親にほめられた記憶がないママが子どものほめ方をまとめてみた
こんにちは!くずなつです。
私は親からほめられた記憶がありません。多分ゼロではないと思うんだけど、両親とも認めて欲しいのを全面に出す人だったので……そういう人って人をほめないですよね。
そのせいか、私は子どものほめ方がよくわからないのです。夫が体育会系の人で、なんだかうまくほめているので、できればその理屈を知りたいところです。
自己分析用に読んだ専門家向けの本ですが、とても参考になったのでここから超訳でまとめてみます。
※ この本の目的は「愛着の修復」で、そこを省いたこと、”ほめる” 観点からブレている項目を抜かしたことから本当に超訳です。機会があれば原著をお勧めします。
発達障害・愛着障害 現場で正しくこどもを理解し、こどもに合った支援をする 『「愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム』
- 作者: 米澤好史
- 出版社/メーカー: 福村出版
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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子どものほめ方
ほめる意味
自己肯定感を育むため
「褒める」ことは、自分はそこで「役に立っている」という自己有用感、「自分はできる」という自己効力感を経験することで、「自分でいいんだ、自分がいいんだ」と思える自己肯定感を感じることができる。
自己肯定感 (つまり「私は生きていても良いんだ」という気持ち) を持てないのは本当につらいことです。なんとしても育まなければ。
感情を学び、行動とつなげるため
望ましい行動は自分に正の感情を引き起こすこと、いいことだと強調して意識化を促しているのである。
感情は、自分の行動を決めるためのセンサーです。
感情と行動が正しく結びついていれば、気持ち良く感じることをどんどんやって、嫌と感じることからは逃げようと自分で選択して動けるようになるはず。でも、感情そのものと感情と行動との結びつきは学ぶ必要があるそうです。
話が飛ぶけれど、いわゆる毒になる親から逃げるのが難しいのは、感情を学べていないからだと思います。嫌だから親から逃げるっていう選択肢がそもそも浮かばないんだよね (実体験) 。
良いほめ方
すぐほめる
今、座ってるね。えらいねぇ。
すぐにほめると、ほめられて嬉しい感情と行動が結びついて、次も座ろうと思いますよね。
逆に
「さっき座っていたね。えらいねぇ。」
だと、めちゃくちゃ白々しいですね。
具体的にひとつだけほめる、擬態語をつかわない
大きな声で歌えたね。
何をほめられたのかわかりやすくて、次も大きな声で歌いますよね。
逆に
しっかり歌ってたね、えらいねぇ。
「しっかり」が何をほめられたのかわからなくて、次にどうしたら良いかわからないですね。
黙って座って漢字書いてたね、えらいねぇ。
何をほめられたのかわからないですね。黙っていたこと? 座っていたこと? 漢字を書いていたこと?
行動と感情をくっつけてほめる
大きな声で歌えたね。大声出すと嬉しくなるねぇ。これがやった!って思いだよ〜。
感情に名前をつけて教えてあげることで、「自分の行動を決めるためのセンサー」が正しく働くようになります。
なかなかとっさにここまで言うのは難しいけれど、親としてがんばりたいところです。
能力、特性としてほめる
歌うの上手だねぇ、才能あるねぇ。
できないときに「才能がない」はやる気がなくなってしまうけれど、能力をほめられるのは、「私はできる!」と思うことから「本当にできるようになった!」につながるそう。
そんな手帳術もありますね。
ちなみに夫は、娘(1歳) がなにかに挑戦して失敗すると「筋がいいぞ!」とほめます。この言葉が自然に出るのはすごいなぁといつも思います。
役割をもたせてほめる
スーパープリント配り係だね!プリント配るの早いねぇ!
役割ができるのは嬉しいし、次はもっと早くプリントを配ろうと思いますよね。
本人がそうなりたくて、なりつつあることを先手でほめる
最近、自分のしたいことを言えるようになってきたね。えらいねぇ。
子どもが努力している過程でほめる、ということかな。すごく「理解されている感」があって嬉しいですよね。もっとがんばろうと思いますよね。
ポイント
ほめたポイントが不明確だと表面的だと受け取られて逆効果
何をほめたのかわからないほめ方は、子どもに「理解されていない」と受け取られてしまいます。適当にほめるのは逆効果です。
正の感情はたし算されない(負の感情はたし算される)
これ、元超ネガティブ人間として身に覚えがあります。
国語の授業でのいい経験は、次の算数の授業には引き継がれない。
国語の授業での嫌な経験と感情は、次の算数の授業での嫌な経験、感情とつながって負の感情が強化・増幅され問題行動を誘発しやすくなる。
身に覚え……ありませんか? ある人との関係で嫌な経験をしたら、他の人のことも怖くなっちゃうとか。
子どもにはいろいろな種類の良い経験をさせてあげて、たくさんほめて、正の感情をたくさん教えてあげたいですね。
ADHD当事者ママが意識すべきポイント
私はADHD当事者なので、この本からチェックしておきます。
のび太・ジャイアン症候群5 家族のADHD・大人のADHD お母さんセラピー
- 作者: 司馬理英子
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2004/12/17
- メディア: 単行本
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「繰り返し」「根気よく」が苦手
子どもにとってよい刺激を与えたり、習慣をじっくり身につけさせることが苦手な人が多く、せっかくいい方向にいきかけても、根気が続かず挫折しやすい。
えぇ、苦手です。忘れてしまいます。
ときどき自分でこの記事を読み返す必要があると思うので、TODOリストに入れておきます。
気まぐれな反応をしがち
あるときはいいと許可したことも、別のときはダメと言う。どんな基準でお母さんが判断しているかわかりにくいので、子どもが混乱します。
これもありますね。あのときはほめたのに、このときはほめなかったとか、やりがちだと思います。
ほめた理由を言うようにしていれば、行動が気まぐれに見えても理由が一貫していることは伝わるかな……。
私自身が納得しないと動けないタイプで行動に理由づけが必要なので、注意するときには理由を言っています。具体的にほめる癖をつければ大丈夫かな。良いほめ方とも一致しているし。
まとめ
ほめることで自己肯定感を持てること、感情を学んで行動とつなげ「自分の行動を自分で選べるようになる」こと、そのためのほめ方をまとめました。
当たり前ですが、親の責任は重大です。
今更私の親を責める気にはなれないので、せめて反面教師として役に立てて、私の親がしてくれなかったことを自分の子どもにはしていきたいです。
でも私自身が毒になる親かもしれないので、変な呪縛にとらわれずに自分の判断で逃げられる子どもに育ってくれると嬉しい。
私はずっと模索し続ける必要があるのだと思っています。
それでは!