ADHD:普通と変の狭間で
変わっているね。
不思議ちゃんだ。
と、出会う人出会う人に言われてきました。
変わっていると言われても「普通」がわからない、と思いながら生きてきました。
「普通」の基準を人に聞くと変わっているねと言われるし、「普通」が身につく家庭環境ではなかったので、「普通」とは何かを知るために本を読むようになりました。
- 忘れ物の減らし方
- 計画的な物事の進め方
- 優先順位のつけ方
- 年齢相応でTPOに合った服装、化粧
- 炊事、洗濯、掃除などの家事の回し方
- 相手を怒らせない話の仕方、聴き方
- 爆発しないためのストレス解消法
失敗するたびに失敗を分析してひとつひとつ試して、身につけていきました。色々ありましたが、新卒で入った会社で勤続10年近くなったので、それなりに社会適応していると思います。
でも、いつも「普通」データベースを参照しながら自分を殺して「普通」と「変」の狭間で生きている感じ。普通にはなれないと納得がいったのは、つい最近です。
子どものころは、「忘れ物の女王」という二つ名が付いていました。ランドセルも机の中もプリントがぐちゃぐちゃに詰まり、男子とケンカしては椅子を投げ、服装も髪型も全く興味がなく適当、授業中はずっと落書き。運動が苦手で、走るのがクラスで一番遅い。でも、小学校中学年で安部公房や松本清張を読み理解する。
興味がないことは全くできないまま育ち、興味があることでそこそこ難しいとされている専門資格を取りました。
興味があることならいくらでも頑張れるのが長所です。興味がないことをできないのが短所です。生き様が全部そこに集約されていると思います。
私は人が好きです。人に関わって生きていきたい。
「普通」になれないなりに、できることがあるのではないか。と、今は考えています。