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男性保育士性差別問題への女児親の立場からのモヤモヤ考察

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2017/03/27 追記あり

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

私は1歳の娘に保育園に通ってもらって何とか仕事を続けているワーキングマザーです。

千葉市の熊谷市長のツイッターが発端となった「娘を男性保育士に着替えさせられるのがイヤな母親は男性保育士を性差別しているのか問題」にモヤモヤしすぎました。

私のモヤモヤをやっと言語化できたのですが、女児を保育園に預けている親がうまく言語化できなかった違和感を、男性保育士の性差別という別の問題にすり替えられた気がするというものでした。

ブログの趣旨に合ってないけれど、結構考えたのでまとめておきます。

なお、私が最初に見たのはこれです。

うまく言語化できなかった親としての思い

大前提として、私は保育園に子どもを預けていること自体がイヤです。

仕事をしたい気持ちもしなければいけない気持ちもあるけれど、夫婦で100%育てて仕事もできるならそうしたいです。

現実的には無理だから、子どもを預けて生活費や学費を稼いでいます。

保育園には感謝していますが、子どもが起きている時間のほとんどを私は見られない寂しさがあります。

保育園を選べるなら選びたいし、その基準は人それぞれ違う

保育園に子どもを入れるのは大変です。希望の園にはなかなか入れません。

保育園を選べるとしたらもちろん選びたいです。ちらっと見学しただけでも良いなと感じる園、ちょっとなと感じる園があるのは事実です。

その選び方は人それぞれで、どんな基準で選んでも誰かから否定される理由はありません。

でも、保育園は数が足りないので選べないのが現実です。不安を感じても我慢するしかない。

保育園で何が起きているか親にはわからない

保育園で子どもがどう扱われているのか、親にはわかりません。

まだ話せない子どもだと、お迎えのときに保育士さんと数分話すのと、連絡ノートに書いてある数行が全てです。

帰宅して、朝にはなかったアザや、割れて痛そうな爪に気がついても、理由はわかりません。

自分で転んだのかもしれない、お友達に叩かれたかもしれない、お友達を叩いたのかもしれない。もちろん目立つ傷は教えてもらえますが。

保育士さんを信じるしかないです。

保育士さんの良い悪いを判断できるのは、送り迎えの数分です。なんとなく嫌だなと感じても、信じようと自分に言い聞かせるしかありません。

何かあっても言いづらい

何か気になることがあって、保育士さんに聞いてみたいと思ったとします。

言い方にとても悩みます。

もしクレームだと受け取られて、保育士さんが腹を立てたら、その怒りは私ではなく子どもに向かうだろうと想像するからです。

保育士さんが重要と感じていないことで時間を取らせるのもどうかと思い、こちらから聞くのもはばかられ、コミュニケーション不足になっている実情はあります。

保育園に預けているという罪悪感

「不安なら預けなければ良いじゃない」と言われるでしょう。

それは仕事をやめるということです。

転職するとしても、未満児持ちの母親を好んで採る企業はそうありません。起業できるスキルもない。簡単にやめられません。

会社員の育児休業は、通常1年以内、理由があって1年半です。

せめて1歳を越えてから預けたいと思っても、保育園への1歳児の入園は、激戦地ではまずできません。0歳で預けるしかない。

毎日成長してどんどん変化する0歳〜1歳の時期の大半を、私は見ていません。子育てをしっかりできていると自信を持っては言えません。

少なくとも私は、子どもを保育園に預けていることそのものに罪悪感があります。

せめてできるだけ良い環境で過ごして欲しいという親心を否定されたように感じた

「保育園が子どもにとって少しでも良い環境であってほしい」と親である私は願っています。

そこで、子どもの生活環境向上に関係ない目的を全面に出して新しいことをはじめますと宣言されたのですから、不安になります。

このTogetterを読んで、男性保育士の性差別という論点ずらしをしていると感じました。でもそのときは違和感を言語化できていなかった。

「性差別」という言葉は、論点がずれて出てきても無視するのは難しい言葉です。私はしていないと説明したくなってしまう。それで余計に論点がずれていったのではないかと。

単に、違和感を表現する言葉の中で一番具体的だったのが「着替えとおむつ換え」で、男性性犯罪率が出てきたことで一見論理的な体裁になって。

男性性犯罪率を出したら主語が大きすぎて「外国人は犯罪率が高いから排除するのか」とか「女性保育士は性犯罪をしないのか」とか、そりゃ発散してしまいますね。

非難の様子を見て不安になりました。私の違和感に全く刺さらなかったんです。

言葉が全く通じない、非難している人たちが思考停止しているように思える不安。

つまり立場が違うのでそれぞれが違う土俵で戦っていたということです。通じるはずがない。

じゃあどうすれば良かったか

市役所内の検討会では、男性保育士活躍推進という言い方が通りが良いのは理解できます。その方がなんとなく論理的っぽいですから。

ツイッターという一般の人たち向けのメディアでは、この話題が目に留まるであろう一般の親たちの目を意識した言い方が必要だったのではと思います。

変化には必ずメリットとデメリットがあります。確率の小さなデメリットへの指摘を非難するのではなく、それを覆せるだけの子どもの生活環境向上へのメリットを説明して欲しかったです。

そこをダイバーシティとか職場の話でゴリ押ししても、利用者である親には刺さりません。

なぜ「男性」保育士と限定する必要があるのでしょう?

性差をなくすために性別を限定した政策を打つ矛盾を感じますし、男女関係なく現職の保育士さんたちの待遇を良くしてほしい、と親としては思います。

まとめ

保育園に通う未満児を持つ親の立場から、リアルタイムでうまく言語化できなかったモヤモヤの理由をまとめました。

・ 子どもにできるだけ良い環境で過ごしてほしいという願いを否定されたように感じた

のが大きく、そう感じた理由は

・ 親として保育園に預けていることそのものに罪悪感がある

・ でも子どもを育てるためには仕事をやめられないので預けるしかない

・ ジレンマにはまって悩んでいるところで、子どもの生活環境向上に関係ない目的の新しい政策を知った

・ うまく言語化できずに違和感を感じていたら、全く刺さらないところで非難を受けた (気がした)

ところにあるのではないかと思います。

さらに個人的な思いは色々あるので、以下に書きます。

個人的な考え

これ以降は、まとまっていないメモです。

皆思い浮かんだ「男性保育士」が違う

男性保育士活用と聞いて、実際に良い男性保育士に会った人はその保育士を思い浮かべて「問題ない」と思ったでしょう。

会ったことがなくて、とりあえずベビーシッター男性の逮捕のニュース映像を思い浮かべた人は「ありえない」と思ったでしょう。

何を想像したかで、反応が違ったと思います。

想像上の生き物に近い感覚の人もいると思うんですよね。想像した「男性保育士」によっては、もうそこで話が通じなくなりそうです。

女性保育士は誰にとっても想像上の生き物ではないので、そんなにイメージがブレないのではないでしょうか。

見えないところで娘と生活している成人がいる不安

0歳1歳児の子どもは、自分とは違う人間だとわかっていても割り切れません。1〜2年前は私の体の中にいて、最近まで私の体液だけで生命を維持していたからです。

女性よりも男性の性犯罪率が高いのは統計的な事実です。痴漢や、なぜか道端に下半身を出した男性が立っているなど、性犯罪に会った女性は多いです。私もそうです。

元々自分と繋がっていた無力な宝物が、数分しか話したことのない成人男性に、着替えやおむつ換えをされる。

丁寧な説明なく「男性」保育士という言葉だけ聞かされたら、逮捕されたベビーシッター男性やいわゆるキモオタ、性犯罪の加害者をとっさに思い浮かべた母親は、自分が触られるのを想像して「うっ」となってしまいます。

そこを、専門職だから大丈夫で業務がたくさんあって忙しいとか職員側の男女差別をなくすという理由で、女性保育士がおむつ換えする対応は取れないとゴリ押しされたら、自分も子どもも雑に扱われていると感じます。

多分、転園できないので実際に起きたらガマンしますが。

そういった母親をどう安心させるかも、個々の保育士の専門職としての仕事だと思います。

男性保育士が皆おかしいと言っているのではありません。私は会ったことがないので個人の評価すらできません。

これに対して「男児が女性保育士におむつ換えをされるのは良いのか」という話がありましたが、がまんできる程度にはマシです。

私が女性から性犯罪を受けたとしても何とか逃げられそうで、男性から受けるほどの恐怖感はないからです。

また、男性医師や男性看護師は、私は立ち会えるのでそこまで問題とは思いません。

性差別ではなくて、私に見えるか見えないか、私だったら逃げられるかが問題です。

女性医師や女性看護師だったとしても、私に見えないところで子どもに何かされたら恐怖を感じるしイヤです。

本当は女性保育士に娘のおむつを換えられるのもイヤです。自分で換えられるなら換えたいです。

まだ授乳しているからか、ガルガル期が続いていると理解していただけると大体合っています。

なので、(立ち会えない例として出ていた)小学校の校医が男性だったら〜は、全く的外れです。

保育士試験と保育士資格

私は保育士試験の一次試験9教科に全て合格しています。

二次試験は日程の都合で受けられなかったのですが、90%以上は合格するそうなので、あと少しです。

それで知ったのですが、保育士資格には、学校に通って取る場合と、試験を受けて取る場合の2種類があります。

学校に通って取る場合は、実習などあるでしょうし、たくさんある学校から保育士学校を選んで数年通えるだけの志があると思います。

試験を受けて取る場合は、試験を受けるための条件はほとんどなく、それまで一度も子どもに触ったことがなくても受験できます。

難易度は、子ども0歳で復職した私が別の仕事をしながら、昼休みに勉強して独学で受かるレベルです。

また、いわゆるロリコンの方々が潜入するには、小学校教員になるよりも試験を受けて保育士になる方が簡単です。小学校教員は、大学で教職課程を取って実習に行く必要がありますから。

もし保育士の待遇が劇的に改善したら、色々な方々が大挙する職業になるはずです。

おそらく子どもに触った経験がなかったり、犯罪歴があったりする保育士が出てきます。

実際に採用されるかは別の話ですが、男性保育士活躍推進と聞いて最初に思い浮かんだのは、保育士試験の現状でした。

せめて適性試験は必要です。もしくは子どもに関わる犯罪歴があったら落ちる仕組みにするとか。それすらないんです。

超個人的な思い

超個人的には、日常的に関わる成人男性に日常的に裸を見せている女児に、どうやって「異性には見せてはいけない場所がある」という恥じらいを教えるのか、教育的な点での不安があります。

発達心理学的には、先生だから良いと区別できるようになるのでしょうか。

それとも年ごろになったら本人が生理的に嫌がるようになるのでしょうか。

恥じらいを持たずにどこでも脱いでしまうようになったら、困るのは娘です。

男性保育士に娘の着替えとおむつ換えを任せるには、親としてその部分のエビデンスが欲しいところです。例えば、海外ではどうしているのでしょう?

これに対して「女性保育士に男児の着替えとおむつ換えをさせるのは良いのか」というツッコミをいただきましたが、そちらは問題なく育っているエビデンスがいくらでもありますので、良いという認識です。

超個人的な思い2

昭和40年代にできた男女雇用機会均等法ですら、均等という言葉を使っていて、言い回しに一応気を遣っているのがわかります。

さらに少数派なジェンダーに気を使い始めた今の時代に、千葉市の「男性」保育士活躍推進プランという名称は正直引っかかります。

現職の女性保育士がないがしろにされていると感じます。保育士全体の活躍推進プランではなぜダメだったのでしょうか。

まとまりきらないメモのまとめ

細かく考えると、男性に対する差別というよりは、前半で書いたモヤモヤしたこと、保育士試験の制度としての問題点、娘に恥じらいをどうやって教えたら良いんだろう?とバラバラでした。

私自身、大学時代は同学年120人中女子8人という環境で過ごして、同じ分野で就職しました。

ずっと少数派の性別として差別されてきた側です。

少数派としてやりたいことを続けるには、多数派に混じるよりも大きな努力が必要になります。志のある男性保育士には頑張って欲しいです。

また、子どもを大事に育てて欲しいと願います。

保育園職員や親は、本当に嫌になったらその場から逃げることができますが、子どもは逃げられません。

育児と仕事と家事にいっぱいいっぱいのワーキングマザーには、子どもにできるだけ良い環境を作ることに一所懸命で、それ以外に興味を持つ時間は物理的にないです。

最後に一応。

性差別問題について私は詳しくありませんが、世の中には色々な人がいることを受容できるかという問題だと思います。

個人的には、誰が何を言っていても私は存在を受け入れます。どう考えてどう対応するかは全く別の話ですから。

以上です。


追記

男性保育士活躍推進プランの中身を確認したら、男性保育士活躍推進100%で驚きました。

PDFの表紙に書いてあった「男性も女性も心から子育てを楽しめる保育所」というキャッチフレーズの意味がわからなくてしばらく考えましたが、もしかして「男性 (保育士) も女性 (保育士) も子育てを楽しめる」という意味でしょうか。

親は保育所で育児はしないので、保育士と理解するのが妥当に思えます。

保育士のするべきことは、養護と教育が一体となった保育です。具体的には子供の育ちを支えること、保護者の子育てを支えること、子どもと子育てに優しい社会をつくることです (全国保育士倫理綱領より抜粋)。

保育士試験を独学で受験した私ですら、保育士の仕事は子育てではないと理解しています。

子育ては親がすることです。保育士が子育てを楽しむってどういう意味でしょう。

姑に子どもを連れ去られたような気持ちになりました。されたことないけど。

言い方の問題ではありますが、やはり親としてどうしても不安を感じます。

追記 2017/03/27

男性保育士活躍推進プランのPDFが差し替えられているのに気づきました。

私の記憶と照らし合わせてですが、表紙の絵がなくなりました。また、中身も変更されています。総ページ数が減っている気がします。

男性保育士のキャリア形成のためだけだと感じられた文章の削除が主目的と思われます。

プランが一部変更されているように見えます……市レベルだとどなたかの一存で黙って政策を変更できることを知ってちょっとショックです。

なお、男性保育士の理解の促進…のところに、「男性も子育てを楽しめる環境作り」という項目が追加されました。これは表紙の「男性も女性も心から子育てを楽しめる保育所」の理由と思われます。

言いたいことは山ほどあるのですが私は千葉市民ではないので、内閣府のご意見フォームに投稿しました。謎の行動力。

きちんと検討されないままこの動きが日本全国に広がるのはどうかと思ってしまいました。最低限、海外はどうしているのか調べて欲しいのです。

メールアドレスも書きましたが、返信は来ない気がします。さすがに出すぎてる。

何かあったらまた追記します。

コメントの返信をすっぽかしていて申し訳ありません。読んでいます。

イヤな気持ちを職場から家に持ち帰らないためのチェックイン・チェックアウトという考え方

チェックアウト! こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

職場でイヤなことがあって気分が悪くても、それを子どもに見せるわけにはいきません。

子どもは「ママの機嫌が悪いのはわたしが悪いからだ」と受けとるはずだから、子どもの前ではいつも笑顔でいたい。

今日は、イヤな気持ちを職場から持ち帰らない、つまり、職場でのイヤな気分を切り替えて、笑顔で子どもを保育園に迎えに行くためのコツを書いてみます。

チェックイン・チェックアウトという考え方を知ったきっかけ

2016年の11月から、産業カウンセラー養成講座のスクーリング (通信教育での実際の授業のこと) に月2回ほど通っています。そのときにかならずやる儀式があります。

チェックインとチェックアウトです。もともとは心理療法のグループワークをするときの儀式だそうです。

スクーリングがはじまるときにチェックイン、終わるときにチェックアウトします。

チェックイン

スクーリングが始まるときに、参加者全員で円になって、ひとり1〜2分ずつ全員話します。今日の抱負や、最近あったことなど、なんでもOKです。

会場に来るまでの気持ちを切り替えて、スクーリングに没頭するための儀式です。

チェックアウト

スクーリングが終わるときに、やはり参加者全員で円になって、ひとり1〜2分ずつ全員話します。なんでも良いと言われていますが、今日の感想や自分の課題を話す方がほとんどです。

産業カウンセラー養成講座のスクーリングでは聴き方の練習をするために、おたがいに悩みを打ち明けあうことになります。

みんなカウンセラーの卵にすぎませんが、聴いたことには守秘義務があるので、今日聴いた内容は全て会場に置いていって忘れましょうという意味の儀式です。

なんてことはない行動なのですが、そう意識して話すことで、本当に置いていくことができる! 不思議です。

職場へのチェックイン・チェックアウト

職場でのわたしはマミートラック真っ最中です。

うっかりなADHDにはつらい、大量のExcelデータの処理をしたり、興味も知識もない英文を訳したりしています。以前のような主体性は求められず、与えられた作業をしています。

どうしても表情が暗くなるし、「この仕事を続けてどうなるんだろう」という気持ちになってきます。ミスもするし、注意もされます。

自分が子どもを産んで時短したことが原因なので仕方なくて、できるだけ目立たないようにチャンスを待っている状況です。

子どもを産むまで、わたしは仕事とプライベートの区別をつけていませんでした。仕事がうまくいっていれば家でも機嫌が良く、うまくいっていなければ家でも不機嫌になって夫にグチる。

子どもがいるとこの習慣は続けられません。

子どもにグチる親にはなりたくない。仕事とプライベートの区別をつけるために、自然とチェックイン・チェックアウトをするようになりました。

言語化できたのはスクーリングに行ってからですが、ずっと似たことはしていました。要はどう気分転換するかってことね。

気持ちを代弁してくれる歌を聴くことにした

最初は、職場についてすぐチェックインとして「気になること」、帰る前にチェックアウトとして「今日の反省」を書き出していました。

チェックインはそれで問題なかったのですが、チェックアウトでひとりで反省すると、あとで見直さないから意味がないし、気持ちが切り替えられずよけいに沈むことに気がつきました。

またスクーリングのチェックアウトは聴いてくれる人がいるから思いをうまく置いていけることまた人の話を聴くことでも自分の思いを置いていけることに気がついて、聴く方になってみることにしました。

具体的には、今の心情に近い歌の歌詞をよくよく聴くということです。心情に近くて元気づけられるような曲。

今はチェックインではWind Climbing〜風に遊ばれて〜、チェックアウトではAngel Blossomを聴いています。

文中のリンクは歌詞です。YouTubeにリンクすると著作権的に問題がありそう。

どちらもアニソン (アニメソング) です。元同人オタクだからですが、アニメソングの方が滑舌がしっかりしていて歌詞が聴き取りやすいように感じます。前向きな歌詞も多いし。

Wind Climbing〜風に遊ばれて〜 は、逆境にいる気がするときにサビを歌うと元気になれて好きです。

Angel Blossomは、曲調が元気なのと、不屈の夢の彼方という言葉が好きです。なんとなく笑顔で娘を迎えに行くぜ! という気持ちになります。

まとめ

嫌な気持ちを置いていって、気持ちを切り替えるためのチェックイン・チェックアウトという考え方を紹介しました。

現時点の私の理解なので、心理療法の専門家から見たらものすごく浅いことを言っていそうです。でも効果はありました。

チェックイン・チェックアウトが儀式としてできれば良いだけなので、人によって思いを置いていける方法をいろいろ試す必要がありそうです。

自力で気持ちを安定させる方法は、いろいろ試してみて損はありません。発達障害があると、イヤと感じることがたくさんあって、イライラしやすいからね。

ちなみに、職場での冬の査定は平均値ど真ん中でした 。これまでは良いか悪いか両極端だったので、上司からは扱いやすくなったのかもしれません。わたしはつらいです。でもここで衝動的に辞めることはしません。

それでは!

超基本的であたりまえすぎるTODO (タスク) の優先順位のつけかた進めかた

優先順位づけでテンパる

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

わたしはADHDですが、ワーキングマザーを何とか続けています。

タスクの優先順位のつけかたについて、もしやらなかったら人に具体的な被害を与えてしまうTODOに絞ってまずやる方法を以前書きました。が、全体の説明が足りないと感じていました。

今回は、わたしの考える、ADHD/ADD傾向が強い人向けのTODOの分類について、前提をまとめておきます。普通の人には当たり前すぎて、あまり言語化されていないところだと思います。

「重要度×緊急度」でわける方法はうまくいかない

以前の記事にも書きましたが、「TODO 優先順位 つけかた」などでググるとでてくる「緊急度×重要度」でわける方法はADHD傾向の強い人には難しいです。長期的な見通しが持てないので、人生の目標である重要度がピンとこないんですね。

全部できる気がして詰めこんで、全部手をつけて、終わらずに飽きて放置するのがADHDあるあるです。わたしも何度もやりました。

ADHD傾向の強い人にとって必要なのは、普通っぽく社会生活を送るためのTODOの優先順位づけです。とりあえず生活をまわすことが大事!

TODOの優先順位づけのための分類

いろいろ試行錯誤してきて、大前提の分類はこの4つです。

  • ① やるべきこと
  • ② やらざるをえないこと
  • ③ やった方が良いこと
  • ④ やりたいこと

「当たり前でしょう」という感じですが、もう少し説明します。

① やるべきこと

自分がやりたいかやりたくないかに関わらず、人から頼まれて引き受けたことです。主に仕事です。

生きるのに必要なことへの申し込みも入ります。今の時期だと子どもの保育園とか。

やらなかったら迷惑を掛けてしまったり、自分の生活に支障があることです。

ほとんどの場合、締め切りがあります。これ重要です。締め切りがあったらここです。

② やらざるをえないこと

トイレに行くとか、食事をするとか、食器を洗うとか、服を着替えるとか、寝るとか。日々の生活の維持のために繰り返していることです。

わたしの場合は、料理、ちょっとした掃除、ゴミ捨て、洗濯、通勤なんかもここです。

やらなかったら、最低限の生活が回らないことです。

③ やった方が良いこと

これは人によって変わると思いますが、やると生活が楽になりそうだけど気乗りしないことです。物の置き場所を替えるような大掃除とか。

部屋に掃除機をかけるのは、②やらざるをえないことに 分類する人が多いんじゃないかな? 汚部屋住人だと③になるかも。

また、これをやったら人からの評価が上がるかも?ということは、ここです。

やらなくても、毎日の生活には支障がないことです。

④ やりたいこと

やりたいこと です。わたしの場合は、今は産業カウンセラーの勉強、本を読むこと、ブログを書くこと、プログラミングの勉強です。ときどきアニメを見たりゲームをします。

やらなくても生活に支障がなくて、やると楽しいことです。

生活の立て直しからはじめるTODOの進めかた

ADHD傾向が強いと時間感覚がありません。そのため全部できる気がして詰めこんで、全部手をつけて、終わらずに飽きて放置するのを繰り返します。過去のわたしです。

「優先順位がつけられない」と悩んでいる間は、おそらくこのパターンにはまっています。

このパターンから抜けるには、①やるべきこと と②やらざるをえないこと の2つに注目します。この2つは、優先順位で悩む以前にやらないといけないTODOだからです。

① ② をこなせれば、最低限の「普通っぽい生活」を送れます。

これは ①〜④ のどれだろう? と考えながら生活するだけでも生活が変わるし、本気でやるなら、いつ何をやったかノートに書いて色分けしてみると良いです。

①やるべきこと と ②やらざるをえないこと は、やらなかった場合、生活に支障が出るのが判断基準なので、優先順位をつけるのが苦手でもなんとかなります。やらなかったら支障が出るので。

支障が出ないものはどんどん ③やった方が良いこと、④やりたいこと に分類して手をつけるのを一旦やめてみましょう。支障が出たら戻しましょう。

①やるべきこと と ②やらざるを得ないこと を最低限に減らして一通りこなせるようになると、TVを見たあとで罪悪感を感じることが減ります。なぜならやることはやっているからです。

まとめ

ADHD傾向の強いの人にとって必要なのは、普通っぽく社会生活を送るためのTODOの優先順位づけです。

そのために、この分類をあげました。

  • ① やるべきこと
  • ② やらざるをえないこと
  • ③ やった方が良いこと
  • ④ やりたいこと

①やるべきこと、②やらざるをえないこと の2つが、最低限の「普通っぽい生活」を送るには大事です。

この2つを、生活に支障が出ない最低限まで減らしてこなして、③やった方が良いこと、④やりたいこと をできる時間を作れるようになると、日常生活で罪悪感を感じることが減ります。

これ、普通すぎてなかなか出てこない分類です。普通の人はこれができるのが当たり前で、③やった方が良いこと と ④やりたいこと の優先順位づけを悩んでいるんです。

ADHD/ADDが入っていると、この当たり前になかなかたどり着けません。

まとめて気づきましたが、アナログでこれを実際にやろうとすると、あな吉手帳ベースの子ども手帳術にたどり着きます。子ども手帳術はADHD/ADD傾向の大人向きの手帳術としてよくできていると思います。

書きたいことは沢山あるので、このブログはマイペースで続けていきます。

今年もよろしくお願いいたします。

鍵なくし対策③ 家の鍵を忘れて子連れでホテルに泊まりました

Day 6

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

家に入れなくなったので、飛び込みで自宅近くのホテルに泊まりました。

ブログをはじめてから半年、「鍵がない」事件は3回目です (1回目はこちら2回目はこちら)。

こうなった理由を考察して、3回目の対策を取りました。今回で最後にしたいです。

何が起きたか

事件が起きたのは、雪が降っている朝でした。

足元が悪いので家を早く出る必要があって、傘やベビーカーのカバーなど晴れた日とは違う用意が必要でした。

歩きたい娘 (1才9か月) を捕まえて、玄関でベビーカーに乗ってもらい、カバーを掛けて持ち上げて外に出ました。

そこで夫が玄関を閉めてくれたんです。そのまま出発してしまいました。

わたしの鍵は玄関内の定位置に置き忘れて、よりによってその日は夫の泊まりの出張の日。

帰りの電車内で家の鍵がないのに気がついて、自宅最寄駅のホテルに飛び込みで泊まりました。

普通の部屋が空いていなくて、長期滞在用の部屋に泊まりました。少し安くしてくれたらしいけど、それでも高かったよ!

なんとキッチンがついていました
なんとキッチンがついていました。

「締め出されて」と話したので、ホテルには多分夫とケンカして娘と一緒に締め出されたと思われています……夫ごめん……。

だんだんトラブルが大きくなっている

過去の記事を読んで気がついたのですが、だんだんトラブルが大きくなっています。

  • 1回目:バッグの中から出てきた
  • 2回目:公園の植え込みに落ちていた
  • 3回目:締め出されてホテルに泊まった

次が楽しみです!

鍵行方不明の原因

3回分の鍵行方不明事件の原因をまとめます。

  • 1回目:夫が玄関を開けてくれたので定位置に返し忘れた
  • 2回目:気づかない間に娘がポイした
  • 3回目:夫が玄関を閉めてくれたので取り忘れた

そう、鍵がなくなるのはわたしが想像していないことが起きたときです。その後どうなるかが読めないんです。

忘れ物をなくすために家を出る前にやることリストを作っていますが、全ての想定外を考えてリストを作ったらすごい量になってしまいます。対応できない。

対策

とっさに先が読めないのはどうしようもないので、フェイルセーフの考え方を取り入れました。

フェイルセーフとは 機械などで、トラブルが起きたときの安全策を想定しておく設計の考え方。 例:石油ストーブを倒すと自動的に消火される。

偉そうに書きましたが、何をしたかというと合い鍵を作ってわたしの仕事用バッグの内ポケット (普段は開けない) に入れておくことにしました。

鍵を増やすのは不安ですが、1歳児連れで家から締め出されるよりはマシです。

もしも鍵をなくしたら、お小遣いから鍵本体を交換します。

自宅を中古で購入したときに、玄関の鍵は楽天で買って自分で交換しました。自分で交換すると鍵屋さんに頼む1/3〜1/2の金額でできるし、意外と簡単なんです。

言い訳です。

普段使っている鍵をバッグに縫い付ければ確実ですが、バッグを替えられなくなるし、ドアを開けるたびに気持ちが下がるのでやめました。

気持ちの管理は意外と重要です。さすがに普通じゃない気がします。

まとめ

娘は見慣れない部屋に泊まり外食しましたが、とても機嫌が良かったです。普段は和室で布団なのでベッドが楽しかったみたい。

わたしはベッドを壁際に寄せたり、娘がベッドから落ちないための部屋の配置替えが大変でした。

ググってみたら意外と締め出されていますね!

https://www.google.co.jp/search?q=家の鍵を忘れたのでホテルに泊まった&gws_rd=cr,ssl&ei=9eBAWIStBsuw0gSXkZeADw

次からは、自宅から締め出されないはずなので、もう鍵関連の記事は書かないはずです……多分。

それでは!

【ADHD単独】知能検査(WAIS-III) の結果まとめ

知能検査(WAIS-III) の結果をやっと貰ってきました。

お医者さんからは「ADHDだけでしょう」と言われました。

ADHD単独という診断の知能検査の結果例として、まとめておきます。

あれ、診断されちゃったな。10分×3回話しただけで診断されるなんて恐ろしい。

知能指数(IQ) について妄想

IQとは「世の中で自分はどのくらいの位置か」を知ることができる値です。何の位置かというと、知識やパズルの能力です。

IQが高いと頭が良いと言われますが、高すぎても生きづらいそうなので、IQが示しているのは頭の良さとは言えない気がする。素人考えです。本当に頭が良かったら適応できるのではないか、と思っちゃう。単に「頭が良い」の定義が違うのかもだけれど。

トータルIQを知ってもあまり意味はないと個人的には思います。項目ごとのIQが高いか低いかを見ると、得意なことと苦手なことが客観的にわかるから、それを役に立てると戦略的でいいね。

言い訳おわり。

言語性IQより動作性IQが高かった

IQは、わたしが受けたWAIS-IIIという検査の場合、13種類(14の場合も) の検査をして、それらを4種類にまとめた点数、さらに2種類にまとめた点数、1つにまとめた点数が出ます。1つにまとめた点数が一般的にIQと呼ばれる値、2種類にまとめた点数は「言語性IQ」と「動作性IQ」と言われます。

言語性IQは聞いた問題に答える検査、動作性IQは指示を見て体を動かす検査の点数をまとめたものです。

わたしは動作性IQの方が大分高かったです。

普通は、言語性IQの方が高いそうなんです。動作性IQが高く出るのは知的障害や学習障害の人、あとADHD単独だと高いことがあるそう。

また、動作性IQは生まれつきで、言語性IQは知識をつけることで上がるらしい。要はわたしは一般的な雑学に興味がなくて覚えていないということですね。

知らないことはググればいいじゃない。

群指数(4種類) でもADHDがはっきり出ている、らしい

もう少し細かく見てみます。

4種類にまとめた点数は「群指数」と呼ばれるもので、「言語理解」「作動記憶」「知覚統合」「処理速度」に分かれます。

先ほどの言語性IQに含まれるのが「言語理解」「作動記憶」、動作性IQに含まれるのが「知覚統合」「処理速度」です。

分布で見た方がわかりやすいので、適当に図を描きました。横軸がIQ、縦軸が『そのIQにどのくらいの人がいるか』です。縦線はわたしの位置。

言語性IQ: 言語理解 (雑学クイズなど、知識を問われる検査)

言語性IQ: 作動記憶 (いわゆるワーキングメモリ。聞いたことを数秒間覚えていられるかの検査)

動作性IQ: 知覚統合 (間違い探しなど目からの情報処理の検査)

動作性IQ: 処理速度 (目で見た指示に体が速く動くか)

作動記憶は何があったの……!!

実は、50音順を覚えている必要がある時間制限のある検査があって、わたしは50音順を覚えていなかったんです。例えば今も「ま」と「ふ」のどちらが先かとっさにわかりません。

50音順を覚えていなくて困ったのははじめてです。覚える必要ある? これこそが興味のないことができないADHDの特性そのものなのかも。

動作性IQが言語性IQより高いこと、作動記憶がほかの3つより低いこと、事前に受けていた質問紙の結果、困りごとの内容から、ADHD単独であるとお医者さんに判断されたようです。

得意なことと苦手なこと

そして、13種類の検査の中で点数が一番高かったのは、絵画配列でした。漫画がコマごとにバラバラになっているのを正しく並べる検査。ダントツで高かったです。

平均値が10で標準偏差が3とのことなので、EXCELで "=1-NORMDIST(点数,10,3,1)" で計算したのが合っていれば、点数的には上から1%以内。

この検査は、国語の長文読解が得意なら点数が高そうです。状況の捉え方が普通の人 (を想定している出題者の意図) と同じ、つまり空気が読めるということだと思われます。

空気だけ読めても先が読めないから仕方ないな。

次が記号。本を見て編み物ができるかで大体測れそう。割と得意。娘のベビードレスを編みましたよ。

次が類似と理解。知識はないけれど、論理的思考や理解力はそこそこということ? 考える材料はググれば良いのよ……。

まとめると、空気は読める(自己評価的には先は読めない) 、手先は器用、理解力は割とあって説明も一応できる、ということかな。

点数が低かったのは、語音整列 (50音順を覚えていると有利) がダントツに低くて、ほかは絵画完成と知識が低かったです。

絵画完成はいわゆる間違い探しで、知識はいわゆる雑学クイズです。

語音整列と知識は、興味がないことは覚えないという意味でリンクしていそうです。絵画完成は……今の状況を切り出した場合、おかしなところに気づけない、ということかな。

絵画配列が高いので、ストーリーと考える時間があれば状況が読めるけれど、その場だけの空気は読みづらいということでしょうか。たしかにいきなり話しかけられると変な反応をしてしまうことがあります。先が読めないのとリンクしている気がします。

でも一応普通の値ではあるので、絵画配列の点数とのギャップでそう感じているのかも。

そういえば、ダメだと思っていた絵画完成が普通の点数なことに驚きました。

わたしが想像していたよりも、わたしが得ている情報量は「普通の人」が得ている情報量と変わらないということだからね。

まとめ

この記事の中の「この検査はこういう能力を測っていそう」というのは、わかっている人が見たら多分鼻で笑われるレベルの妄想です。専門家ではない素人が適当に書いています。酔っ払いのからみ酒レベルです。

知能検査の結果が読み解けると面白そうなので、いつか勉強してみたいです。今は保育士試験と産業カウンセラー養成講座で手一杯!

それでは!

ADHDのワーキングマザーは時間がなさすぎるので生活時間を前倒ししてみた

photo credit: Juan Lauriente Tiempo... via photopin (license)

こんにちは! くずなつです。

時間が経つのは早いですね!

まったく時間の余裕がなかった

ここ一か月くらい、時間の余裕がありませんでした。「家事して仕事に行って帰宅して家事して寝る」の繰り返しでした。時短でもギリギリなのに、フルタイムのワーキングマザーってどうしているんだろうか。しばらくグチです。そのあと、一応の解決策を考えて試しています(試行錯誤中) 。

ちなみに、この記事のAmazonへのリンクはおすすめ商品ではなくてこんなの買ったよという意味です。

ADHDのワーキングマザーは時間と体力に全く余裕がない

ADHDのワーキングマザーは、時間と体力に全く余裕がありません。

育休から復職してから、ずーっと「家事と育児と仕事の両立ってどうやるの?」という手探り状態です。

ADHDは、優先順位をつけられない上に一度に一つのことしかできないので、強烈に要領が悪いです。そのうえ体力がありません。普通の人ならおそらく疲れないところで疲れます。

たとえば、職場というのはいつも誰かが話している場所で、そこでデスクワークをするのはすごく疲れることです。わたしに関係ない話でも、雑音として聞き捨てられないからです。

ADHD単独だからか、自閉症圏の方々には効くと言われているノイズキャンセラーのついたイヤホンの効果がありませんでした。これこれ。期待して買ったのに。

完全に人の声が聞こえないようにすると集中できるのはわかっているのですが、さすがに職場ではできません。

現在、自分の世話をするのが精一杯の状態で、子どもの世話をしています。もちろん好きでやっていますが、たまに体力がゼロになって、仕事からの帰宅後リビングで倒れて寝てしまい、残った家事と育児を夫に丸投げすることがあります。

まさにバッテリー切れ。

バッテリー切れ直前に子ども用のうどんだけ茹でて「お弁当を買ってきて」と夫にメール しておくと、あとは夫がどうにかしてくれるようになりました。これに対応してくれる夫だからなんとかワーキングマザーをやっているのですが、何となくさすがにまずい。

わたしの夫は仏さまです。この人に会えなかったら、今のわたしはないです。

現在の自由時間はほぼゼロ

実は、子どもの保育園は職場のそばです。つまり通勤電車の中では子どもと一緒です。家でも職場でも移動中も、ひとりで過ごせる自由時間はほとんどありません。

正確には、保育園に子どもを送ってから職場に着くまでの15分(歩き→コンビニで昼食確保→自転車)と、職場に着いてからの30分は、がんばれば自由時間として使えます。

でも、だいたい食材や日用品の通販の注文、Todoリストの整理、残り10分で産業カウンセラーの勉強(通信教育/これは趣味ですね)で終わります。

ちなみに昼休みは、復職してしばらくは職場の人たちに混ぜてもらって食べていましたが、体力の限界を感じてからは、ひとりで適当に食べて少し寝ています。もたないです。

これで興味が持てない内容の仕事をやり続けるのは、正直つらくなってきました。マミートラックにはまった以外はわたしが望んだ結果だけれど「この仕事は子どもを預けてまでやることか!?」と考えてしまいます。

余裕がなさすぎて「わたしは何のために生きているんだろう……」となってきました。これを夫にグチったら「子どもの顔を見よう! 子どもに貢ぐためだよ!」って言われた。たしかに。

正論だけれど、わたしは悟りの修行のために子どもを産んだわけではないので、持っているカードの範囲内くらいでは、好きなことをやりたいです。ブログ更新するとか、絵を描くとか、漫画読むとか、ゲームするとか。

いっそ4時半に起きてみることにした

話が飛びますが、わたしは逆転裁判というゲームが好きです。とくに1から3まで。ゲームボーイアドバンスで出ていたゲームで、スマホ版も買ったくらい好きです。

「弁護士の主人公が裁判で負けそうになる → 機転を利かせて逆転する」という話の繰り返しで、その中で、主人公の先輩弁護士がよく言うセリフがあります。

「発想を逆転させるのよ」と。

これまで、子どもを寝かせたあとに起きて、自分の時間を取ろうとして挫折してきました。

衝動的で誘惑に弱いADHDが、疲れと眠気に勝てるわけがないんです。「無意識の自分を操作できる環境作り」が、わたしが考える「ADHDがまともに生活を送るための基本」です。自分で失念していました。

発想を逆転させて、いっそ子どもと一緒に21時に寝て、早く起きれば良いんです。たとえば、21時に寝て4時に起きれば7時間寝られます。夜中にもう一度起きるよりは、疲れが取れているぶん楽なはず。

そのために腕時計型のバイブレーションアラームを買ってみました。毎日充電できるわけがないので、電池が持ちそうなこれにしてみた。

何度か試して、5時以降にアラームを鳴らすと、バイブレーションの音で子どもが起きることがわかりました。子どもが起きないギリギリの時間が4時半。

夜中2時ごろに起こされることがあるので、そういうときは4時半起きはあきらめます。というか起きられません。

今のところ、何度か起きられているので、やらないよりは一人の時間が取れるようになりました。

まとめ

「ワーキングマザー」って、発達障害でなくても挫折する人がいる難しいことだと思います。4時台に起きるなんて、子どもが産まれる前だったら考えもしませんでした。

いつまで続くかわかりませんが、ブログが定期的に更新されるようになったら続いているということね。

ところで、産業カウンセラーのスクーリングに行ってみて、めちゃくちゃ楽しかったので、何か新しいサービスができるんじゃないかと妄想しています。

たとえば、ADHDの大人向けの、スマホでのチャット方式のコーチングやカウンセリングって、もしもあったらわたしは使いたいなと思っていて。現時点では本当に妄想なんだけれど。

チャットなので、カウンセリングに通うよりは、やってみるハードルが低いよね。ADHDはワーキングメモリが少なくて電話が苦手だから、目に見えるチャットがいいと思う。

たとえば、最初に一か月〜数か月間でできる目標を決める。目標は「遅刻しない」とか、「毎日部屋を一か所片づける」とか、日常の自己肯定感が下がる機会を減らすような目標。

朝の動き方や掃除の仕方のリストを作って、できたらスタンプを押して、ポイントが溜まったりするようなサービス。

自分ひとりでやるよりは、人に報告しないといけない方が絶対やれる(笑)。もちろん報告したら褒めてもらえて、できなかったらなぜできなかったのか一緒に考えてくれて、やり方を改善していく。

カウンセリングやコーチングの方法って技術で、それを勉強してからでないと始められないので、資格取得が見えてから詰めようと思います。

本業がマミートラック真っ最中でつまらなすぎるので、現実逃避の妄想なのは理解しています。でも残業できないという理由で元の仕事内容に戻れないので、妄想でもしないとつらいよね。子持ちの母が普段23時帰宅で一週間の出張があるとかできるわけないじゃないか。

話が飛びすぎました。

それではまた!

タスク(TODO) 管理・時間管理に!『こども手帳術』がADHDの大人にも使えるすごい本だった。

こども手帳術 こんにちは! くずなつです

東急ハンズで手帳を見ていたら、『自分で考える子になる「こども手帳術」』という本が目に留まりました。

子ども向けの手帳術なら大人向けよりやさしいかも?と思って手にとったのですが、自己管理の苦手な大人にも役立つ内容だったので、あえて大人向けとして紹介します。

自分で考える子になる「こども手帳術」

著者の星野けいこさんは、あな吉手帳術のディレクターだそうです。つまりこの本は「あな吉手帳を子どもにもやってもらおう」という本です。

あな吉手帳術……ご存知ですか? 雑誌で手帳術の特集があると載っていることがありますね。やることをフセンにどんどん書き出して、整理していく方法です。

わたしは1年半くらい続けたことがあります。

今回紹介するこの本は、こども手帳だけあって、写真がたくさん!手順も具体的でわかりやすいです。

時間管理が苦手なADHDにとって、大人向けの自己管理方法はむずかしくて挫折しがちです。

小さな子どもは時間感覚がないそうなので、そこからステップアップしていくこの手帳術はまさにADHDの大人向けです。

子ども向けとバカにせず、タスク管理・時間管理の基本から練習してみませんか?

本の目次

  1. こども手帳術で子育てがラクになる!
    1. 手帳が親子の習慣を変える
    2. 子どもに手帳が役立つわけ
    3. 自立を助ける手帳の3大役割
  2. こども手帳術のはじめ方
    1. ステップ①「手帳は私の宝もの!」にする
    2. ステップ②「自分でできる!」を増やしていく
    3. ステップ③「明日が楽しみ!」な状態を作る
    4. 基本的な手帳シートのはさみ方
    5. こども手帳の主役は「子ども」
  3. こども手帳の日々の使い方
    1. こども手帳の活用サイクル
    2. 毎日やりたい手帳ミーティング
    3. 合言葉は「手帳を見てね」
    4. 繰り返すことが大切
  4. お悩み別 手帳活用術
    1. 朝のしたくが遅くて毎日大慌て!
    2. 何事にも消極的で自信がない
    3. 優先順位が決められない
    4. 宿題もやらずにゲームばかり
    5. 決めた通りにしか行動しない
    6. お手伝いが継続してできない
    7. 片づけ・整理整頓ができない
    8. 持ちものの準備が一人でできない
    9. 必要なものを全日の夜に言い出す
    10. 自分の予定を把握していない
    11. 欲しいものがあると駄々をこねる
    12. 夏休みが終わる直前にあたふた
  5. こんなときどうする?手帳のお悩みQ&A
    1. 手帳に書いてあるのに忘れちゃう
    2. 子どもが手帳を開こうとしない
    3. 予定を記入し忘れてしまう
    4. どうしても声をかけたくなる
    5. すごい量のフセンになっちゃった
    6. 書き込むほどの予定がない
    7. 親が言わないと動き出さない
    8. 子どもと向き合う時間が取れない
    9. 気分によって使わないことも……

子どもとADHDの大人の共通点

なぜ、子どもとADHDの大人が似ていると思ったか。

子どもは ①時間の感覚がない(時間は目に見えないので、理解できない)②やることが見えていない(目の前にない先のことまで配慮できない)③目先のことに夢中になる(目の前のことが一番ですから) それが当たり前の姿なのです。

ADHDの大人そのままですね!!子どもの感覚のままなんですね。まさに発達障害。

表紙の「言われなくても自分でできる!」「計画を立てる習慣が身につく!」「優先順位が決められる!」が、わたしにもザクザク刺さります。

やっぱり子ども向けの自己管理本は、大人向けよりも参考になりそうです。

この本の「手帳の役割」

この手帳術では、まず3種類の役割を説明しています。

見える化

子どもは、目に見えないとわからないから、文字にして書く

細分化

子どもがわかるように、丁寧に、細かくする

一元化

子どもにとって大切なもの、必要なもの、好きなもの、何でも手帳にはさんでまとめる

目に見えないとわからない、丁寧に細かく細分化、必要なものの一元化、普通の大人は意識しないしやらないことだけれど、ADHDの大人は意識してやった方が良いことですよね。

具体的な活用例

やることリスト

やることフセンをやる順番に上からシートに並べて貼ったら完成です。

短い場面で区切る、身に付けたい生活習慣を簡潔にまとめるのがポイント

未就学児の場合は、時間の感覚はまだほとんどありませんので、細かい時間軸は意識せず、やることを上から順番に1つひとつ見て行う、ということを繰り返します。

あれ、これどこかで見たことがある……。

わたしは未就学児向けの生活術をオススメしていたようです(笑)。

今もスマホアプリ(たすくま)で、ほぼ同じことを続けています。そろそろ育休から復職して一年経ちますが、忘れ物と遅刻だけはゼロです。

場面でくぎってやることリストを作るのは本当にオススメ。

片づけ・整理整頓ができないときの対処

「片づける」は、大人からすると1つの動作のように見えますが、散らかっているものはいろいろあります。

おもちゃ、本、教科書など、ものによって片づける場所や収納方法が違うので、「片づける」は子どもにとって1つの動作ではないのです。

1つひとつ片づけ方を知らなければ、子どもは一人で片づけられません。

フセンに書いて見える化して、手順を見直すことで、自己管理ができるようになっていきます。

そうそう、片づけは、片づけ方を知らなければできない んですよ。わたしは実家が汚かったので、片づけ方を知りませんでした。というか、汚いのがあたりまえだった。

大学に入って一人暮らしをはじめて一気にものが減ったときに 「自分の部屋がきれいだと落ち着く」のに気がつきました。

そこから「片づけは、収納に適当に押し込むことではない」ことに気がついた。

それぞれのモノの片づけ方を決める必要があるんですよね。試行錯誤しないといけない。

長期的な計画へステップアップ!

少しずつ、やることの優先順位をつけられるようになったら、1週間の計画も立てられるようになります。

逆に言うと、短い期間のやることの優先順位がつけられなければ、長期的な計画を立てるのは難しいのです。

この本では、未就学児から小学校高学年まで段階的に、時間を意識した手帳の使い方になっていきます。

つまり1日の一部を切り取った生活マニュアルから、普通の手帳の使い方に育っていきます。

長い期間になるほど、優先順位をつける基準が複雑になってむずかしくなります。

短い期間から長くしていけばできるようになるのは、言葉で書くとあたりまえなのですが、意外と盲点かも。

自信をつける

最初は自信をつけてほしいので、できていることだけをリスト化し、「毎日こんなにたくさんのことができているんだ」という状態からはじめます。

すこしずつ自信が持てたら、「新しくやること」「新たに頑張ること」を1つずつ足していきます。

できることが1つずつ増えることで、こんなこともできるようになった、という子どもの自信につながります。

わたしは当たり前の生活を送れるようになることが、自己肯定感を育てる唯一の方法だと思っています。

人に褒められることを自己肯定感の源泉にすると、人の評価に自分の生死が左右されてしまう。

日常生活でできることが増える = 気持ちよく生活できる環境を維持できるようになる です。

気持ちよく生活できる環境が維持できると、「これはダメあれはダメ」となるきっかけが減るので、へこみにくくなります。それが自信をつけるということなんだと思ってる。

余談:この本に書いてあることができるようになったら

この方法がはまってデジタル機器が好きな人は、次にGTD(Getting Things Done)とタスクシュートを組み合わせた自己管理に移るんでしょうね。考え方が似ているので。わたしです。

まとめ

子ども向けの自己啓発本には、ADHDの大人に役に立つ本がたくさんありそうです。

ほんとうはここまでタスク管理に凝らなくても、それなりにやれる頭だと良いのです。やれない頭だからいろいろ試してがんばるしかない。

大人のADHDは日常生活が難しいので、毎日のように自信がなくなるきっかけにぶつかります。

この本は、そのきっかけを減らして足元を固めるのにぴったりだと思います。

それでは!

WAIS-III (ウェクスラー式知能検査) を受けてきたので感想をまとめておくよ

知能検査を受けてきた こんにちは!くずなつです。

8月に、回転率重視に見える近所の心療内科に行っていました。新患の予約が取りやすいので、個人的にはこういう吹っ切れ方はアリです。

心療内科に行った経緯はこちら。全く興味がない仕事内容に替わってからミスを減らすためにものすごく努力が必要になったので、薬でも試してみるかという理由です。

そのときに知能検査の予約を入れたのですが、診察の回転の早さとは一転、10月まで待たされました。それでやっと受けてきたところです。

WAIS-IIIを受けてみた

かかった金額は、保険適応で1,550円でした。保険なしだと5,000円ちょっとってことですね。臨床心理士さんが2時間半つきっきりだったのでおそらく人件費が出ていないですね。つまりこの検査自体はやればやるほど赤字っぽい。儲からないから病院としてはあまりやりたくないよね。2か月待たされるわけです。

今のところ結果を知らないのでIQは低いかもしれません。でも試験や検査は燃えてしまうのが氷河期世代のサガです。がんばりました。検査を受けた一個人の感想をまとめておきます。

WAIS-IIIとは

成人向けの知能検査です。発達障害の診断に使うために一般的に行われる検査です。

一般的な情報についてはネット上によくまとまった記事があるので、リンクしておきます。

検査の感想

あまり細かく書くと、これから受ける人に害になると思うので、印象に残ったところだけ。

2種類のものを挙げられて似ているところを聞かれる検査 (類似)

わたしは問題が難しくなるにつれて『似ている』の定義がわからなくなり、だんだん「この答えは大喜利かもしれない」と答えに困っていきました。

お題を与えられたらボケないといけないよね……!! ボケるの苦手なのにね……!!

単に空気が読めなかっただけかもしれないです。

単語の意味を聞かれる検査 (単語)

精神的にはこれが一番つらかったです。

何がつらいかというと、人に説明するときは、説明を聞く人の背景や意図を知った上でその人に合った説明をしたいからです。一段階説明して「わからないところある?」って確認しながら進めたいのです。説明するの苦手だから。

普段はこのあたりがうまくできなくて悩んでいるのに、背景なしで説明を求められるとつらいという矛盾。

質問されるものの、相づちや確認は一切なくて目も合わせてもらえなかったです。思いついた順にどんどん話すしかなかったです。さみしかった。

常識の理由を聞かる検査 (理解)

常識の言語化とマニュアル化は得意分野なので、ひとつの質問に5種類くらいずつ回答しました。得点の高い答えが含まれていたは不安です。

帰宅したあとに気がついたのですが、何回か、一番当たり前の回答を抜かした気がします。やっぱりどうしても独りよがりです。

数字を言われて聞いた通り答える検査 (数唱)

数字をランダムに言われて、聞いた通り答えるのと、逆順で答える2種類の検査です。2桁から増えていきます。

ADHDの苦手な、ワーキングメモリを測る検査です。

たぶんインチキしてしまいました。

実は検査中、4桁になって「もう無理」と思ったときに、指が勝手に動いているのに気がつきました。何かと思ったら、電話番号を打つ要領で無意識に指を動かしていたんです。

一番気にしていた検査で過集中ぎみだったのもあり、聞きながら1回打つと体が覚えて、数字自体を忘れても指の動きで再生できたんです。ピアノ経験者だからかもしれません。

逆順のときも、頭の中では逆順にできなかったので桁の数だけ正の順番に指を動かして、該当の数字を抜き出す方法で答えました。

結果、順唱9桁、逆唱7桁答えられました。もう少しいけたと思うのでここで打ち止めされたようです。

頭で覚えていないので、測るべきものを測れていないはずです。帰宅してから夫に数字を言ってもらったら4桁までしかできませんでした。このせいできちんとした診断が受けられなくなった気がします。

絵を見せられて足りないところを指摘する検査 (絵画完成)

これはわたしは無理でした。たぶん全ての中でこれが一番悪いです。「できるだけ早く答えてください」と何度も言われたので、手を抜いていると思われるくらい遅かったようです。

受けた感想

やっちゃった感があるのは数唱です。

次の診察までに、数唱が異常にできたことへの説明の仕方を考えておく必要があります。過集中して無意識にやってしまったので、素直にそう説明するしかないけれど、説明の仕方によっては悪意にとられかねない。

ほかには、臨床心理士の方がときどき水を飲んでいたので、飲み物の持ち込みOKだったのかが気になりました。2時間半飲み物なしはつらかったです。

集中しているときにペットボトルを開ける音、水を飲む音がするのは迷惑でした。指摘しなかったけど。

ついでに途中でお昼になってしまい、最後のあたりはデイケアの人たちのお昼ご飯を食べながらの談笑がまる聞こえでさらに集中しづらい環境になりました。これはさすがに我慢できなくて注意してもらってしまいました。ごめんなさい。

最後、心療内科を出るときにデイケアの人たちと一緒に出ることになったのですが、皆で気を遣い合う優しい世界で、一瞬すごく居心地がよかったです。うまく社会復帰できると良いなぁ。

結果発表するかは、結果を知ってから考えます。それでは!

【夕飯】何の料理を作っているのか忘れる対策としてのレシピ定位置

料理

こんにちは! くずなつです

ADHDにとって料理は鬼門です。複数のことが同時にできないので何を作っているのか忘れることがあります。その対策です。

何を作っているか忘れる対策

作った料理を出し忘れるのと、途中で何を作っているのか忘れて復帰できないのが二大つらい状況です。分析して対策します。

忘れる状況

1 完成した料理を出し忘れる

ADHDにとって複数の料理を一度に作るのは難しいことです。中でも失敗すると一番悔しいのは完成した料理をテーブルに出し忘れることです。

とくに電子レンジとコンロのグリルは中が見えづらいので存在を忘れます。

電子レンジは子どものお茶を温めるのに毎回使うのでまだ気づけます。グリルは次に使うまで3日間放置して緑色になっていたことがあります。見えないものはないことになるのがADHDクオリティ。これが人間関係にも適応されるのが怖いところなのですが、それはまた別の話。

2 割り込み(子どもに呼ばれたり宅配便を受け取ったり)

作っている途中で子どもに呼ばれたり宅配便に対応したりすると、何を作っていたのか忘れてしまいます。キッチンに戻ったとき、作りかけの材料を見て何を作っていたか考えることになります。

大抵正しく復帰できますが、たまにポトフを作っていたのがカレーになって「なんでカレーにキャベツ入っているの?」な状況になったりします。

レシピを目につくところに貼ることにした

わたしは料理が苦手です。一人暮らししていた時期はスーパーのお弁当や松屋、二人暮らし以降はヨシケイやOisixの材料セットに頼ってきました。

最近の話で恥ずかしいのですが、産休育休中に「子どもがいるのに母親が料理できないのはマズイ」と思い、試行錯誤して冷蔵庫の材料でなんとなく作れるようになりました。それではじめて何を作っているか忘れる問題が出てきました。

ヨシケイやOisixの材料セットは、二品分の野菜や肉や魚とレシピがセットで届きます。使っていたころはレシピをコンロの前に貼って料理していました。

材料セットを使わず料理するようになってからは、ネット検索したレシピをPocketに保存して、作るときはスマホで見ていました。一度にひとつのレシピしか見られない環境になっていたんです。

あっ、Pocket自体は良い「後で読む」アプリです。使い方がまずかった。

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つまりすべてのレシピを目につくところに貼れば、テーブルに出し忘れることをなくし、途中復帰もできるようになるはず。

料理にとりかかる前に、名刺大の紙にレシピをざっくり書いて貼るようにしました。それからは出し忘れや作業に戻れないことがなくなりました。今のところ半年くらい続いています。

レシピを貼るのを忘れない工夫

当然レシピを貼るのを忘れるので、その対策が必要になります。

わたしは家事を曜日・時間帯別にリスト化して要所要所でアラームを鳴らしています。そこで帰宅後の「夕飯を作る」の前に「メニュー作成→レシピをコンロ前に貼る」を入れました。

また、18:00に「夕飯を作る」アラームを鳴らしていたのも「メニュー作成→レシピを貼る」アラームに替えました。

アラームを何のために鳴らすのかはものすごく重要です。レシピを貼ったらキッチンにいるので、忘れやすいわたしでもそのまま料理に取りかかれます。

レシピ紙の管理の仕方

100均で買った名刺大の紙にざっくりかいて、名刺用のA4バインダーに入れています。名刺大の紙にしたのは、名刺用のA4バインダーに入れると16枚を一覧できて見つけやすいからです。

なんとなく主菜と副菜で分けてはいますが、今のところラベリングなどの工夫はしていません。

電子レンジの横にレシピ本コーナーを作っているので、そこに立てています。ついでに名刺大の紙(白紙) とボールペンも置いています。

バインダーを手に取って、コンロ前の壁の前日夜のレシピを剥がしてバインダーに戻して、今日のレシピを抜いて壁に貼る、までが一連の流れです。

書き方は超ざっくりです。レシピ名だけの紙も多いです。例えば「ほうれん草のお浸し」なら「洗って茹でて……」を書く必要はありません。

こんな感じ。相変わらず家が古いのでなんだか薄汚れているのはご容赦ください。

コンロ前にレシピ

昨日やっとクリップに変えました。マスキングテープを切るのが面倒だったので楽になりました。

クリップにしました

まとめ

作った料理を出し忘れるというのはあまり聞いたことがありません。たぶん普通は忘れないことだと思うんです。

でもわたしは忘れてしまうので、気づき次第対策していくしかありません。

こんな人が他にもいるのだろうかと思いつつ、同じ困り感のある誰かのお役に立てると嬉しいです。それではまた!

空気が読めない!『無意識に先が読めるか』はADHDと普通の人の一番大きな違い

先が見えない こんにちは! くずなつです。

前回、じゃんけんすら勝てないくらい先が読めないという記事を書きました。考え方に元ネタがあるような気がして探していました。見つけた。

発達障害を専門とされている、ご本人がADHDの精神科医の方の記事です。だいぶん前から勉強させていただいています。

今回は、この記事から空気について考えます。

空気が読めないとはどういうことか

先が読めない=空気が読めない

前回のわたしの記事の中で、気になっていた文章がありました。

先を見通すためには、これまでの情報を一通り持ってそれらを組み合わせて予測する必要があります。

わたしはこのとおり、先を読むためにいちいち考えます。でも、数人に聞いたことがあるのですが、普通の人たちは発達障害者のわたしと比べて意識的に考えている量が絶対的に少ないのです。

思い出した記事では、この違和感に対してこう書かれています。

多数派の人は考えて導き出して選んでいるのではなく、空気から逆に自動的に コントロールされている面がある

多数派=私の言う普通の人のことです。空気から逆に自動的にコントロールされている面がある……考えていないんだから、そういうことになりますよね。

また、普通の人たちに対するADHDの考察は以下です。

ADHDは「意識」のレベルで頭の中に理論を組み立て、いちいち意味や合理性を考えながら ひとつひとつの行動を自分で考えて導き出して行動する必要がある。  

これは空気が読めないことの「結果」として自分で考えるようになったわけであり、その イメージから多数派を想像はしにくいだろうということだ。

先を読んだ行動ができないのは、空気が読めないということなのですね。

また、わたしは前回の記事でこう書きました。

ADHDは空気は読めるので、人間関係での失言や仕事を失敗したとき、やっちゃったのには気づきます。

つまり、上記と合わせて「空気を読む」には2種類あることになります。

  1. 起きたことに対して周りの評価を感じること
  2. 意識的に考えずに次の行動を周りに合わせること

わたしは1はできる(と自分では思っている)、2はできません。経験と考えることでカバーしています。すみませんカバーしきれないこともあります。

ごめん、空気読めるとか書いていたけど、読めているのは半分だった。

無意識の集団行動

さらに、「2.意識的に考えずに次の行動を周りに合わせること」について、すごくわかりやすい例が挙げられています。

「無意識に集団行動する」という部分のイメージが、先に書いたニシンの群れなど をコントロールしている「無名の群れ」の行動様式であったりすると考えると、理解しやすい。  

なるほど、群れで泳ぐ魚が意識的に次の行動を考えて動いていたら、群れから外れますよね。考えずに集団行動するとはこういうことか。

わたしは学生のころ、移動教室で最後まで教室に残っているタイプでした。最近受けた娘の1歳6か月検診で、久しぶりにほぼ最後まで残ってしまいました。これって群れで動けない=空気が読めていないということなんですね。

最後の絵本のボランティアさんの話が面白かったので熱心に聞いていたのですが、普通の人は無意識に周りを見つつ適当に切り上げているということか。

面白い話は聞きたいのですが、そうもいかないのか。それも寂しいな。

片方しかできないのはつらい

もう一度挙げます。「空気を読む」には2種類あります。

  1. 起きたことに対して周りの評価を感じること
  2. 意識的に考えずに次の行動を周りに合わせること

ADHDの人は自己評価が下がりやすく心の病気になりやすいと言われます。

これって、群れで動けないのに周りの評価だけ感じることができるという特性から来ているのではないでしょうか。

群れで動きたいのに動けない。でも周りから冷たい視線は感じる。これが毎日繰り返される。病みますよね。

・群れで動く必要はないと確信している

または

・周りの評価に気づけない

なら、生きるのがどれだけ楽になることか。

海外に行くと楽だよという記事を書きましたが、これは「群れで動く必要はないと確信」できる環境だから楽になるということですね。

また、チームスポーツをしてきた体育会系の人たちは、群れるだけではなくて「群れて戦略的に先を読んで動ける人たち」という意味で、私たちとは真逆の人たちということになります。

一番大きな違いで、一番責められやすく、一番頻度が高いつらさだと思います。

正直に素直に生きるとは具体的に何か

わたしは前回の記事で、先が読めないなら正直に素直に生きるしかないと書きました。この「正直に素直に生きる」とは具体的にはどうするのか、きちんと記事にできるほど考えがまとまっていないので、すぐできることをひとつだけ書きます。

ADHDは考えながら動くことが苦手です。

話すよりLineやメールが好きです。考えるのと行動を切り離せるから、話すよりはコミュニケーションがとりやすい。

でも、普通の人たちより考えすぎで、しかもこれまでの経験から悲観的に考えるクセがついています。そのため人から来たメールに悪意が含まれていると思って読んでしまうことがあります。この文章はいやがらせなんじゃないか、とかね。

はっきり「これはいやがらせです」と書かれていることは滅多にないので、実際はわからないんです。単に言葉足らずなだけかもしれない。誰に対してもぶっきらぼうなメールを返す人なのかもしれない。いやがらせかもしれないけど。

そういう微妙なメールの返事に、まずは正直で素直を装ってみるのをお勧めします。

悪意を返さずに、ただお礼を書いてみる。

深読みできる表現にはせずに、ただ心配してみる。

相手が悪意で送ってきていた場合は、効かなかったかと思うかもしれない。もしかするといやがらせを送って悪かったなと思うかもしれない。

悪意があって送っていなかった場合は、ただ普通の返事が返ってきたなと思われるだけです。

悪意のないメールに悪意のある返信をしてしまうのを避けられます。

どう見てもいやがらせに読めるときも、「わたしは大人だな」と思いながら深読みせずに正直に素直な返信を作文してみる。これを続けていると、人の感情が伝染して気分が悪くなるのを避ける練習もできます。

心当たりがあるなら、ぜひ一度やってみてくださいね。わたしはこれに気づいてから、実感できるくらい人間関係が改善したので、随分ひねくれて受け取っていたんだなと気づきました。

ちなみに、こういった微妙なラインではなく本当におかしい人からは逃げるしかないです。誰が聞いてもわかる暴言とか、暴力とか。自覚がない、または開き直っている発達障害者も逃げるしかないと思います。それが家族でもね。

わたしは父親から逃げましたが、後悔はないです。

まとめ

いろいろ書きましたが、わたしは心理学の専門家ではなくただのアラフォーのおせっかいおばちゃんです。考えることは好きですが、ADHDなのでどうしても浅いし、マミートラックにはまっているし、ADHD当事者としての経験から言っているだけです。

最近さすがに心理学を勉強したくなってきました。子育てにも役に立ちそうだし。実はひとつ申し込み済みだったりします。

心当たりがあって信じられる人だけやってみてもらえると嬉しいです。

それでは!