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ADHD当事者が考えた『子どものころにやってほしかった』こと

考える

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu)です。

「親からはもっとこうしてほしかった」的な目線で書いていただけると嬉しいです

というコメントを、中学生の娘さんをお持ちのお母さまからいただいて、いろいろ考えていました。

ハッとしたこと

わたしは発達障害があって毒親に暴力を振るわれて育ったわりには、よくできた人生を歩んでいる方です。

大学院を出て、正社員で就職して、結婚して、家を買って、子どもを産んで、復職して……超氷河期世代なので、職場関連以外の知り合いにはほとんどいません。

つまり親が私を育てた方法は間違いだと言い切れないことに気づいてハッとしました。

人生万事塞翁が馬というやつですね。

※ 塞翁が馬(さいおうがうま) というのは「人生での幸不幸は予測できない」という意味の中国の話で、私が就職したてのころに希望の配属ではなかったのをグチった人に言われた言葉です。

塞翁が馬だったこと

今そこそこうまくいっているのは、私個人の特性や能力、環境や運などがハマったもので、一般化はできません。

ムリヤリ一般化できそうなのは、社会に出る前にたくさん失敗したことくらいでしょうか。

わたしは先が読めないので、失敗したことからしか学べません。これはADHDの特性だと思います。

うつ病での留年などの挫折なしで社会人になっていたら、社会人の最初の失敗で退職していたかもしれません。

でも、必ず立ち直れるとは限らないので、たくさん失敗させることをオススメする気にはなれません。

できればやってほしかったこと

ADHD傾向の強い本人が、自分ではたどり着けないだろうことがひとつ思い浮かびました。

人との約束の大事さを叩き込んで欲しかった

ADHD傾向が強いと短期的な記憶力がないので、人と約束をした次の瞬間に忘れてしまいます。

ちょっとした約束を何度もすっぽかして人を雑に扱うので、人から雑に扱われるようになります。

恐ろしいことに、興味があることだけは覚えているので、自分の利益だけを考えている人に見えます。

指摘されても、話しているうちに目的を忘れてしまうので、あやまれずにヘラヘラしたり変な言い訳をして逆ギレしてしまいます。

これは小さな頃からの当たり前なので、おそらく自分では気づけません。周りが自覚させるしかありません。

わたしがどうやって気づいたか

さらに進むと、周りが全部悪いと思い込んで他責的になったり、「ハイハイ私が全部悪いんです」と思考停止してふてくされたりします。

嫌われているのには気がつけるので、うつ病などの二次障害になります。認知の歪みが原因なので、自覚しないと抜け出せません。

私は社会に出る直前に、目上の社会人から一時間ほど叱られる機会があって気づけました。

叱られたというか、原稿の締め切りを破ってヘラヘラしていたわたしに、これまでわたしがやってきた無責任な行動の悪影響がおよぶ人の範囲と、その一人一人がどういった被害を受けるのか説明され、言い訳を全て論理的に叩き潰されたのです。

ここまでやってもらわないと、自分がおかしいと気がつけなかったのです。

人からどう見えるか教えて欲しかった

では、具体的にどうするかという話。

小さなころから『今の行動が人からどう見えるか』と『そういうときどうするのか』を教えてもらいたかったです。

発達障害者は、自分を客観視するのが苦手で空気も読めないので、人付き合いはパターンとして覚えるのが基本です。ソーシャルスキルトレーニングの話です。

ただ、中学生くらいだと、親から指摘されて素直に聞けるかというとむずかしそうです。メンター的な人(信頼している部活の先輩や、塾の先生など)からなら聞けるかもしれません。

こういう本を目につくところに置いておくのも良いかも。簡潔だし漫画なので読みやすいです。

でも、ASD傾向が強いADHD併発だとすると、習ったルールを守らない周囲への怒りが出ると思うので、先に特性をはっきりさせた方が楽かもしれないです。

人からは逃げられない

親がするには難しいことを書きましたが……。

どんな進路を選んでも、人の繋がりからは逃げられません。

悩みは対人関係から発生するものが多いのでみんな悩み続けるしかないですが、人間関係について「自分で考えなさい」と言われてもわからないのが発達障害。

考えてもわからない人に『今の行動が人からどう見えるか』を伝えるためには、当たり前すぎて言葉にしないことを言葉にする必要があります。超めんどくさいです。

人付き合いのパターンが蓄積されると、ちょっと変わってるけど悪い人じゃない(積極的に嫌がらせされない、本人も周りに無理に溶け込もうとしない)くらいの位置に収まることができて、生きていくのが楽なんじゃないかなと思います。

子供のころにソーシャルスキルトレーニングをうけたかったなぁ。人付き合いは経験で上手になるので、結局そこなんだと思います。

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編集中……
ABOUTこのブログと管理人
ちゃんりお
子育て・家事・仕事をそこそこに両立したいワーキングマザーのくずなつです。ADHDタイプの方に役立ちそうなライフハックや、考えたことを書いています。夢は、ADHDタイプの大人がソーシャルスキルを知るのに使えるWebサービスを作って役に立つことで、いろいろ勉強中です。
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