読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Maishin

ADHDワーキングマザーの子育て自分育て

男性保育士性差別問題への女児親の立場からのモヤモヤ考察

Girls

2017/03/27 追記あり

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

私は1歳の娘に保育園に通ってもらって何とか仕事を続けているワーキングマザーです。

千葉市の熊谷市長のツイッターが発端となった「娘を男性保育士に着替えさせられるのがイヤな母親は男性保育士を性差別しているのか問題」にモヤモヤしすぎました。

私のモヤモヤをやっと言語化できたのですが、女児を保育園に預けている親がうまく言語化できなかった違和感を、男性保育士の性差別という別の問題にすり替えられた気がするというものでした。

ブログの趣旨に合ってないけれど、結構考えたのでまとめておきます。

なお、私が最初に見たのはこれです。

うまく言語化できなかった親としての思い

大前提として、私は保育園に子どもを預けていること自体がイヤです。

仕事をしたい気持ちもしなければいけない気持ちもあるけれど、夫婦で100%育てて仕事もできるならそうしたいです。

現実的には無理だから、子どもを預けて生活費や学費を稼いでいます。

保育園には感謝していますが、子どもが起きている時間のほとんどを私は見られない寂しさがあります。

保育園を選べるなら選びたいし、その基準は人それぞれ違う

保育園に子どもを入れるのは大変です。希望の園にはなかなか入れません。

保育園を選べるとしたらもちろん選びたいです。ちらっと見学しただけでも良いなと感じる園、ちょっとなと感じる園があるのは事実です。

その選び方は人それぞれで、どんな基準で選んでも誰かから否定される理由はありません。

でも、保育園は数が足りないので選べないのが現実です。不安を感じても我慢するしかない。

保育園で何が起きているか親にはわからない

保育園で子どもがどう扱われているのか、親にはわかりません。

まだ話せない子どもだと、お迎えのときに保育士さんと数分話すのと、連絡ノートに書いてある数行が全てです。

帰宅して、朝にはなかったアザや、割れて痛そうな爪に気がついても、理由はわかりません。

自分で転んだのかもしれない、お友達に叩かれたかもしれない、お友達を叩いたのかもしれない。もちろん目立つ傷は教えてもらえますが。

保育士さんを信じるしかないです。

保育士さんの良い悪いを判断できるのは、送り迎えの数分です。なんとなく嫌だなと感じても、信じようと自分に言い聞かせるしかありません。

何かあっても言いづらい

何か気になることがあって、保育士さんに聞いてみたいと思ったとします。

言い方にとても悩みます。

もしクレームだと受け取られて、保育士さんが腹を立てたら、その怒りは私ではなく子どもに向かうだろうと想像するからです。

保育士さんが重要と感じていないことで時間を取らせるのもどうかと思い、こちらから聞くのもはばかられ、コミュニケーション不足になっている実情はあります。

保育園に預けているという罪悪感

「不安なら預けなければ良いじゃない」と言われるでしょう。

それは仕事をやめるということです。

転職するとしても、未満児持ちの母親を好んで採る企業はそうありません。起業できるスキルもない。簡単にやめられません。

会社員の育児休業は、通常1年以内、理由があって1年半です。

せめて1歳を越えてから預けたいと思っても、保育園への1歳児の入園は、激戦地ではまずできません。0歳で預けるしかない。

毎日成長してどんどん変化する0歳〜1歳の時期の大半を、私は見ていません。子育てをしっかりできていると自信を持っては言えません。

少なくとも私は、子どもを保育園に預けていることそのものに罪悪感があります。

せめてできるだけ良い環境で過ごして欲しいという親心を否定されたように感じた

「保育園が子どもにとって少しでも良い環境であってほしい」と親である私は願っています。

そこで、子どもの生活環境向上に関係ない目的を全面に出して新しいことをはじめますと宣言されたのですから、不安になります。

このTogetterを読んで、男性保育士の性差別という論点ずらしをしていると感じました。でもそのときは違和感を言語化できていなかった。

「性差別」という言葉は、論点がずれて出てきても無視するのは難しい言葉です。私はしていないと説明したくなってしまう。それで余計に論点がずれていったのではないかと。

単に、違和感を表現する言葉の中で一番具体的だったのが「着替えとおむつ換え」で、男性性犯罪率が出てきたことで一見論理的な体裁になって。

男性性犯罪率を出したら主語が大きすぎて「外国人は犯罪率が高いから排除するのか」とか「女性保育士は性犯罪をしないのか」とか、そりゃ発散してしまいますね。

非難の様子を見て不安になりました。私の違和感に全く刺さらなかったんです。

言葉が全く通じない、非難している人たちが思考停止しているように思える不安。

つまり立場が違うのでそれぞれが違う土俵で戦っていたということです。通じるはずがない。

じゃあどうすれば良かったか

市役所内の検討会では、男性保育士活躍推進という言い方が通りが良いのは理解できます。その方がなんとなく論理的っぽいですから。

ツイッターという一般の人たち向けのメディアでは、この話題が目に留まるであろう一般の親たちの目を意識した言い方が必要だったのではと思います。

変化には必ずメリットとデメリットがあります。確率の小さなデメリットへの指摘を非難するのではなく、それを覆せるだけの子どもの生活環境向上へのメリットを説明して欲しかったです。

そこをダイバーシティとか職場の話でゴリ押ししても、利用者である親には刺さりません。

なぜ「男性」保育士と限定する必要があるのでしょう?

性差をなくすために性別を限定した政策を打つ矛盾を感じますし、男女関係なく現職の保育士さんたちの待遇を良くしてほしい、と親としては思います。

まとめ

保育園に通う未満児を持つ親の立場から、リアルタイムでうまく言語化できなかったモヤモヤの理由をまとめました。

・ 子どもにできるだけ良い環境で過ごしてほしいという願いを否定されたように感じた

のが大きく、そう感じた理由は

・ 親として保育園に預けていることそのものに罪悪感がある

・ でも子どもを育てるためには仕事をやめられないので預けるしかない

・ ジレンマにはまって悩んでいるところで、子どもの生活環境向上に関係ない目的の新しい政策を知った

・ うまく言語化できずに違和感を感じていたら、全く刺さらないところで非難を受けた (気がした)

ところにあるのではないかと思います。

さらに個人的な思いは色々あるので、以下に書きます。

個人的な考え

これ以降は、まとまっていないメモです。

皆思い浮かんだ「男性保育士」が違う

男性保育士活用と聞いて、実際に良い男性保育士に会った人はその保育士を思い浮かべて「問題ない」と思ったでしょう。

会ったことがなくて、とりあえずベビーシッター男性の逮捕のニュース映像を思い浮かべた人は「ありえない」と思ったでしょう。

何を想像したかで、反応が違ったと思います。

想像上の生き物に近い感覚の人もいると思うんですよね。想像した「男性保育士」によっては、もうそこで話が通じなくなりそうです。

女性保育士は誰にとっても想像上の生き物ではないので、そんなにイメージがブレないのではないでしょうか。

見えないところで娘と生活している成人がいる不安

0歳1歳児の子どもは、自分とは違う人間だとわかっていても割り切れません。1〜2年前は私の体の中にいて、最近まで私の体液だけで生命を維持していたからです。

女性よりも男性の性犯罪率が高いのは統計的な事実です。痴漢や、なぜか道端に下半身を出した男性が立っているなど、性犯罪に会った女性は多いです。私もそうです。

元々自分と繋がっていた無力な宝物が、数分しか話したことのない成人男性に、着替えやおむつ換えをされる。

丁寧な説明なく「男性」保育士という言葉だけ聞かされたら、逮捕されたベビーシッター男性やいわゆるキモオタ、性犯罪の加害者をとっさに思い浮かべた母親は、自分が触られるのを想像して「うっ」となってしまいます。

そこを、専門職だから大丈夫で業務がたくさんあって忙しいとか職員側の男女差別をなくすという理由で、女性保育士がおむつ換えする対応は取れないとゴリ押しされたら、自分も子どもも雑に扱われていると感じます。

多分、転園できないので実際に起きたらガマンしますが。

そういった母親をどう安心させるかも、個々の保育士の専門職としての仕事だと思います。

男性保育士が皆おかしいと言っているのではありません。私は会ったことがないので個人の評価すらできません。

これに対して「男児が女性保育士におむつ換えをされるのは良いのか」という話がありましたが、がまんできる程度にはマシです。

私が女性から性犯罪を受けたとしても何とか逃げられそうで、男性から受けるほどの恐怖感はないからです。

また、男性医師や男性看護師は、私は立ち会えるのでそこまで問題とは思いません。

性差別ではなくて、私に見えるか見えないか、私だったら逃げられるかが問題です。

女性医師や女性看護師だったとしても、私に見えないところで子どもに何かされたら恐怖を感じるしイヤです。

本当は女性保育士に娘のおむつを換えられるのもイヤです。自分で換えられるなら換えたいです。

まだ授乳しているからか、ガルガル期が続いていると理解していただけると大体合っています。

なので、(立ち会えない例として出ていた)小学校の校医が男性だったら〜は、全く的外れです。

保育士試験と保育士資格

私は保育士試験の一次試験9教科に全て合格しています。

二次試験は日程の都合で受けられなかったのですが、90%以上は合格するそうなので、あと少しです。

それで知ったのですが、保育士資格には、学校に通って取る場合と、試験を受けて取る場合の2種類があります。

学校に通って取る場合は、実習などあるでしょうし、たくさんある学校から保育士学校を選んで数年通えるだけの志があると思います。

試験を受けて取る場合は、試験を受けるための条件はほとんどなく、それまで一度も子どもに触ったことがなくても受験できます。

難易度は、子ども0歳で復職した私が別の仕事をしながら、昼休みに勉強して独学で受かるレベルです。

また、いわゆるロリコンの方々が潜入するには、小学校教員になるよりも試験を受けて保育士になる方が簡単です。小学校教員は、大学で教職課程を取って実習に行く必要がありますから。

もし保育士の待遇が劇的に改善したら、色々な方々が大挙する職業になるはずです。

おそらく子どもに触った経験がなかったり、犯罪歴があったりする保育士が出てきます。

実際に採用されるかは別の話ですが、男性保育士活躍推進と聞いて最初に思い浮かんだのは、保育士試験の現状でした。

せめて適性試験は必要です。もしくは子どもに関わる犯罪歴があったら落ちる仕組みにするとか。それすらないんです。

超個人的な思い

超個人的には、日常的に関わる成人男性に日常的に裸を見せている女児に、どうやって「異性には見せてはいけない場所がある」という恥じらいを教えるのか、教育的な点での不安があります。

発達心理学的には、先生だから良いと区別できるようになるのでしょうか。

それとも年ごろになったら本人が生理的に嫌がるようになるのでしょうか。

恥じらいを持たずにどこでも脱いでしまうようになったら、困るのは娘です。

男性保育士に娘の着替えとおむつ換えを任せるには、親としてその部分のエビデンスが欲しいところです。例えば、海外ではどうしているのでしょう?

これに対して「女性保育士に男児の着替えとおむつ換えをさせるのは良いのか」というツッコミをいただきましたが、そちらは問題なく育っているエビデンスがいくらでもありますので、良いという認識です。

超個人的な思い2

昭和40年代にできた男女雇用機会均等法ですら、均等という言葉を使っていて、言い回しに一応気を遣っているのがわかります。

さらに少数派なジェンダーに気を使い始めた今の時代に、千葉市の「男性」保育士活躍推進プランという名称は正直引っかかります。

現職の女性保育士がないがしろにされていると感じます。保育士全体の活躍推進プランではなぜダメだったのでしょうか。

まとまりきらないメモのまとめ

細かく考えると、男性に対する差別というよりは、前半で書いたモヤモヤしたこと、保育士試験の制度としての問題点、娘に恥じらいをどうやって教えたら良いんだろう?とバラバラでした。

私自身、大学時代は同学年120人中女子8人という環境で過ごして、同じ分野で就職しました。

ずっと少数派の性別として差別されてきた側です。

少数派としてやりたいことを続けるには、多数派に混じるよりも大きな努力が必要になります。志のある男性保育士には頑張って欲しいです。

また、子どもを大事に育てて欲しいと願います。

保育園職員や親は、本当に嫌になったらその場から逃げることができますが、子どもは逃げられません。

育児と仕事と家事にいっぱいいっぱいのワーキングマザーには、子どもにできるだけ良い環境を作ることに一所懸命で、それ以外に興味を持つ時間は物理的にないです。

最後に一応。

性差別問題について私は詳しくありませんが、世の中には色々な人がいることを受容できるかという問題だと思います。

個人的には、誰が何を言っていても私は存在を受け入れます。どう考えてどう対応するかは全く別の話ですから。

以上です。


追記

男性保育士活躍推進プランの中身を確認したら、男性保育士活躍推進100%で驚きました。

PDFの表紙に書いてあった「男性も女性も心から子育てを楽しめる保育所」というキャッチフレーズの意味がわからなくてしばらく考えましたが、もしかして「男性 (保育士) も女性 (保育士) も子育てを楽しめる」という意味でしょうか。

親は保育所で育児はしないので、保育士と理解するのが妥当に思えます。

保育士のするべきことは、養護と教育が一体となった保育です。具体的には子供の育ちを支えること、保護者の子育てを支えること、子どもと子育てに優しい社会をつくることです (全国保育士倫理綱領より抜粋)。

保育士試験を独学で受験した私ですら、保育士の仕事は子育てではないと理解しています。

子育ては親がすることです。保育士が子育てを楽しむってどういう意味でしょう。

姑に子どもを連れ去られたような気持ちになりました。されたことないけど。

言い方の問題ではありますが、やはり親としてどうしても不安を感じます。

追記 2017/03/27

男性保育士活躍推進プランのPDFが差し替えられているのに気づきました。

私の記憶と照らし合わせてですが、表紙の絵がなくなりました。また、中身も変更されています。総ページ数が減っている気がします。

男性保育士のキャリア形成のためだけだと感じられた文章の削除が主目的と思われます。

プランが一部変更されているように見えます……市レベルだとどなたかの一存で黙って政策を変更できることを知ってちょっとショックです。

なお、男性保育士の理解の促進…のところに、「男性も子育てを楽しめる環境作り」という項目が追加されました。これは表紙の「男性も女性も心から子育てを楽しめる保育所」の理由と思われます。

言いたいことは山ほどあるのですが私は千葉市民ではないので、内閣府のご意見フォームに投稿しました。謎の行動力。

きちんと検討されないままこの動きが日本全国に広がるのはどうかと思ってしまいました。最低限、海外はどうしているのか調べて欲しいのです。

メールアドレスも書きましたが、返信は来ない気がします。さすがに出すぎてる。

何かあったらまた追記します。

コメントの返信をすっぽかしていて申し訳ありません。読んでいます。

RECOMMENDEDぜひ読んでほしい記事
編集中……
ABOUTこのブログと管理人
ちゃんりお
子育て・家事・仕事をそこそこに両立したいワーキングマザーのくずなつです。ADHDタイプの方に役立ちそうなライフハックや、考えたことを書いています。夢は、ADHDタイプの大人がソーシャルスキルを知るのに使えるWebサービスを作って役に立つことで、いろいろ勉強中です。
Hatena Feedly