【元汚部屋住人から汚部屋住人へ】部屋片づけの方針と対策
こんにちは!くずなつです。
私は元汚部屋住人です。汚屋敷の実家にいたころが部屋の汚さのピークでした。
モノとゴミが床に散乱して足の踏み場がなくて、"汚部屋"の画像検索で表示されるレベルの部屋でした。
【閲覧注意】汚部屋 - Google 検索
今は10分待ってもらえれば人を入れられるくらいの家を維持しています。決してインテリア本のようにきれい!ではないので、本気の汚部屋住人にしか参考にならない記事です。
部屋の片づけ方
汚部屋住人の特徴から方針を考える
あくまで私の場合ですが、結構一般化できている気がします。
特徴1: きれいな部屋がどういうものかよく知らない
実家の汚屋敷で育った私は、きれいな部屋がどういうものかよく知らなかったです。
よその家におじゃましたときの経験から「ゴミが床にない」「モノが少ない」あたりはわかります。でも「全てのモノは使う場所の近くに戻しやすい形で収納されている」のには気づけなかったです。
保たれているきれいな部屋は、どこに何を置くかを戦略的に考えた結果なんです。
部屋片づけとは、無意識の私というNPC(ノンプレーヤーキャラクター)の動き方を把握して被害を最小限に押さえる戦略ゲームなのだ…! そこに気づくとちょっと捗ります。
特徴2: 部屋をきれいにできないので自信をなくしている
私は、これまでに何度も部屋を掃除しようとして、気になるモノが出てきて中断→面倒になって挫折、を繰り返して、自己嫌悪して自信をなくしてきました。
いろいろ試しましたが、いわゆる「小さな成功体験」を作ることからはじめるのが続きました。具体的には、きれいな区域を一か所だけ作って、そこを維持することで「私でもきれいな場所を作れるんだ!」という自信を持って、そこから広げていくと続きます。
室内全体がきれいになるまで時間はかかるけれど、習慣づくので長続きします。
具体的行動のポイント
最初にきれいにする区域は、使用頻度が高いがこだわりのない狭い場所を選ぶ
化粧品やゲームなどモノで区切るのではなく、メイクボックスやTV台なと場所で区切ります。
トイレなど毎日使うけど置くものに興味やこだわりのない区切られた狭い場所をスタートに選ぶと良いです。
理由は3つあります。
- 毎日使う → きれいな場所を使うたびに少し自信になるから
- 置くものに興味やこだわりのない → モノを捨てるのに悩まないから
- 区切られた狭い場所 → 広い場所は時間がかかって挫折しやすいから
トイレだと水場で面倒だと感じるなら、靴にこだわりがないなら下駄箱、食器にこだわりがないなら食器棚などを選びます。
用途がはっきりしている収納場所だと置く物に迷いづらいのでなお良いです。
ちなみに本棚は興味のかたまりなのでむずかしいです。気になる本が出てきて何度中断したことか……。リビング収納は用途をはっきりさせるのが難しいので後に回した方が良いです。
誰が見ても明らかなゴミを捨てる
燃えるゴミの袋とプラスチックゴミの袋など、地域のゴミ回収事情に合わせたゴミ袋を用意して、きれいにすると決めた区域だけを片づけます。
まずは、誰が見ても明らかなゴミをゴミ袋に入れましょう。空のペットボトルとか、チラシとか。
一年以内に一度も使わなかったモノを捨てる
一年使わなかったモノは使わなくても生きていけます!
ものすごく思い出の品(例えば形見)とか、使う機会が必ずやってくる喪服とかそういうレベルなら取っておく意味はあると思います。そうでない場合は、一応スマホで写真を撮って本体は捨てましょう。
どうしても捨てられないものは、とりあえずいま片づけている場所からどかします。別の場所は汚くなっても、今の場所を片づけることに集中します。きれいな場所を使ってみて、気持ちよさを知ること、自信をつけることが目的だからです。
迷ったモノ、ここでは使わないモノは他の場所に移動する
前の項目と同じ理由ですが、とにかく今片づけている場所をきれいにします。
掃除機かけや拭き掃除をする
本気の汚部屋には、大きなホコリのかたまりとか虫の死骸とかいろいろ発生しているので、まずそれをゴミ袋に入れます。
そのあとは小さなホコリをティッシュペーパーでなで落として、ウエットティッシュで拭き掃除しましょう。
本気で磨き上げようとすると力尽きて挫折してしまうので、今はとりあえず使うのに支障がなければOKです。
残ったモノを配置する
ここからはお楽しみの戦略ゲームです。
今片づけている場所で使っているモノだけを、無意識の自分の動き方を想像しながら配置していきます。使わないモノは別の場所に移動します。
参考に、うちのトイレ画像を載せてみます。建物が古いので全体的に何となく薄汚れた感じなのは勘弁してください……。
置いてあるのは、今のところこれだけです。トイレ内では手を洗わないので、手拭きタオルを置くのをやめました。洗面台で洗えば問題ない。ゴミ箱も洗面台にあるので置いていません。
- トイレットペーパー
- クエン酸スプレー
- トイレブラシの柄(タンク裏に立ててあります)
- トイレブラシのブラシ部分の在庫
- 消臭スプレー
- タンクの洗剤(タンク手洗い部分に置くもの)
- おりものシート(タオルかけにかけてある巾着)
- スリッパ
トイレットペーパーの在庫はもともと納戸に置いていたのですが、補充忘れが多発したので、トイレ内に積むことにしました。見た目は悪いけれど、こうすれば補充は忘れません。
クエン酸スプレーは拭き掃除に使っています。拭くのはトイレットペーパーです。泡が立つ粘度の高い洗剤は洗い流すのが面倒なので、私にはこちらが合っているようです(ちなみにときどきオスバンで消毒します)。
消臭スプレーははじめは奥に置いていましたが、戻せないのでトイレットペーパーホルダーの上に置くことにしました。
おりものシートもはじめは奥に置いていましたが、戻すのが面倒なので座りながら手に取れる位置にぶら下げました。
結果、トイレに座ったままやりたいことを一通りできる空間になりました。
全部のモノの置き方に理由がある状態を作ると、モノを手にとって使った後に、元の場所に自然に戻せるようになります。しかも気になったときは拭き掃除までしてしまいます。
きれいな区域を維持する
努力で維持しないといけない状態は、戦略ゲーム的には負けています。
勝っている状態は、無意識に自分が手に取ったモノを無意識に戻す状態です。別に勝ち負けじゃないけど。
この状態は、無意識の自分がどんな行動を取るか分析することで必ず作れます。
努力せずにきれいな区域を維持できたら、そのときにあなたが持っている感覚が「きれいな部屋で育った人がもともと持っている片づけと掃除に対する感覚」です。
彼らは、日々の掃除にたいして汚部屋住人の私たちより努力していないしストレスもないんです。
これがピンとくるようになったら自信もついてくるし、他のむずかしい場所も片づけられるようになっているはず。他の場所も片づけてみるといいよ!
まとめ
全体から掃除せず、片づけやすい一部分からはじめて、まずは自信をつける方法をまとめました。
分析なしに全体を掃除して一見きれいになっても、無意識の自分が散らかすんですよね。無意識の自分を攻略することで、根本的に散らからない部屋を作れるようになります。
ADHDぎみの人だと、自分を客観的に見る練習にもなるよ!
不器用な私たちは環境を自分に合わせるしかないので、自分に合った環境を作っていきましょう。
それでは!
やっぱり縛りのない状況では短くまとめられません。これどう見てもADHD特性なんだよね… 対策を考えなければ。