かく細分化、必要なものの一元化、普通の大人は意識しないしやらないことだけれど、ADHDの大人は意識してやった方が良いことですよね。
具体的な活用例
やることリスト
やることフセンをやる順番に上からシートに並べて貼ったら完成です。
短い場面で区切る、身に付けたい生活習慣を簡潔にまとめるのがポイント
未就学児の場合は、時間の感覚はまだほとんどありませんので、細かい時間軸は意識せず、やることを上から順番に1つひとつ見て行う、ということを繰り返します。
あれ、これどこかで見たことがある……。
わたしは未就学児向けの生活術をオススメしていたようです(笑)。
今もスマホアプリ(たすくま)で、ほぼ同じことを続けています。そろそろ育休から復職して一年経ちますが、忘れ物と遅刻だけはゼロです。
場面でくぎってやることリストを作るのは本当にオススメ。
片づけ・整理整頓ができないときの対処
「片づける」は、大人からすると1つの動作のように見えますが、散らかっているものはいろいろあります。
おもちゃ、本、教科書など、ものによって片づける場所や収納方法が違うので、「片づける」は子どもにとって1つの動作ではないのです。
1つひとつ片づけ方を知らなければ、子どもは一人で片づけられません。
フセンに書いて見える化して、手順を見直すことで、自己管理ができるようになっていきます。
そうそう、片づけは、片づけ方を知らなければできない んですよ。わたしは実家が汚かったので、片づけ方を知りませんでした。というか、汚いのがあたりまえだった。
大学に入って一人暮らしをはじめて一気にものが減ったときに 「自分の部屋がきれいだと落ち着く」のに気がつきました。
そこから「片づけは、収納に適当に押し込むことではない」ことに気がついた。
それぞれのモノの片づけ方を決める必要があるんですよね。試行錯誤しないといけない。
長期的な計画へステップアップ!
少しずつ、やることの優先順位をつけられるようになったら、1週間の計画も立てられるようになります。
逆に言うと、短い期間のやることの優先順位がつけられなければ、長期的な計画を立てるのは難しいのです。
この本では、未就学児から小学校高学年まで段階的に、時間を意識した手帳の使い方になっていきます。
つまり1日の一部を切り取った生活マニュアルから、普通の手帳の使い方に育っていきます。
長い期間になるほど、優先順位をつける基準が複雑になってむずかしくなります。
短い期間から長くしていけばできるようになるのは、言葉で書くとあたりまえなのですが、意外と盲点かも。
自信をつける
最初は自信をつけてほしいので、できていることだけをリスト化し、「毎日こんなにたくさんのことができているんだ」という状態からはじめます。
すこしずつ自信が持てたら、「新しくやること」「新たに頑張ること」を1つずつ足していきます。
できることが1つずつ増えることで、こんなこともできるようになった、という子どもの自信につながります。
わたしは当たり前の生活を送れるようになることが、自己肯定感を育てる唯一の方法だと思っています。
人に褒められることを自己肯定感の源泉にすると、人の評価に自分の生死が左右されてしまう。
日常生活でできることが増える = 気持ちよく生活できる環境を維持できるようになる です。
気持ちよく生活できる環境が維持できると、「これはダメあれはダメ」となるきっかけが減るので、へこみにくくなります。それが自信をつけるということなんだと思ってる。
余談:この本に書いてあることができるようになったら
この方法がはまってデジタル機器が好きな人は、次にGTD(Getting Things Done)とタスクシュートを組み合わせた自己管理に移るんでしょうね。考え方が似ているので。わたしです。
まとめ
子ども向けの自己啓発本には、ADHDの大人に役に立つ本がたくさんありそうです。
ほんとうはここまでタスク管理に凝らなくても、それなりにやれる頭だと良いのです。やれない頭だからいろいろ試してがんばるしかない。
大人のADHDは日常生活が難しいので、毎日のように自信がなくなるきっかけにぶつかります。
この本は、そのきっかけを減らして足元を固めるのにぴったりだと思います。
それでは!
WAIS-III (ウェクスラー式知能検査) を受けてきたので感想をまとめておくよ
こんにちは!くずなつです。
8月に、回転率重視に見える近所の心療内科に行っていました。新患の予約が取りやすいので、個人的にはこういう吹っ切れ方はアリです。
心療内科に行った経緯はこちら。全く興味がない仕事内容に替わってからミスを減らすためにものすごく努力が必要になったので、薬でも試してみるかという理由です。
そのときに知能検査の予約を入れたのですが、診察の回転の早さとは一転、10月まで待たされました。それでやっと受けてきたところです。
WAIS-IIIを受けてみた
かかった金額は、保険適応で1,550円でした。保険なしだと5,000円ちょっとってことですね。臨床心理士さんが2時間半つきっきりだったのでおそらく人件費が出ていないですね。つまりこの検査自体はやればやるほど赤字っぽい。儲からないから病院としてはあまりやりたくないよね。2か月待たされるわけです。
今のところ結果を知らないのでIQは低いかもしれません。でも試験や検査は燃えてしまうのが氷河期世代のサガです。がんばりました。検査を受けた一個人の感想をまとめておきます。
WAIS-IIIとは
成人向けの知能検査です。発達障害の診断に使うために一般的に行われる検査です。
一般的な情報についてはネット上によくまとまった記事があるので、リンクしておきます。
検査の感想
あまり細かく書くと、これから受ける人に害になると思うので、印象に残ったところだけ。
2種類のものを挙げられて似ているところを聞かれる検査 (類似)
わたしは問題が難しくなるにつれて『似ている』の定義がわからなくなり、だんだん「この答えは大喜利かもしれない」と答えに困っていきました。
お題を与えられたらボケないといけないよね……!! ボケるの苦手なのにね……!!
単に空気が読めなかっただけかもしれないです。
単語の意味を聞かれる検査 (単語)
精神的にはこれが一番つらかったです。
何がつらいかというと、人に説明するときは、説明を聞く人の背景や意図を知った上でその人に合った説明をしたいからです。一段階説明して「わからないところある?」って確認しながら進めたいのです。説明するの苦手だから。
普段はこのあたりがうまくできなくて悩んでいるのに、背景なしで説明を求められるとつらいという矛盾。
質問されるものの、相づちや確認は一切なくて目も合わせてもらえなかったです。思いついた順にどんどん話すしかなかったです。さみしかった。
常識の理由を聞かる検査 (理解)
常識の言語化とマニュアル化は得意分野なので、ひとつの質問に5種類くらいずつ回答しました。得点の高い答えが含まれていたは不安です。
帰宅したあとに気がついたのですが、何回か、一番当たり前の回答を抜かした気がします。やっぱりどうしても独りよがりです。
数字を言われて聞いた通り答える検査 (数唱)
数字をランダムに言われて、聞いた通り答えるのと、逆順で答える2種類の検査です。2桁から増えていきます。
ADHDの苦手な、ワーキングメモリを測る検査です。
たぶんインチキしてしまいました。
実は検査中、4桁になって「もう無理」と思ったときに、指が勝手に動いているのに気がつきました。何かと思ったら、電話番号を打つ要領で無意識に指を動かしていたんです。
一番気にしていた検査で過集中ぎみだったのもあり、聞きながら1回打つと体が覚えて、数字自体を忘れても指の動きで再生できたんです。ピアノ経験者だからかもしれません。
逆順のときも、頭の中では逆順にできなかったので桁の数だけ正の順番に指を動かして、該当の数字を抜き出す方法で答えました。
結果、順唱9桁、逆唱7桁答えられました。もう少しいけたと思うのでここで打ち止めされたようです。
頭で覚えていないので、測るべきものを測れていないはずです。帰宅してから夫に数字を言ってもらったら4桁までしかできませんでした。このせいできちんとした診断が受けられなくなった気がします。
絵を見せられて足りないところを指摘する検査 (絵画完成)
これはわたしは無理でした。たぶん全ての中でこれが一番悪いです。「できるだけ早く答えてください」と何度も言われたので、手を抜いていると思われるくらい遅かったようです。
受けた感想
やっちゃった感があるのは数唱です。
次の診察までに、数唱が異常にできたことへの説明の仕方を考えておく必要があります。過集中して無意識にやってしまったので、素直にそう説明するしかないけれど、説明の仕方によっては悪意にとられかねない。
ほかには、臨床心理士の方がときどき水を飲んでいたので、飲み物の持ち込みOKだったのかが気になりました。2時間半飲み物なしはつらかったです。
集中しているときにペットボトルを開ける音、水を飲む音がするのは迷惑でした。指摘しなかったけど。
ついでに途中でお昼になってしまい、最後のあたりはデイケアの人たちのお昼ご飯を食べながらの談笑がまる聞こえでさらに集中しづらい環境になりました。これはさすがに我慢できなくて注意してもらってしまいました。ごめんなさい。
最後、心療内科を出るときにデイケアの人たちと一緒に出ることになったのですが、皆で気を遣い合う優しい世界で、一瞬すごく居心地がよかったです。うまく社会復帰できると良いなぁ。
結果発表するかは、結果を知ってから考えます。それでは!
【夕飯】何の料理を作っているのか忘れる対策としてのレシピ定位置
こんにちは! くずなつです
ADHDにとって料理は鬼門です。複数のことが同時にできないので何を作っているのか忘れることがあります。その対策です。
何を作っているか忘れる対策
作った料理を出し忘れるのと、途中で何を作っているのか忘れて復帰できないのが二大つらい状況です。分析して対策します。
忘れる状況
1 完成した料理を出し忘れる
ADHDにとって複数の料理を一度に作るのは難しいことです。中でも失敗すると一番悔しいのは完成した料理をテーブルに出し忘れることです。
とくに電子レンジとコンロのグリルは中が見えづらいので存在を忘れます。
電子レンジは子どものお茶を温めるのに毎回使うのでまだ気づけます。グリルは次に使うまで3日間放置して緑色になっていたことがあります。見えないものはないことになるのがADHDクオリティ。これが人間関係にも適応されるのが怖いところなのですが、それはまた別の話。
2 割り込み(子どもに呼ばれたり宅配便を受け取ったり)
作っている途中で子どもに呼ばれたり宅配便に対応したりすると、何を作っていたのか忘れてしまいます。キッチンに戻ったとき、作りかけの材料を見て何を作っていたか考えることになります。
大抵正しく復帰できますが、たまにポトフを作っていたのがカレーになって「なんでカレーにキャベツ入っているの?」な状況になったりします。
レシピを目につくところに貼ることにした
わたしは料理が苦手です。一人暮らししていた時期はスーパーのお弁当や松屋、二人暮らし以降はヨシケイやOisixの材料セットに頼ってきました。
最近の話で恥ずかしいのですが、産休育休中に「子どもがいるのに母親が料理できないのはマズイ」と思い、試行錯誤して冷蔵庫の材料でなんとなく作れるようになりました。それではじめて何を作っているか忘れる問題が出てきました。
ヨシケイやOisixの材料セットは、二品分の野菜や肉や魚とレシピがセットで届きます。使っていたころはレシピをコンロの前に貼って料理していました。
材料セットを使わず料理するようになってからは、ネット検索したレシピをPocketに保存して、作るときはスマホで見ていました。一度にひとつのレシピしか見られない環境になっていたんです。
あっ、Pocket自体は良い「後で読む」アプリです。使い方がまずかった。
つまりすべてのレシピを目につくところに貼れば、テーブルに出し忘れることをなくし、途中復帰もできるようになるはず。
料理にとりかかる前に、名刺大の紙にレシピをざっくり書いて貼るようにしました。それからは出し忘れや作業に戻れないことがなくなりました。今のところ半年くらい続いています。
レシピを貼るのを忘れない工夫
当然レシピを貼るのを忘れるので、その対策が必要になります。
わたしは家事を曜日・時間帯別にリスト化して要所要所でアラームを鳴らしています。そこで帰宅後の「夕飯を作る」の前に「メニュー作成→レシピをコンロ前に貼る」を入れました。
また、18:00に「夕飯を作る」アラームを鳴らしていたのも「メニュー作成→レシピを貼る」アラームに替えました。
アラームを何のために鳴らすのかはものすごく重要です。レシピを貼ったらキッチンにいるので、忘れやすいわたしでもそのまま料理に取りかかれます。
レシピ紙の管理の仕方
100均で買った名刺大の紙にざっくりかいて、名刺用のA4バインダーに入れています。名刺大の紙にしたのは、名刺用のA4バインダーに入れると16枚を一覧できて見つけやすいからです。
なんとなく主菜と副菜で分けてはいますが、今のところラベリングなどの工夫はしていません。
電子レンジの横にレシピ本コーナーを作っているので、そこに立てています。ついでに名刺大の紙(白紙) とボールペンも置いています。
バインダーを手に取って、コンロ前の壁の前日夜のレシピを剥がしてバインダーに戻して、今日のレシピを抜いて壁に貼る、までが一連の流れです。
書き方は超ざっくりです。レシピ名だけの紙も多いです。例えば「ほうれん草のお浸し」なら「洗って茹でて……」を書く必要はありません。
こんな感じ。相変わらず家が古いのでなんだか薄汚れているのはご容赦ください。
昨日やっとクリップに変えました。マスキングテープを切るのが面倒だったので楽になりました。
まとめ
作った料理を出し忘れるというのはあまり聞いたことがありません。たぶん普通は忘れないことだと思うんです。
でもわたしは忘れてしまうので、気づき次第対策していくしかありません。
こんな人が他にもいるのだろうかと思いつつ、同じ困り感のある誰かのお役に立てると嬉しいです。それではまた!
空気が読めない!『無意識に先が読めるか』はADHDと普通の人の一番大きな違い
こんにちは! くずなつです。
前回、じゃんけんすら勝てないくらい先が読めないという記事を書きました。考え方に元ネタがあるような気がして探していました。見つけた。
発達障害を専門とされている、ご本人がADHDの精神科医の方の記事です。だいぶん前から勉強させていただいています。
今回は、この記事から空気について考えます。
空気が読めないとはどういうことか
先が読めない=空気が読めない
前回のわたしの記事の中で、気になっていた文章がありました。
先を見通すためには、これまでの情報を一通り持ってそれらを組み合わせて予測する必要があります。
わたしはこのとおり、先を読むためにいちいち考えます。でも、数人に聞いたことがあるのですが、普通の人たちは発達障害者のわたしと比べて意識的に考えている量が絶対的に少ないのです。
思い出した記事では、この違和感に対してこう書かれています。
多数派の人は考えて導き出して選んでいるのではなく、空気から逆に自動的に コントロールされている面がある
多数派=私の言う普通の人のことです。空気から逆に自動的にコントロールされている面がある……考えていないんだから、そういうことになりますよね。
また、普通の人たちに対するADHDの考察は以下です。
ADHDは「意識」のレベルで頭の中に理論を組み立て、いちいち意味や合理性を考えながら ひとつひとつの行動を自分で考えて導き出して行動する必要がある。
これは空気が読めないことの「結果」として自分で考えるようになったわけであり、その イメージから多数派を想像はしにくいだろうということだ。
先を読んだ行動ができないのは、空気が読めないということなのですね。
また、わたしは前回の記事でこう書きました。
ADHDは空気は読めるので、人間関係での失言や仕事を失敗したとき、やっちゃったのには気づきます。
つまり、上記と合わせて「空気を読む」には2種類あることになります。
- 起きたことに対して周りの評価を感じること
- 意識的に考えずに次の行動を周りに合わせること
わたしは1はできる(と自分では思っている)、2はできません。経験と考えることでカバーしています。すみませんカバーしきれないこともあります。
ごめん、空気読めるとか書いていたけど、読めているのは半分だった。
無意識の集団行動
さらに、「2.意識的に考えずに次の行動を周りに合わせること」について、すごくわかりやすい例が挙げられています。
「無意識に集団行動する」という部分のイメージが、先に書いたニシンの群れなど をコントロールしている「無名の群れ」の行動様式であったりすると考えると、理解しやすい。
なるほど、群れで泳ぐ魚が意識的に次の行動を考えて動いていたら、群れから外れますよね。考えずに集団行動するとはこういうことか。
わたしは学生のころ、移動教室で最後まで教室に残っているタイプでした。最近受けた娘の1歳6か月検診で、久しぶりにほぼ最後まで残ってしまいました。これって群れで動けない=空気が読めていないということなんですね。
最後の絵本のボランティアさんの話が面白かったので熱心に聞いていたのですが、普通の人は無意識に周りを見つつ適当に切り上げているということか。
面白い話は聞きたいのですが、そうもいかないのか。それも寂しいな。
片方しかできないのはつらい
もう一度挙げます。「空気を読む」には2種類あります。
- 起きたことに対して周りの評価を感じること
- 意識的に考えずに次の行動を周りに合わせること
ADHDの人は自己評価が下がりやすく心の病気になりやすいと言われます。
これって、群れで動けないのに周りの評価だけ感じることができるという特性から来ているのではないでしょうか。
群れで動きたいのに動けない。でも周りから冷たい視線は感じる。これが毎日繰り返される。病みますよね。
・群れで動く必要はないと確信している
または
・周りの評価に気づけない
なら、生きるのがどれだけ楽になることか。
海外に行くと楽だよという記事を書きましたが、これは「群れで動く必要はないと確信」できる環境だから楽になるということですね。
また、チームスポーツをしてきた体育会系の人たちは、群れるだけではなくて「群れて戦略的に先を読んで動ける人たち」という意味で、私たちとは真逆の人たちということになります。
一番大きな違いで、一番責められやすく、一番頻度が高いつらさだと思います。
正直に素直に生きるとは具体的に何か
わたしは前回の記事で、先が読めないなら正直に素直に生きるしかないと書きました。この「正直に素直に生きる」とは具体的にはどうするのか、きちんと記事にできるほど考えがまとまっていないので、すぐできることをひとつだけ書きます。
ADHDは考えながら動くことが苦手です。
話すよりLineやメールが好きです。考えるのと行動を切り離せるから、話すよりはコミュニケーションがとりやすい。
でも、普通の人たちより考えすぎで、しかもこれまでの経験から悲観的に考えるクセがついています。そのため人から来たメールに悪意が含まれていると思って読んでしまうことがあります。この文章はいやがらせなんじゃないか、とかね。
はっきり「これはいやがらせです」と書かれていることは滅多にないので、実際はわからないんです。単に言葉足らずなだけかもしれない。誰に対してもぶっきらぼうなメールを返す人なのかもしれない。いやがらせかもしれないけど。
そういう微妙なメールの返事に、まずは正直で素直を装ってみるのをお勧めします。
悪意を返さずに、ただお礼を書いてみる。
深読みできる表現にはせずに、ただ心配してみる。
相手が悪意で送ってきていた場合は、効かなかったかと思うかもしれない。もしかするといやがらせを送って悪かったなと思うかもしれない。
悪意があって送っていなかった場合は、ただ普通の返事が返ってきたなと思われるだけです。
悪意のないメールに悪意のある返信をしてしまうのを避けられます。
どう見てもいやがらせに読めるときも、「わたしは大人だな」と思いながら深読みせずに正直に素直な返信を作文してみる。これを続けていると、人の感情が伝染して気分が悪くなるのを避ける練習もできます。
心当たりがあるなら、ぜひ一度やってみてくださいね。わたしはこれに気づいてから、実感できるくらい人間関係が改善したので、随分ひねくれて受け取っていたんだなと気づきました。
ちなみに、こういった微妙なラインではなく本当におかしい人からは逃げるしかないです。誰が聞いてもわかる暴言とか、暴力とか。自覚がない、または開き直っている発達障害者も逃げるしかないと思います。それが家族でもね。
わたしは父親から逃げましたが、後悔はないです。
まとめ
いろいろ書きましたが、わたしは心理学の専門家ではなくただのアラフォーのおせっかいおばちゃんです。考えることは好きですが、ADHDなのでどうしても浅いし、マミートラックにはまっているし、ADHD当事者としての経験から言っているだけです。
最近さすがに心理学を勉強したくなってきました。子育てにも役に立ちそうだし。実はひとつ申し込み済みだったりします。
心当たりがあって信じられる人だけやってみてもらえると嬉しいです。
それでは!
ADHDで先を読めないので正直で素直な人として生きることにした
こんにちは! くずなつです。
わたしはカードゲームやボードゲームがものすごく弱いです。小学校高学年のころにオセロで幼稚園児に負けたことがあります。もちろん真面目に勝負して。
頭の中だけで先を読むことが極端に苦手です。
それじゃずるくは生きられないから正直に生きるしかないよね、という話。
ADHDで先を読めないので正直で素直な人として生きることにした
先を読めない
ジャンケンも弱い
実はわたしジャンケンも弱いんです。
大学生のころ『ジャンケンで負けたらお酒を飲む』というゲームで負け続けたことがあります。最終的に「お前には負ける気がしない」と言われて、実際に勝てなかった。
家系的にお酒に強いのが幸いしました。たまには発達家系も役に立つね!
そのときに、ジャンケンに戦略があるということをはじめて知りました。ずっと手を出す瞬間に適当に決めていたから「くずなつはグーを出した後かならずパーを出す」とか、完全にパターン化していたようです。
ワーキングメモリの問題
わたしは続けてジャンケンするときに「前に何を出したか」を気にしていませんでした。正確には覚えていられません。
これって知能検査の数唱と同じ能力ですよね。読み上げられた数字を覚えて言うやつ。とても苦手です。できません。
ワーキングメモリの説明はリンクを貼っておきます。
つまりワーキングメモリが少なくて覚えていられないんです。これはADHDの特性ですよね。
先を見通すためには、これまでの情報を一通り持ってそれらを組み合わせて予測する必要があります。わたしはジャンケンの次の手を考えるという簡単なことですら頭の中ではできないのです。
これをしたら結果がどうなるとか、ほとんど考えずに動いているんです。
人間関係や仕事でも先を読めていない
未来予測をしていない
ジャンケンの先が読めない人が、人間関係や仕事の先が読めるでしょうか?
わたしは考えるのが好きなので読めているつもりでいました。でも歳を取るにつれて状況証拠的に読んでいないと考えるようになりました。ジャンケンより判断に必要な情報が多いので、どう考えてもできていない。
そもそも「わたしがこうしたらあの人はこうする」と考える習慣があったかすら微妙です。
過去を参照せずに動くので、今考えると自分の行動に一貫性がありませんでした。今さえ良ければそれで良かったんですかね。違うんだけど、行動的にはそうにしか見えなかったと思います。
反省を活かすのも難しい
ADHDは空気は読めるので、人間関係での失言や仕事を失敗したとき、やっちゃったのには気づきます。次はこうしようと反省もします。
でも「これをやったらまた同じ展開になる」予測ができなかったり、直前に予測できたとしても衝動性が邪魔して同じ失敗を繰り返します。
自分と感覚が合う場所にいるときは直感で動いてもそれほど問題ないけれど、合わない場所にいるときは全部失敗するので、自分もつらいし周りに迷惑をかけることになります。
ずるい行動をあきらめて正直に生きる
ではどうするか1:書いて考える
ワーキングメモリが致命的に少ないのをどうカバーするか。
ひたすら書いて考えます。
26才のころのうつ病から脱出するきっかけになったのが「書いて考える」習慣がついたことでした。
ADHDのうつ病ってワーキングメモリが少ないことが災いしてか、何度も何度も何度も何度も同じことを考えるんですよ。しかも同じことを考えているのに気づけないの。でも毎回違うことを考えているような気分になってるの。
書いて考えると、同じことを繰り返し考えることが減ります。前のメモを見返せば、全く同じことを書いているのに嫌でも気づけます。
書いて整理すると「わたしがこうしたからあの人はこうした」も理解できるし、それを繰り返しているうちに自分の苦手なパターンがわかってきます。
手持ちの情報を整理して「次に〇〇が起きそうだから今のうちに対処しておこう」といった予測した動きもできるようになります。
ただし書いて考える必要があるので時間がかかります。いまだに予想外の出来事にはとっさに変なことを言ってしまって、夜に布団の中で「ああ言えば良かったこう言えば良かった」と眠れなくなることがあります。
ちなみにここ数年はゼロ秒思考の書き方が好きで真似しています。
この本はぜひレビューしたいです。考え方のトレーニング法と言いつつ、認知行動療法っぽいので感情整理に使えるの。
ではどうするか2:ずるいことを考えずに正直に生きる
ここまででわかるように、ずるいことをするようにできてないんですよね、わたし。
書かなければ先が読めないということは、会話で人を騙すとか、ご機嫌をとるということができないことを意味します。
抜け道的なやり方で進める器用な人を見てずるいし羨ましいと思うけれど、真似はできないです。抜け道って先が読めるからうまくやれるんですよね。
わたしが真似しようとすると、浅い考えで変なやり方になってかえって苦労するか、強引な進め方になって周りの人にひかれるかのどちらかになります。それで仕事ができるならキャラとして許されるんだけど、仕事ができないとただバカにされることになります。
専門分野から外れたマミートラック真っ最中のわたしは後者にしかなれません。
それなら不器用なりに正直に素直に生きるのが一番人に迷惑をかけないし、少なくともちゃんとした人に嫌われない方法だと思います。みんなに好かれるのは普通の人でも無理だからね。
というのが、アラフォーのわたしの今の結論です。もっと歳を取ったら変わるのかもしれないです。
まとめ
長くなったけれど、不器用なりに正直に素直に生きるしかないという一行でまとまりますね。
嫌な経験から自分を守るために習慣づいた、正直じゃなかったり素直になれなかったりする仮面を外すのは大変だけど、外せると自然体になって楽になります。それって本来の自分じゃないからね。
ADHDの時点で器用には生きられないので、斜に構えたり被害者意識を持って過ごすのはかえってつらいと思うんです。余計に普通の人から外れちゃうし。
でも正直に素直に生きるって、これまで嫌な思いを沢山してきた人には難しいんだよね。わたしにとってもこうできたら良いなという指針に過ぎないかもしれません。がんばろう。
娘はわたしとは違う人間【自他境界】
こんにちは! くずなつ(@kuzunatsu)です。
娘は1歳半になり少しずつ意思疎通ができるようになってきました。
うれしい反面、わたしも親として成長しないといけないなぁと思った話です。
娘はわたしとは違う人間
1歳半検診に行ってきました
結論としては、いまのところ特に引っかからなかったです。
会場のすみで「○○番から○○番さん〜」と呼び出しがかかるたびに、娘が「はーい」と手を挙げて並んで、身体計測会場に行ってしまうのがちょっと困りました。かわいいけど。
座って話を聞くこともできていたし、集団行動ができることがわかってママうれしいよ。でも1歳半には自分は呼ばれていないという理解は難しかったね。
前日に保育園で言われたこと
前日、保育園に娘を迎えに行ったときに保育士さんに「1歳半検診、娘は大丈夫でしょうか?」と聞いたんです。
最近は小走りし、単語を話し、しまじろうDVDを自分で再生して踊り、指差しで意思を伝え、おもちゃで遊び、いたずらして舌を出し、「お風呂に入ろうか!」と言うとバスタオルを持ってきてくれる娘です。
保育士試験を受けたときに発達について勉強しましたが、とくに引っかかるところはないはず……だけど母が母だけに不安……。
保育士さんのお返事は「人見知りしなければ大丈夫でしょう!」でした。
えっ、娘は人見知りするの!? 電車やバスでどんどん知らない人に笑いかけて知り合いを増やしていく子で、母は人見知りしないのを不安に思っていました。
わたしの母は「くずなつは人見知りがなかった」と言っていた
わたしは全く人見知りをしない赤ちゃんだったそうです。
余談ですが、父方の実家はネットスラングでいう膿家(のうか)というやつです。わたしを妊娠中の母はなぜか父の実家にひとりで里帰り(?)させられ、産前産後期間中はすべての家事をやらされたそうです。
産まれたばかりのわたしは二階の四畳半に寝かされ、母はなかなか行けなかったそう。
祖母は人見知りをしないわたしを抱っこして大喜び、母に「母親失格」とか嫌味ざんまいだったそう。余談おわり。
それで、わたしは発達障害なので、娘にもとうぜん遺伝するだろうと、娘も発達障害だと無意識に決めつけていたようです。いろいろチェックして何も引っかからない娘を「人見知りしない」の一点で自分と同化させて不安に思っていました。
発達障害の遺伝確率は100%ではない
片親がADDだと子どもに遺伝する確率は30%、両親がADDだと子どもに遺伝する確率は50%という記事は見つけました。査読ありの論文までたどり着く気力はなかった……見つけたら追記します。
http://www.hallowellynyc.com/HallowellNYC/AboutADDADHD/ADDTheHeredityFactor/index.cfm
大きいと見るか小さいと見るかは微妙な数値ですが、100%ではありません。片親が発達障害のときに遺伝率100%だったら、何世代かしたら地球の人類全員が発達障害になるもんね。
さらに、わたしの娘という個人が発達障害かそうじゃないかは100か0かという問題だから、集団で見た場合の「確率」って意味ない。
まだ1歳半では年齢的にはわからないのは知っています。遅発性の発達障害もあるみたいだし、まだどうなるかわからない。
でも発達障害なら、小さいうちから療育をはじめた方が生きるのが楽だろうから、わかるのは早い方がいい。とにかく10代後半から20代をメンヘラとして過ごして欲しくないのです。もったいなさすぎる。
そのあたりの思いが暴走して、きちんと娘を見ていなかったようです。
娘は夫とわたしの子どもで一個人
結論としては、娘が発達障害でもそうでなくてもわたしとは違う人間で、少なくともわたしと同化させて不安になるのはよくないと思いました。
「自分と人の区別がついていない(自他境界がない)」のは発達障害の特性のひとつで、要は「人付き合いに関する精神年齢が低い」ということです。
自分の思いは人に100%理解されるのがあたりまえとキレるとか、人の機嫌が悪いから自分も機嫌が悪くなるとか、子どもっぽい行動のもとになります。
わたしは最近そういうのはほぼなくなったと思っていたけれど、自分の子ども相手だと難しいのね。そもそも1年近くわたしの体の中にいたんだもんね。娘は一個人に育ってきたけど、わたしはまだ繋がっていたようです。
ときどき客観的に見なおして考え方を修正していかないと、娘に迷惑をかけることになるなぁと思った話でした。
それでは!
【関連記事】
仕事に遅刻しないように起きて準備して通勤している方法
↑ こうなる瞬間がないだけで、1日のストレスが少ないです。
こんにちは! くずなつ(@kuzunatsu) です。Twitterをさわり始めましたが、7年ぶりくらいなので何からはじめるんだっけという感じです。
わたしは学生時代、時間の感覚が鈍くて遅刻しがちでした。寝つきが悪くて夜中まで起きているせいで朝起きられないのを繰り返していました。どちらもADHDの特性らしいですね。
就職してすぐの夏、企業との打ち合わせに遅刻しました。とても苦い思い出で、池袋周辺には今もあまり近寄れません。
それから遅刻しない仕組みを作りはじめました。育休から復職してから子どもの病気で当日休むことはありますが、あれ以来一度も仕事には遅刻していません。
今回はそのためにやっていることをまとめます。
仕事に遅刻しないように起きて準備して通勤している方法
モノ的な準備
必要最低限の朝することリストを作っておく
これ時間の感覚がしっかりしている人には笑われるのですが、時間の感覚がないわたしにはすごく大事です。朝することリストを作ることで、朝しなくても良いことへの脱線を防止できます。
TVに気を取られて遅刻したことがある人にはぜひ作ってみて欲しい!
詳しくはこちら。
アラームを鳴らすタイミングの工夫
アラームを鳴らすタイミングは、普通は「朝起きる時間」と「家を出る時間」の2回です。でもタイミングを工夫することでも寝坊や遅刻を減らせます。
朝することリストを作っていなかった時期は、10分おきにアラームを鳴らしていました。この場合、残り時間を教えてくれるアプリ「あさとけい」が良かったです。リンクはiPhoneだけど、Androidアプリもあるようです。
このアプリは最後の追い上げがすごくて、こんな感じで女性の声で教えてくれます。
「出発まで残り20分です」
「出発まで残り10分です」
「出発まで残り5分です」
「出発まで残り3分です」
「出発まで残り1分です」
さすがに10分前くらいから焦って動きます。5分→3分→1分は本当にあせる。
朝することリストができている場合は、アラームは行動の節目に鳴らします。
わたしの場合は「今日の天気をチェックする時間」「抱っこ紐をつける時間」です。「起きる時間」「家を出る時間」ではないのがポイント。超具体的で簡単な行動をアラームと結びつけることで、行動を取れる確率が上がります。
ちなみに最初が「顔を洗う」だとできなかったのだ……複雑だから?
布団の中で今日の天気をチェックすると、はおりものが必要だなとか、傘を持たなくちゃとか想像して「今日」が現実的になってきて目が覚めてきます。
「抱っこ紐をつける時間」のアラームは、家を出るための最終的な行動を取るためのアラームです。荷物を持ってないのに家を出る時間のアラームが鳴ったら遅刻しちゃう。
アラームが鳴ったら抱っこ紐をつけて、子どもを抱っこして、仕事のリュックと保育園バッグを持って家を出ます。一番重要なので1分でスヌーズしてます。
前日の夜の準備
眠らなくても良いから早く布団に入る
育休から復帰してからは子どもと一緒に布団に入るので、布団に入るのは21時です! 体力が持たなくて一緒に寝てしまうことも多くて、眠れなくて困るのは少し減ってきました。
そうなる前は、次の日にダメージが残らないギリギリの時間を分析して、その時間までに寝ていました。具体的には、何時に寝たかと次の日普段より眠かったかを何日かメモしただけです。それを見て日が変わらないうちに布団に入る習慣に変えました。
わたしの場合、動くためには納得できる理由が必要です。多分、脳の報酬系の働きが弱いとかそのあたりに原因があるのかなと思っています。
寝る直前に明日の朝をイメトレする
布団に入ってから「明日は6時に起きる!」と考えます。そのあと、天気をチェックして、化粧して、着替えて……と一連の動きをイメージすることにしています。
これ不思議なのですが、やるのとやらないので起きられる確率が変わります。
調べてみたら、自己覚醒法という方法と同じでした。確立している方法なのか。
眠るのが苦手な人向け「自律訓練法」のススメ
一人暮らしのころはうつ状態だったこともあって、寝つきも悪いし夜中に何度も目が覚めました。睡眠薬を飲むと眠りの質がちがうらしく疲れがとれないので、できれば薬にも頼りたくない……ということでググっていて知ったのが「自律訓練法」。自分に催眠術をかける方法です。
最初、宗教か?スピリチュアル系か?と思って警戒したのですが、ドイツの精神科医がはじめた心身症の治療方法だそうで……怪しくなかった。いちおうwikipediaを貼っておきます。
寝るだけなら、経験的にはかなりいい加減でも大丈夫です。
布団に仰向けに横になり、「右腕が重い」と考えながら右腕に意識を集中すると、本当に重い気がしてくる → 左腕・両脚も続ける。
「右腕が暖かい」と考えながら右腕に意識を集中すると、本当に暖かくなってくる → 左腕・両脚も続ける。
本当は6段階あるのですが、この2段階以上進めたことがありません。
重くなるし暖かくなるし、思い込みってすごいなぁと思います。なんだか落ち着くのでぜひ一度やってみてほしい!
寝られないけど横になっているときって退屈でソワソワしちゃうから、やれることがあるだけでも落ち着きます。
当日の朝
淡々とすることだけを進める
余計なことに脱線すると遅刻するので、脱線しないよう意識します。でもその意識が続かないのがADHDの悲しいところ。
朝、淡々とすることだけを進めるために、あらかじめ作っておいた「朝することリスト」を使います。リストにないことはやらない。ただただリストをチェックしていきます。
この細かく分けた行動リストを「チェックする」という行動が、報酬系の弱いADHDには重要です。簡単なことをちょっとだけやって「できた!」ってチェックするのが報酬になります。
この記事が近いけれど、家事の例はわたしはもっと細かく分けないと回せません。あと、「シールが何個たまったらご褒美」システムは、そのご褒美が自分で管理できるものだとご褒美になりません。一般論に落とし込むとこうなるということかな。
http://www.asahi.com/sp/articles/SDI201510308908.htmlwww.asahi.com
でも記事中の本は気になります……。
「朝することリスト」が作り込んである今は、着替えも荷物の準備も当日の朝で、遅刻も忘れ物もありません。ADHDが遅刻も忘れ物もないってすごいことなんだよ!当たり前すぎてなかなか伝わらないけど。
まとめ
人によって時間の感覚や優先順位づけなどのどこが苦手かは違うと思うので、わたしのやり方が誰にでも通じるとは思っていません。
でも試した方法がハマったときは何よりもうれしいので、いろいろ試して自分にハマる方法を探すのは良いことだと思います!
ここ数日ほとんど自分の時間が取れなかったので、この記事は圧力鍋の加圧中や歯を磨きながら書いて、最後はダイニングテーブルで話しかけられながら仕上げました。日本語になっていなさそうなので時間ができたら修正します。
それでは!
【関連記事】
今度は家の外で鍵行方不明事件が起きました。反省と対策。
こんにちは! くずなつです。
こんな記事を書いて昼にアップした当日の夕方に、今度は外で鍵をなくして探しまわることになりました。てへっ。
この記事で、外での鍵の定位置(リュックの肩紐に鍵入れポーチ) を作ったことを報告したんですけれども、早速ダメだった&改良した報告です。
顛末をまとめます。
今度は外で鍵がなくなった! 反省と対策
鍵がなくなるのに気づくまで
帰宅時のイレギュラー
平日は毎日夕方に、保育園で娘と合流したあと電車に乗って、そのあとにバスで家に帰っています。
バス停で待っていたら同じ住宅街に住んでいるおじいさんとお会いしたんです。この方超しゃべる方なんです。多分、娘がかわいいのもあると思うのですが(親ばか)、多分それ以上に私のようなアラフォーでも若い女性と認識されていて、話したいと思われている。もう超しゃべるんです。
私はADHDで思考より先に口が滑ることがあるので、割り込めないくらい話し続けてくださる方はむしろ歓迎です。とりあえず相づちの「さしすせそ」に専念することにしています。ご近所なので嫌われたくないですし、住宅街のことを色々教えてもらえますし。
↓ 相づちのさしすせそ http://www.biranger.jp/archives/178311
バスの中では、体が進行方向横向きになる椅子におじいさんと並んで座りました。余談ですが進行方向横向きの椅子に座ると、娘の座っているバギーを足で押さえることができてバギーが安定するので好きなんです。
おじいさんが超しゃべっている間、娘もしばらくはバギーから乗り出して「うん、うん」と頷いていました。麻雀の話だったので何もわかってないと思うんですけど。というか私も麻雀やったことないのでわからないんですけど。
娘が飽きてきてからも、私はおじいさんへの相づちをがんばっていました。娘は靴のマジックテープを外してみたりもぞもぞしていました。
それで、後で気づいたのですが、シングルタスクしかできない私がおじいさんに集中してがんばっている間に、娘はバギーから乗り出して、私のリュックの肩紐についたポーチから鍵を出して遊んでいたようです。昨日まではこんなポーチなかったもんね。気になるよね!
バス停から降りておじいさんと別れ、家に付いたものの鍵がなく玄関が開けられませんでした。
慌てる私の横で、娘はしきりにインターホンを「ん! ん!」と言いながら指差していました。今日はパパはいないからインターホンを押してもドアは開かないよ……。
鍵がみつかるまで
とりあえずバス会社に電話(半年ぶり2回目)
とりあえずスマホでバス会社のホームページを開いて電話しました。この辺りに引っ越してから2回目(1回目は鍵ではないです)なので行動は早いです!
忘れ物の問い合わせだけれどまだバスが走っている最中であること
バスが起点を出た時間、終点
降りた停留所の名前
を伝えたら、「20分後に私が降りたバス停に同じバスが戻ってくるから確認してくれ」とのことでした。えっバスって終点に行ったら起点にとんぼ返りしているの? 知らなかったです。
バス到着
入れない自宅の前でしばらく娘と遊んで、バス停に向かいました。もちろん降りたバス停の向かいのバス停です。一瞬悩んだので何度も確認しました。
10分くらい待ったのですが、その間に娘(一歳半)が「パンダうさぎコアラ」の手遊びができるようになっているのに気づきました。急にできるようになったよ!かわいいな!
なんだか余裕ありげなのですが、昔うつで心療内科に行っていたころに「パニックを起こしやすい」と言われていた私です。どうも絶対守らないといけない存在ができて少しマシになったようです。
でも気持ちはあせっていて、もしバスに鍵がなければ夫の会社まで夫の鍵を取りに行く計画を練りつつありました。
バスが来て、運転手さんにはすでに連絡が行っていてバスの中を探させてもらいました。鍵はありませんでした。絶望しました。
降りたバス停周りの捜索
仕方がないので、降りたバス停に戻って家までの歩道を探しました……探しながら歩きました……歩きました……。
娘は散歩中の犬を見つけては指を差して「わんわ! わんわ!」と楽しそうでした。結構遠くても見つけるのね。
あったよー!!!! でもなんで植え込みに落ちてるの?
今回の対策
鍵入れポーチをリュックの肩紐の付け根部分(腰辺りにぶら下がる)に移しました。いや……娘の手がとどかない位置ならどこでも良いんだけど……多分ここなら大丈夫じゃないかな……?
正直、自分が信用できなくなってきました。こういうのを繰り返すとさすがに自己嫌悪してくるよね……。まぁ出てきただけ良いのだけれど。
まとめ
- 家の外で鍵をなくすと面倒
- なくすと困る貴重品は子どもの手の届かないところにしまおう
- 子どもかわいい
子どもの成長についていけていない部分があるのかもしれないなと思いました。思っていたより指先が器用だし、色々なところに手も届きますよね。
一応、保育士の一次試験で児童家庭福祉の一科目以外は受かっているので知識としては色々知っているのですが、あんまり役に立っていない感じです。このままではただの資格マニアになってしまいそうです。
それでは!