Maishin

ADHDワーキングマザーの子育て自分育て

素直に言葉にした方が伝わると2歳児に教えられた話

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsuです。

最近、2歳の娘が超かわいいです。

イヤイヤ期真っ最中なので、地面に転がって泣いたりしますが、それ以上に片言で会話ができるようになったのが大きいです。

産まれてはじめてのダジャレは、「パパは家にいるよ」と伝えたときの「パパ!イエ!イェーイ!!(笑顔でバンザイ)」でした。

かわいいでしょ。

娘の可愛さが人知を超えた(当親比)

まだ続けます。

少し前から、私に向かって両手を広げて「ママ、ダーシュー」って言いながら抱きついてきていたんです。

私が鈍すぎて何を言っているのかピンとこなかったのですが、何度目かでわかりました。

「ママ、大好き」だ。

気づいたときは鳥肌が立ちました。

「ママも(娘)ちゃんが大好きよ」と答えて抱きしめました。

それから数日して「ママ、ダーシュキ、パパ、ダーシュキ」に進化しました。

パパはもちろん目尻が下がりまくって「パパも大好き!」と抱っこしていました。

なんだこの可愛い生き物は!

あれ?私も夫も言ってない

私は娘に、できる限り自己肯定感が育つような言葉を掛けてきたつもりです。

夜、一緒の布団に入ったときに「産まれてきてくれてありがとう」「パパとママの子どもになってくれてありがとう」と毎日言ってきました。

でも、思い返してみると、「大好き」ってあんまり言わなかったなと思って。

夫も、むしろ私が育児を手伝っているのかも?と感じるくらい関わってくれていますが、「大好き」と言っているのは聞いたことがありませんでした。

おぼえてきた場所と理由

家族が使っていない言葉を娘がおぼえるのは保育園だろうと、送り迎えのときに保育士さんに尋ねてみました。

私「最近、(娘)が『ママ大好きー』って抱きついてくるのですが、保育園でやってます?」

保育士さん「えぇ、保育園で先生たちはみんな『(娘)ちゃん大好きー』ってやってますよー(両手を広げる、娘と同じポーズ)」

私「へぇ、そうなんですか」

保育士さん「きっと、先生に『大好きー』ってギュっとされるのが嬉しいから、ママにもやってあげたら喜ぶかなと思ったんでしょうね」

ママにもやってあげたら喜ぶかなと思った。

ちょっと、すごくないですか?

めちゃくちゃかわいい。

2歳になったばかりで、そこまで考えるのかと驚きました。

あと、娘が保育士さんを大好きなのがわかって嬉しかったです。

保育士さんもそういった一人ひとりへの対応をしてくれているのね。うれしいです。

素直な言葉で伝える大切さ

ところで、「大好き」とくらべて「産まれてきてくれてありがとう」ってひねくれた言葉ですよね。

多分、私が両親から言ってもらいたかった言葉なのではないかと思います。

成績が良いことなどの条件なしで存在を認められたことは記憶の限りではないので、条件がないことを無意識に強調していたようです。

でも「産まれてきてくれてありがとう」より「大好き」の方がだんぜん強い。

かんたんだからこそ、まっすぐ伝わる強さがあります。

素直に生きることにしたと言いつつも、まだ道は遠いようです。

まとめ

娘がかわいくて仕方ないのが主に書きたかったことなのですが(笑)

言葉をどう選ぶかには、これまでの経験や自分の思いが詰め込まれると感じました。

「条件付きじゃなくて、あなたが生きてくれているだけでママはうれしいのよ」と、娘に説明しないと私の気がすまなかったんです。

娘から「大好き」だけで十分伝わることを教えられるまで気がつきませんでした。

過去、周りが怖くて強がっていたときは攻撃的な言葉を選んで、私はダメだと卑屈になっていたときは自分を下げた言葉を選んできました。

これも同じことで、余計な情報がつけ加えられて、伝えたい本当の気持ちが相手に届きにくくなっていたはずです。

怒らせてしまったり、軽く扱われたり。

誤解されたと思っていたけれど、今考えると私が素直じゃなかったからなことがたくさんありそうです。

言いたいことだけが伝わるような、まっすぐな言葉を使っていきたいです。

ADHDと残業禁止のアレについて当事者かつ時短中ワーキングマザーが思ったこと

自作画像です 2017/04/17追記(下部です)

2017/03/04追記

記事内で、人を信頼したり頼るのを勧めていますが、発達障害をお持ちの時点で人間関係で嫌な思いを沢山されてきた方がほとんどだと思いますので、すごく難しいことなのは理解しています。私もそうです。

マニュアル化自体を否定しているのではなくて(私も今もやっています)、定型発達の方達をバカにし勝ちに行く姿勢は、定型発達の方達用にできている定型発達の方達が作ってきた社会で生き抜いていくのに合理的でない、と感じています。

「人の心の動きはマニュアル化した対応で正解を出せるほど論理立っていない」と臨床心理士からアドバイスされたことがあります。また心理学の勉強の中で得た知識としても、今の私の立ち位置はここです。

でも、直球でアドバイス罪なのは自覚してる。

第一印象

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsuです。

数日前に炎上したこの記事。

最初に読んだ感想は「何でこうできたら良いのにという希望がサービス残業という、社内ルールとして許容できない一種類だけなんだろう?どうしてこう考えたんだろう?」でした。

普段、会社内での人間関係の立ち回りを語っている方が、周りがどう受け取るかを考えないで自分の気持ちだけで話している違和感がありました。

いろいろ考えたのでまとめておきます。

「人間の群れの中で上手くやっていく」とは

気になったので、他のエントリーも拝見しました。

何となくわかった気がするので、借金玉さんのおっしゃる「人間の群れの中で上手くやっていく」具体例を抜粋します。

好意をアピール

「あなたと仲良く話したいんです」という気持ちを伝えろ。

「挨拶」と「お礼」をとにかく欠かすな。

最低でも「あいつは礼儀正しいし頑張ってる」という姿勢を見せることをゴールに設定してください。

すみません、切り込みます。

自分の気持ちから来る行動だけなんですよね。最後のは特に顕著で「姿勢を見せることをゴールに設定」と、相手がどう感じるかという視点はありません。

もしかすると性別による違いかもしれません。

確かに、マニュアルとして具体的でとてもわかりやすいです。特に相手の気持ちを読むのが苦手な、ASD傾向の人たちにとってはやるのとやらないとでは変わりそうです。

脱線しますが、個人的には人がこういう行動を取ったらこういう気持ちだという、相手の気持ちに寄り添ったマニュアル作成はできると思うんですよね。

「貧乏揺すりをしているときはイライラしているときです。そういうときは余計なことをして怒らせないために、何も言わずにそっと離れましょう」とか。

「上司に話し掛けるのは、トイレから帰ってきたときか、お茶を淹れて戻ってきたときにしましょう。仕事が一段落してホッとしている状況です。間違っても会議から帰ってきた直後に話し掛けてはいけません」とか。

読み落としているだけで、載っていたらごめんなさい。

書いてみて思いましたが、私は衝動性が邪魔して余計なことを言って、夜中に布団の中で「ウァァァァァァァ!」と転がるところから抜け出せていないので、人間関係の立ち回りを語れる位置にいないです。

戻ります。

ものすごく頑張ってきた方なんだなと感じました

ほかにも気になる記述があります。

人間は基本的にチンパンジーとあんまり変わらないので、ボタンを押したら飴玉が出てくるマシーンを連打してしまう機能があります。 この状態に相手をネジ込めばコミュニケーションは勝ちなのです。

普段からこういう気持ちで会社の同僚や上司とコミュニケーションしているのでしょうか。

このエントリーだと後半で「相手を尊敬する」と矛盾していて、その結論が以下です。

まずは、敬意と興味を持って相手に個人情報を吐き出させてください。これさえ出来れば勝ったようなもんです。

えっ、また勝ち負けなの?敬意を持って吐き出させるの?

同僚にこう思われていたら、個人的にはとてもつらい気持ちになります。絶対に伝わっています。

ざっと読んだ中では、人間関係を勝ち負けだとおっしゃっている記述が複数あること、人に相談したり、人を頼るという話が一切出てこないことから周囲に弱みを見せないように,孤独なつらい中でものすごく頑張ってきた方だという印象です。

周りに負けたくなくて、弱みを見せたくなくて、自分一人の力でなんとかしたいという気持ちがものすごく強いから、こういった考え方をされていると理解しました。

苦労されてきただろうな。

ある意味で男らしいと言えるかもしれません。

おっしゃっていることはよくわかる

私は診断済みADHDです。

補助輪付き自転車で猛スピードで車道に飛び出すところからはじまり、小学校では椅子を投げ,忘れ物の女王と呼ばれてきました。夏休みの宿題は、二学期に入ってからはじめていました。

考えることが好きなこと、人間関係に恵まれたこと、運やタイミングが良かったことから何とか一般就業しています。

「ロスタイムのフル活用で帳尻を合わせる」方法は、30代前半のころはやっていました。サビ残で会社に泊まったこともあります。

若かったからできた体力任せの解決法です。

私は周りに迷惑を掛けたくない一心で、自分一人で仕事を抱え込んでいました。実際は抱え込んで見えない方が迷惑なんだけど、気づけませんでした。

周りに誰もいない方が集中できるので、一人の時間が必要なのはよくわかります。

でも今、私は時短中です。サビ残で帳尻を合わせるということは絶対にできません。

じゃあどうしているか

20代のころにハマったうつ病から周囲の方達に助けられて抜け出せてからは、少しずつでも前に進むことが信条です。思考停止にはまって立ち止まる時間がもったいないのです。

私もいろいろ試行錯誤してきた部分なので、考えたことをまとめておきます。

そもそも、やることを物理的に減らす

やることが沢山あった場合、重要なタスクとそうでないタスクが絶対にあります。

発達障害持ちだと、優先順位づけや計画を立てて進めることが壊滅的なので、全てを同じように最大限の力でやろうとします。それができない場合は全てを投げ出します。

ズレた最大限としては、超クオリティの高い出張報告(内部資料)とか、パワーポイントの背景なんかを作ってしまいます。過去の私です。

また、うつ病だったころの私は「こんなに頑張っているのに」と周りを呪いながら、消えてしまいたいとか言いながら、全てを投げ出した過去があります。

※ 投げたということは受け止めざるをえなかった人がいるということには数年後に気づきました。

「80対20の法則」を聞いたことがあるでしょうか。重要なことは全体の20%で、残りの80%は重要ではないという法則です。

仕事ができる方を観察していると分かるのですが、重要でない仕事は驚くくらい手を抜いています。この「手を抜く」ということを意識的にできると、やるべきことが物理的に減ります。

重要・重要じゃないの見極め

でも、この見極めができたら苦労しないんです。これができないから、全ての仕事を全力でやれば良いと考えるわけで。

私は「優先順位を重要と緊急で分ける」のはできないので、今は締切とタイミングで分けています。

一番良い方法は上司に聞くことです。複数の仕事の全体の繋がりを把握している人に確認するのが一番正確です。管理職だから見える領域があります。

「少し不安になってきたので一応確認させてください。優先順位はこれで良いでしょうか?他にできることはありますか?」

と、業務報告のときに思い切って確認すれば良いと思います。リストにまとめて見せれば1分で終わります。

これはやらなくて良いという仕事が出てきたらラッキーです。ADHD傾向が強いと早合点なので、頼まれたつもりの仕事が実は頼まれていなかったということがたまにあります。

※ 特定の人との話なので相手にも問題がありそうですが、うまくやる必要があるのは立場の弱い私です。

状況が変わって必要なくなることもあります。これは下っ端にはわからないことがあります。

環境調整を試みる

メールが来てパソコンの画面の端に通知が出た、スマホが鳴った、後ろで打ち合わせをはじめてうるさい、など職場で気が散ることは山ほどあります。

一度集中が切れると戻るのに時間が掛かるし、イライラするしつらいです。

私は、できる範囲で集中できる環境を作っています。環境調整というやつです。

メール・スマホのチェックはタイミングを決める

よく仕事術本に載っている方法ですが、メールチェックは午前と午後と終業時の3回に限って通知をオフにしました。

就業中の私用スマホは電波をオフにしていました。

今は、保育園から電話が掛かってくることがあるので、スマホは通知をオフにしまくった状態で手元に置いていますが、本当は電波をオフにしたいです。

机の位置の交渉

私はすぐそば(1.5m以内くらい)で雑談や打ち合わせをされると、字が読めなくなります。見えますが理解できなくなります。

参加している雑談や打ち合わせは問題ないですが、自分に無関係な話をそばでされると気が散ってしまいます。

以前は雑談をよくされる方々と席が近くて、正直なところ殺意が浮かぶレベルで仕事を妨害されていました。

でも、怒っても彼らの行動を変えることはできないので、上司に相談して席の位置を替えていただきました。

上司の人柄によって交渉の仕方は変わると思いますが、誰にでも共通の個人事の交渉の仕方はこのあたりだと思います。

ちなみに、私は今の上司から好かれていませんが、積極的に嫌がらせをされるほど嫌われてもいないと認識しています。

希望は具体的にYESかNOで答えられる形で伝える

上司は優先順位の高い仕事に忙しいので、個人の環境調整にはよほど良い人でないと付き合ってくれません。案はこちらから持って行くこと、その根回しが終わっていることが必要です。

席替えなら、どこに移るかまで決めておくこと、移動してもらう人がいるならその人の了解を得ていることが必要です。

上司の上司に説明できるメリットを用意しておく

自分のメリットだけを説明しても上司はOKしてくれません。

意地悪だからではなくて、上司は上司の上司に聞かれた場合に答えられるかで判断しているからです。これは仕事に関しても全て同じです。

もちろん最終的には診断書を出して配慮してもらうという手段がありますが、他にもいろいろ「配慮」されてしまいそうなので避けました。

机の配置は上司が決めたもので、業務分野別に小グループに別れた、同僚に相談するのに効率的な配置でした。

「うるさいから効率が下がってイヤだ」が私の真の理由ですが、これを正直に言っても通りにくいです。恐らく上司の考えを否定することになりますから。

部署のマスタープランみたいなものがあるならそれと繋げて説明するとか、就業規則と繋げるとか、会社のルールに乗っ取った説明ができると、よほど嫌われていない限りイヤとは言われません。

上司は会社のルール上で動いているからです。

上手く説明できない場合は、厚生労働省のストレスチェックが義務化されたので、その相談窓口で相談してみると良いかも。

会社の就業規則や福利厚生制度や労働基準法は勉強した方が得です。空気を読むのが苦手な私達にとってルールが文書化されているのはうれしいことです。

フレックスを相談するのがとりあえずの解決策に思える

人がいなくて電話が鳴らない集中できる空間を作るという意味で、フレックスで就業時間をずらすのが、とりあえずすぐにできる現実的な解決策になりそうに感じました。

はてブのコメントで書かれていた、評価期間を長く取る仕組みとか、人によって評価の仕方を替えるとか、評価制度を複雑にして間接部門のコストを上げる仕組みは、あると嬉しいけれど、中小企業ですぐに採用されるとは思えません。

転職しろと言われても、すぐに転職を考えるほど今の会社に絶望していません。なんとか今の会社で生き抜きたいから悩んでいるわけで。

フレックスなら上司の一存でOKが出る会社もあるのでは。

10時には生産性10だけど、19時には生産性150なのを、上司が上司の上司に説明できるように準備できれば、案外OKが貰えるように思います。客観性重要です。

何でこんなことを書いているかというと、すごく優秀で仕事ができる、どう見てもADHDな身近な人がそうしているからです。

なお、私は上司にとって優秀な部下ではありません。いろいろあがいた末に事実を認めるのも重要だと思います。

個人的には裁量労働制がうれしいけれど、そうすると多分私ダラけてしまって職場に行かない。

次案としては、空いている会議室に30分こもるとか。パソコンを持って移動できるならですが。

その他、やったこと

過集中に頼らない

過集中に頼って良いことはないと思っています。とてもつかれるしイライラするからです。独り言も出てしまいます。

一人で仕事をしているなら良いのですが、職場で周りに人がいる中でイライラや独り言をまき散らすのは周りの害になります。また、体力的に持たないです.

過集中に頼ると仕事の処理スピードにムラがありすぎて、スケジュール管理ができなくなるデメリットもあります。

締切前に過集中が来ることを願って仕事を放置するというスタイルは、時短で残業ができない今は怖くてとれません。

私も過集中頼りのスタイルは変えられないとずっと思っていましたが、時短勤務にしてから淡々と進める方法にシフトしつつあります。そうせざるを得ないのです。

淡々と進める

家事については、詳細なルーティン行動リストを作って、タイマーをセットして小さな達成感を沢山得ることで何とか回しています。

仕事でもタイマーは役に立ちます。マリオカートで自分の最高記録と対戦している感じに持って行きます。

「ルーティンの行動リストを作れと言われるが無理」というコメントをはてブで見ましたが、やり方次第だと思います。合う合わないはあると思うけれど、無理と切り捨てずにいろいろ試してみる価値はあります。

ポモドーロテクニック

個人的には、超短期的な目標にはわりと頑張れるタイプです。

25分でタイマーをセットして、その時間だけは集中する、その25分のセットを一日に何回できるかを工夫するという方法で、私の場合は一日のムラを減らせることに気づきました。

いわゆる改訂版ポモドーロテクニックです。あっ、改訂版というのは私が勝手に今付けました。

この方法は、日本では2009年にライフハッカーで紹介されたのが最初だと思います。そのころは何ポモドーロ(集中できた25分が1ポモドーロ)できるか工夫するという方法ではありませんでした。

https://www.google.co.jp/amp/www.lifehacker.jp/amp/2009/10/091017kitchentimergtd.html

この本から総ポモドーロ数を増やすように工夫する概念が出てきたようです。

この方のブログで改訂版を知りました。すごく役に立ちました。

http://www.rickynews.com/blog/2016/06/30/pomodoro/

25分集中できる環境を作るのは結構難しいです。

途中でお茶を飲みたくならないように事前にあらかじめ飲んで、トイレも行っておきます。

電話が掛かってきたり、人に話し掛けられたらポモドーロ失敗です。

外乱が入らないタイミングを読むことになります。中断した時間と理由を手帳にまとめておくと、次にタイマーをスタートする時間を決めるときに参考になります。

脳内多動で全然関係ないことを考えたときはメモして仕事に戻ります。これは頻度が高いので、ポモドーロ失敗にするのはやめました。無事に仕事に戻れたら成功にしました。

成功したときはすごく達成感があります。ゲーム性があると燃えるんですよね。単純なので。

手帳を分析して、自分が集中できる時間はそれほどランダムではない(外的・内的条件がある)こともわかりました。

平均何ポモドーロ仕事ができるかが可視化されたので、少しだけスケジュールが立てやすくなりました。

生産性0のときでもやれることリストを作る

やる気がないときにダラダラやれることリストを作っています。出張の精算とか、何かのフォーマットを作るとか、回覧資料を読むとか、考えずにできることです。

職場で生産性0に近くなったときは、やるべきことを一手ずつ紙に書き出して、済んだらチェックしていきます。

それこそUSBメモリをパソコンにつなぐ → ファイルをパソコンにコピーする → Excelで開く、というレベルで書きます。

人に見られたらヤバイです。こんな項目1つずつに5分とか10分とかかかっているので。

でも、少しはやった!というのが見えるようになって、何もできなかったと不安なまま帰宅することがなくなるので、精神的に重要です。

抜け道「自己研鑽」制度

うちの会社だと「自己研鑽」という名目で実質のサビ残ができます。どうしてもせざるを得ないときはあるわけで、そういう抜け道があるかもしれません。

こういうのは文書として周知は絶対にされなくて(管理上証拠を残せないので)、周りの人から雑談として聞くしかないことです。そういう隠し技があるか周りに聴いてみると良いと思います。

一人で頑張らなくても、人に弱みを見せたり、頼ったりして良いと思うの。

ADHD傾向が強いほど正攻法で正面突破を狙いがちですが、会社ではなかなかうまくいかないです。沢山痛い目を見てきました。

「サビ残で定時内の自分の生産性の低さをフォローしたい」という発想は、まさに正攻法での正面突破の発想です。

すでにおわかりのように、正攻法で正面突破だけを考えると発想の段階でめちゃくちゃ叩かれるんです。WIN-WINの発想になっていないから。

「周りの人に負けない成果を出すために努力したい」が主題であって、「サビ残したい」が主題ではないと理解しています。

この主題そのものは否定されるものではなくて、言い方だけなんですよね。

この関連の話題に傷ついた当事者の方へ

話は変わりますが、ブログの反応やTwitterを見ていて、この関連の話題で泣いたり、傷ついた当事者の方がいらっしゃるのに気がつきました。

発達障害でもこれだけ頑張っている人がいるのに、自分は頑張れなくて何てダメなんだろうって考えたり、自分と比較して傷ついてしまっている。

頑張っていないわけがないです。

比較すること自体が周りを気にしている(=人と合わせたいと願っている)証拠で、めちゃくちゃ気を遣って生活しているということです。むしろ頑張りすぎてる。

気を遣いすぎると疲れてしまうので、人と自分の区別をつける練習を意識的にしていくと生きていくのが楽になります。

人と比較して傷つくというのは、人と自分の区別がついてなくて、心の柔らかいところを無防備に外に出してしまっているということだと私は思います。

心の柔らかいところを外に出さないことは卑怯になるとか、冷淡になるとか、偽善者になるということではありません。

自分の機嫌を自分でみることができる、自律し安定した大人になるということです。

具体的な練習法は、感情が動くできごとがあったら、まずは、なぜそういう気持ちになったか紙に書き出してみると良いです。ブログやTwitterに吐き出してみるのも良いね。

頭の容量は限られているので、つらい考えを全部頭の外に出すことで別の考えに進めるようになります。激しい感情も意識して言語化することで頭の外に出せるようになります。

私も途中なので、分不相応な偉そうなことを言って恥ずかしくなってきました。

認知行動療法をやるには専門家の指導がいるので(専門書を読んで自力でやろうとしたけれど上手くいかなかった)、当事者が自力で似たようなことをやるにはゼロ秒思考がオススメです。

さいごに

この関連の話題について、沢山の方が感情を動かされたということで、人を動かす記事が書けるというのは才能だと思います。すごいことだ。

ほとんどの当事者がそれぞれの立場から自分の話だけをしているのが印象的で、すごく発達障害らしい展開なのが面白かったです。私もそうだし(もちろんそうでない見方の方もいらっしゃいました)。

定型・非定型関係なく、自分がどんなカードを持っていて何ができるかは自分には見えないことがあって、でも人からは見えている場合があるので、人に相談したり頼ってみたりはしてみた方が良いです。

変なことを言われても傷つかないように、ある程度人と自分の区別がつくことは必要かも。

なお、まとまりきらない長文はADHDの特性だと思っています。難しいです。

長いしタイミングが遅いので、おそらくそっとされると思うのですが、もし誰かの参考になれば嬉しいです。

衝動性に任せて言及を飛ばしているので、もし削除要請などありましたら、ご連絡ください。大変失礼いたしました。

それでは!

2017/04/17追記

色々考えましたが、この記事をほとんど誰も見ていらっしゃらないのを確認できたので、もう少しはっきりと感じたことを書いておきます。

借金玉さんの考え方が通用するのは、恐らく新卒3年目くらいまでです。

私の観測範囲では、リスペクトしている方々は新人さんか、少し慣れてきて「社会」に対して斜に構えたい中二病的になっている時期の方が多いように思います。

中堅になって仕事の規模が大きくなってくると、人との協力は必須になります。そこから目をそらして短期的な勝ちに固執しているように見えるんですよね。長期的にはどこかで行き詰まる考え方だと思います。

キツイ言い方をするけれど、ご本人は、就職・起業・廃業・転職なさっているようで、年齢を考えると3年以上一か所で持っていないと思われます。新卒3年目までの新人の時期をループしていて、それ以上の環境をご存じない。

だからこそ新卒向けの記事を主に書いていらっしゃるのだと思います。

インターネット上の情報を丸呑みするのではなく、信じて良い情報か検証できるようになるのは大人として重要な能力です。

私が高2病なのかもしれませんが、「裸の王様を裸だと指摘できるのがADHDの特性」らしいので、指摘しておきます。

嫌いというよりは、過去の私を見ているようで痛々しいのが本音です。そこを抜けて自然体になれると楽になるぞと思うのですが、想像力がなくて自分の失敗からしか学べないのもADHDの特性なので、見守るしかないんですよね。

作り置き料理をあえてしない(できない)、放置系レシピという工夫。

空のタッパー

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

娘 (2歳になりました! ) に保育園に通ってもらい出してから、休日の三食と、平日の夕食は作っています。

平日の朝は、パンと牛乳など料理しないで食べられるものにしています。娘が上手に寝られるようになったら作れるのかな。

私はそれなりに食べられる料理を作れるようになるまで時間がかかったのでいろいろ書きたいのですが、これは無理だとあきらめたものがあります。

作り置きです。

作り置きに憧れた

ワーキングマザーのブログを見ていると、効率化のために週末に副菜を作り置きしましょうと、いろいろな副菜をタッパーに詰めてずらっと並べたおいしそうな写真が載っていることがあります。

副菜や半調理品を作っておけば、平日の夕食は15分でできる! なんてすごく憧れます。

ADHDとはいえ、私もワーキングマザーなのでできるような気がして何度か挑戦しました。

でもできなかったんです。

できない理由 : 先が読めない

できない最大の理由は、先が読めないことだと思われます。

数日後のために準備をしておく、というのがどうしてもできません。

今少し苦労しておくと、数日後に楽だぞというのが理解できないようです。今少し苦労する方がイヤなんです。

できない理由 : がんばれない

当日の夕食のメニューは、家族の体調や、天気、私の気分 などでメニューを決めたいです。

そのときの気分は重要です。食べたくないものは作れません

鮮度管理もできません。2〜3日しか持たない料理が冷蔵庫にいっぱいあるのはキャパオーバーです。

リストを作るなど、仕事なみの注意をすればできるかもしれないけれど、日常生活ではがんばれないです。

週末に作り置きをする時間を取るのもつらいです。子どもと遊ぶか寝たい。

無理なことはしないとあきらめるのも大事

周りの人はやっているみたい、でも私にはできないってあきらめるのも大事だと思うんです。

複数の人のできるところだけを見て憧れるのは、現実にはいない完璧超人に憧れているということなんですよね。

みんな自分の能力に折り合いをつけて、その中で精一杯やっているわけで、できないことはできないで仕方ない。

ただ、私はできることできないことが人とずれているので、何ならできるかを考えます。

代わりに何ならできるか

作り置きができない代わりにどうするか。私の場合です。

目的に返る

そもそもの目的を考えます。

私と娘の帰宅は17時45分くらい、夫の帰宅は19時くらい、19時15分ごろに夕食ができていれば良く、時間は1時間半あります。

1時間半で夕食を作れば良くて、トータルの時間を短くする必要はないということです。ただし娘は私と遊びたいので、まとまった時間キッチンに立つことができません。

細切れに料理する必要があります。

※ 本当は18時半くらいに夕食にしたいんだけれど、夫の帰宅時間と皆でご飯を食べたい希望との兼ね合いで遅めです。

やりたいこととできること

細切れ時間でやりたいことは、夕食を作ること、ちょっとした片づけ、できれば娘をお風呂に入れることです (色々あって洗濯は夫の担当です) 。

料理でまとまった時間が必要なのは、火を使っているときに近くにいることです。あとは材料を切ること。

料理方法を工夫する

まずは料理の仕方を細切れにしました。

火を使う時間を最小限にして、とにかく消します。火がついた状態で忘れて放置するのだけは避けないと危ないので。

みそ汁やスープは、刻んだ野菜を鍋に入れ、水とダシを入れて強火で沸騰させて、すぐにコンロの火を切って放置します。それで火が通ります。みそは温め直す前の放置中に入れます。

肉を焼くのも、たとえば鶏胸肉だと、醤油砂糖酒片栗粉を揉み込んで表面だけ焦げ目を付けて火を消して、アルミホイルを挟んで蓋をして放置すれば火が通ります。放置系レシピと呼んでいます。

揚げ物も、たとえばコロッケは、揚げる前にレンジで完全に温めてからフライパンで表面だけ揚げ焼きします。自作のときも冷凍食品のときもそれで大丈夫です。

目を離せる電化製品に頼る

電子レンジやトースターなどの目を離せる機器をよく使います。

グリルは存在を忘れて出さずに腐らせてからあまり使っていません。見えないと存在を忘れてしまいます。圧力鍋は加圧後まで火を消せないので使わなくなりました。

最近、ホットクックという電気鍋を買いました。これで煮物系は機械に完全にお任せできるようになりました。シチューを煮ながらお風呂に入れます。

高いのですが、外食やお惣菜の回数が減ったので、数年使えれば元が取れそうです。

細かい工夫

細切れで料理をするには毎回手を洗うことになり時間がかかるので、キッチンに向かうたびにビニール手袋を左手だけにはめます。娘に呼ばれたらその都度外して捨てます。

両手にはめると時間がかかるので片手だけ。食材を触るのは左手だけにするということです。

まな板は小さめのを二枚使い、肉魚系、野菜系で分けます。小さめのまな板なら後付け食洗機でも二枚入ります。

肉や野菜は一食分の小分けパックを買ってそのまま冷凍・解凍します。

ひき肉を二食分300g欲しいときは、150gパックを二つ買うということです。詰め替えなくて良いのは楽です。

小さいことの積み重ねですが、今を工夫するのは好きなのでまだまだ工夫していきます。

まとめ

私は作り置きしない派です。

料理が余ったときは次の日にアレンジして出しますが、わざわざ常備品を作ったりはしません。

めちゃくちゃ憧れるのですが……どうもできないみたいです。

その代わり放置系レシピと細切れに料理する方法を追求しています。

娘が大きくなったら方法は変わると思いますが、2歳の今はこんな感じです。

最近は、娘がキッチンにお手伝いにやってくるのが、気持ちは嬉しいけど大変です。

それでは!

男性保育士性差別問題への女児親の立場からのモヤモヤ考察

Girls

2017/03/27 追記あり

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

私は1歳の娘に保育園に通ってもらって何とか仕事を続けているワーキングマザーです。

千葉市の熊谷市長のツイッターが発端となった「娘を男性保育士に着替えさせられるのがイヤな母親は男性保育士を性差別しているのか問題」にモヤモヤしすぎました。

私のモヤモヤをやっと言語化できたのですが、女児を保育園に預けている親がうまく言語化できなかった違和感を、男性保育士の性差別という別の問題にすり替えられた気がするというものでした。

ブログの趣旨に合ってないけれど、結構考えたのでまとめておきます。

なお、私が最初に見たのはこれです。

うまく言語化できなかった親としての思い

大前提として、私は保育園に子どもを預けていること自体がイヤです。

仕事をしたい気持ちもしなければいけない気持ちもあるけれど、夫婦で100%育てて仕事もできるならそうしたいです。

現実的には無理だから、子どもを預けて生活費や学費を稼いでいます。

保育園には感謝していますが、子どもが起きている時間のほとんどを私は見られない寂しさがあります。

保育園を選べるなら選びたいし、その基準は人それぞれ違う

保育園に子どもを入れるのは大変です。希望の園にはなかなか入れません。

保育園を選べるとしたらもちろん選びたいです。ちらっと見学しただけでも良いなと感じる園、ちょっとなと感じる園があるのは事実です。

その選び方は人それぞれで、どんな基準で選んでも誰かから否定される理由はありません。

でも、保育園は数が足りないので選べないのが現実です。不安を感じても我慢するしかない。

保育園で何が起きているか親にはわからない

保育園で子どもがどう扱われているのか、親にはわかりません。

まだ話せない子どもだと、お迎えのときに保育士さんと数分話すのと、連絡ノートに書いてある数行が全てです。

帰宅して、朝にはなかったアザや、割れて痛そうな爪に気がついても、理由はわかりません。

自分で転んだのかもしれない、お友達に叩かれたかもしれない、お友達を叩いたのかもしれない。もちろん目立つ傷は教えてもらえますが。

保育士さんを信じるしかないです。

保育士さんの良い悪いを判断できるのは、送り迎えの数分です。なんとなく嫌だなと感じても、信じようと自分に言い聞かせるしかありません。

何かあっても言いづらい

何か気になることがあって、保育士さんに聞いてみたいと思ったとします。

言い方にとても悩みます。

もしクレームだと受け取られて、保育士さんが腹を立てたら、その怒りは私ではなく子どもに向かうだろうと想像するからです。

保育士さんが重要と感じていないことで時間を取らせるのもどうかと思い、こちらから聞くのもはばかられ、コミュニケーション不足になっている実情はあります。

保育園に預けているという罪悪感

「不安なら預けなければ良いじゃない」と言われるでしょう。

それは仕事をやめるということです。

転職するとしても、未満児持ちの母親を好んで採る企業はそうありません。起業できるスキルもない。簡単にやめられません。

会社員の育児休業は、通常1年以内、理由があって1年半です。

せめて1歳を越えてから預けたいと思っても、保育園への1歳児の入園は、激戦地ではまずできません。0歳で預けるしかない。

毎日成長してどんどん変化する0歳〜1歳の時期の大半を、私は見ていません。子育てをしっかりできていると自信を持っては言えません。

少なくとも私は、子どもを保育園に預けていることそのものに罪悪感があります。

せめてできるだけ良い環境で過ごして欲しいという親心を否定されたように感じた

「保育園が子どもにとって少しでも良い環境であってほしい」と親である私は願っています。

そこで、子どもの生活環境向上に関係ない目的を全面に出して新しいことをはじめますと宣言されたのですから、不安になります。

このTogetterを読んで、男性保育士の性差別という論点ずらしをしていると感じました。でもそのときは違和感を言語化できていなかった。

「性差別」という言葉は、論点がずれて出てきても無視するのは難しい言葉です。私はしていないと説明したくなってしまう。それで余計に論点がずれていったのではないかと。

単に、違和感を表現する言葉の中で一番具体的だったのが「着替えとおむつ換え」で、男性性犯罪率が出てきたことで一見論理的な体裁になって。

男性性犯罪率を出したら主語が大きすぎて「外国人は犯罪率が高いから排除するのか」とか「女性保育士は性犯罪をしないのか」とか、そりゃ発散してしまいますね。

非難の様子を見て不安になりました。私の違和感に全く刺さらなかったんです。

言葉が全く通じない、非難している人たちが思考停止しているように思える不安。

つまり立場が違うのでそれぞれが違う土俵で戦っていたということです。通じるはずがない。

じゃあどうすれば良かったか

市役所内の検討会では、男性保育士活躍推進という言い方が通りが良いのは理解できます。その方がなんとなく論理的っぽいですから。

ツイッターという一般の人たち向けのメディアでは、この話題が目に留まるであろう一般の親たちの目を意識した言い方が必要だったのではと思います。

変化には必ずメリットとデメリットがあります。確率の小さなデメリットへの指摘を非難するのではなく、それを覆せるだけの子どもの生活環境向上へのメリットを説明して欲しかったです。

そこをダイバーシティとか職場の話でゴリ押ししても、利用者である親には刺さりません。

なぜ「男性」保育士と限定する必要があるのでしょう?

性差をなくすために性別を限定した政策を打つ矛盾を感じますし、男女関係なく現職の保育士さんたちの待遇を良くしてほしい、と親としては思います。

まとめ

保育園に通う未満児を持つ親の立場から、リアルタイムでうまく言語化できなかったモヤモヤの理由をまとめました。

・ 子どもにできるだけ良い環境で過ごしてほしいという願いを否定されたように感じた

のが大きく、そう感じた理由は

・ 親として保育園に預けていることそのものに罪悪感がある

・ でも子どもを育てるためには仕事をやめられないので預けるしかない

・ ジレンマにはまって悩んでいるところで、子どもの生活環境向上に関係ない目的の新しい政策を知った

・ うまく言語化できずに違和感を感じていたら、全く刺さらないところで非難を受けた (気がした)

ところにあるのではないかと思います。

さらに個人的な思いは色々あるので、以下に書きます。

個人的な考え

これ以降は、まとまっていないメモです。

皆思い浮かんだ「男性保育士」が違う

男性保育士活用と聞いて、実際に良い男性保育士に会った人はその保育士を思い浮かべて「問題ない」と思ったでしょう。

会ったことがなくて、とりあえずベビーシッター男性の逮捕のニュース映像を思い浮かべた人は「ありえない」と思ったでしょう。

何を想像したかで、反応が違ったと思います。

想像上の生き物に近い感覚の人もいると思うんですよね。想像した「男性保育士」によっては、もうそこで話が通じなくなりそうです。

女性保育士は誰にとっても想像上の生き物ではないので、そんなにイメージがブレないのではないでしょうか。

見えないところで娘と生活している成人がいる不安

0歳1歳児の子どもは、自分とは違う人間だとわかっていても割り切れません。1〜2年前は私の体の中にいて、最近まで私の体液だけで生命を維持していたからです。

女性よりも男性の性犯罪率が高いのは統計的な事実です。痴漢や、なぜか道端に下半身を出した男性が立っているなど、性犯罪に会った女性は多いです。私もそうです。

元々自分と繋がっていた無力な宝物が、数分しか話したことのない成人男性に、着替えやおむつ換えをされる。

丁寧な説明なく「男性」保育士という言葉だけ聞かされたら、逮捕されたベビーシッター男性やいわゆるキモオタ、性犯罪の加害者をとっさに思い浮かべた母親は、自分が触られるのを想像して「うっ」となってしまいます。

そこを、専門職だから大丈夫で業務がたくさんあって忙しいとか職員側の男女差別をなくすという理由で、女性保育士がおむつ換えする対応は取れないとゴリ押しされたら、自分も子どもも雑に扱われていると感じます。

多分、転園できないので実際に起きたらガマンしますが。

そういった母親をどう安心させるかも、個々の保育士の専門職としての仕事だと思います。

男性保育士が皆おかしいと言っているのではありません。私は会ったことがないので個人の評価すらできません。

これに対して「男児が女性保育士におむつ換えをされるのは良いのか」という話がありましたが、がまんできる程度にはマシです。

私が女性から性犯罪を受けたとしても何とか逃げられそうで、男性から受けるほどの恐怖感はないからです。

また、男性医師や男性看護師は、私は立ち会えるのでそこまで問題とは思いません。

性差別ではなくて、私に見えるか見えないか、私だったら逃げられるかが問題です。

女性医師や女性看護師だったとしても、私に見えないところで子どもに何かされたら恐怖を感じるしイヤです。

本当は女性保育士に娘のおむつを換えられるのもイヤです。自分で換えられるなら換えたいです。

まだ授乳しているからか、ガルガル期が続いていると理解していただけると大体合っています。

なので、(立ち会えない例として出ていた)小学校の校医が男性だったら〜は、全く的外れです。

保育士試験と保育士資格

私は保育士試験の一次試験9教科に全て合格しています。

二次試験は日程の都合で受けられなかったのですが、90%以上は合格するそうなので、あと少しです。

それで知ったのですが、保育士資格には、学校に通って取る場合と、試験を受けて取る場合の2種類があります。

学校に通って取る場合は、実習などあるでしょうし、たくさんある学校から保育士学校を選んで数年通えるだけの志があると思います。

試験を受けて取る場合は、試験を受けるための条件はほとんどなく、それまで一度も子どもに触ったことがなくても受験できます。

難易度は、子ども0歳で復職した私が別の仕事をしながら、昼休みに勉強して独学で受かるレベルです。

また、いわゆるロリコンの方々が潜入するには、小学校教員になるよりも試験を受けて保育士になる方が簡単です。小学校教員は、大学で教職課程を取って実習に行く必要がありますから。

もし保育士の待遇が劇的に改善したら、色々な方々が大挙する職業になるはずです。

おそらく子どもに触った経験がなかったり、犯罪歴があったりする保育士が出てきます。

実際に採用されるかは別の話ですが、男性保育士活躍推進と聞いて最初に思い浮かんだのは、保育士試験の現状でした。

せめて適性試験は必要です。もしくは子どもに関わる犯罪歴があったら落ちる仕組みにするとか。それすらないんです。

超個人的な思い

超個人的には、日常的に関わる成人男性に日常的に裸を見せている女児に、どうやって「異性には見せてはいけない場所がある」という恥じらいを教えるのか、教育的な点での不安があります。

発達心理学的には、先生だから良いと区別できるようになるのでしょうか。

それとも年ごろになったら本人が生理的に嫌がるようになるのでしょうか。

恥じらいを持たずにどこでも脱いでしまうようになったら、困るのは娘です。

男性保育士に娘の着替えとおむつ換えを任せるには、親としてその部分のエビデンスが欲しいところです。例えば、海外ではどうしているのでしょう?

これに対して「女性保育士に男児の着替えとおむつ換えをさせるのは良いのか」というツッコミをいただきましたが、そちらは問題なく育っているエビデンスがいくらでもありますので、良いという認識です。

超個人的な思い2

昭和40年代にできた男女雇用機会均等法ですら、均等という言葉を使っていて、言い回しに一応気を遣っているのがわかります。

さらに少数派なジェンダーに気を使い始めた今の時代に、千葉市の「男性」保育士活躍推進プランという名称は正直引っかかります。

現職の女性保育士がないがしろにされていると感じます。保育士全体の活躍推進プランではなぜダメだったのでしょうか。

まとまりきらないメモのまとめ

細かく考えると、男性に対する差別というよりは、前半で書いたモヤモヤしたこと、保育士試験の制度としての問題点、娘に恥じらいをどうやって教えたら良いんだろう?とバラバラでした。

私自身、大学時代は同学年120人中女子8人という環境で過ごして、同じ分野で就職しました。

ずっと少数派の性別として差別されてきた側です。

少数派としてやりたいことを続けるには、多数派に混じるよりも大きな努力が必要になります。志のある男性保育士には頑張って欲しいです。

また、子どもを大事に育てて欲しいと願います。

保育園職員や親は、本当に嫌になったらその場から逃げることができますが、子どもは逃げられません。

育児と仕事と家事にいっぱいいっぱいのワーキングマザーには、子どもにできるだけ良い環境を作ることに一所懸命で、それ以外に興味を持つ時間は物理的にないです。

最後に一応。

性差別問題について私は詳しくありませんが、世の中には色々な人がいることを受容できるかという問題だと思います。

個人的には、誰が何を言っていても私は存在を受け入れます。どう考えてどう対応するかは全く別の話ですから。

以上です。


追記

男性保育士活躍推進プランの中身を確認したら、男性保育士活躍推進100%で驚きました。

PDFの表紙に書いてあった「男性も女性も心から子育てを楽しめる保育所」というキャッチフレーズの意味がわからなくてしばらく考えましたが、もしかして「男性 (保育士) も女性 (保育士) も子育てを楽しめる」という意味でしょうか。

親は保育所で育児はしないので、保育士と理解するのが妥当に思えます。

保育士のするべきことは、養護と教育が一体となった保育です。具体的には子供の育ちを支えること、保護者の子育てを支えること、子どもと子育てに優しい社会をつくることです (全国保育士倫理綱領より抜粋)。

保育士試験を独学で受験した私ですら、保育士の仕事は子育てではないと理解しています。

子育ては親がすることです。保育士が子育てを楽しむってどういう意味でしょう。

姑に子どもを連れ去られたような気持ちになりました。されたことないけど。

言い方の問題ではありますが、やはり親としてどうしても不安を感じます。

追記 2017/03/27

男性保育士活躍推進プランのPDFが差し替えられているのに気づきました。

私の記憶と照らし合わせてですが、表紙の絵がなくなりました。また、中身も変更されています。総ページ数が減っている気がします。

男性保育士のキャリア形成のためだけだと感じられた文章の削除が主目的と思われます。

プランが一部変更されているように見えます……市レベルだとどなたかの一存で黙って政策を変更できることを知ってちょっとショックです。

なお、男性保育士の理解の促進…のところに、「男性も子育てを楽しめる環境作り」という項目が追加されました。これは表紙の「男性も女性も心から子育てを楽しめる保育所」の理由と思われます。

言いたいことは山ほどあるのですが私は千葉市民ではないので、内閣府のご意見フォームに投稿しました。謎の行動力。

きちんと検討されないままこの動きが日本全国に広がるのはどうかと思ってしまいました。最低限、海外はどうしているのか調べて欲しいのです。

メールアドレスも書きましたが、返信は来ない気がします。さすがに出すぎてる。

何かあったらまた追記します。

コメントの返信をすっぽかしていて申し訳ありません。読んでいます。

イヤな気持ちを職場から家に持ち帰らないためのチェックイン・チェックアウトという考え方

チェックアウト! こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

職場でイヤなことがあって気分が悪くても、それを子どもに見せるわけにはいきません。

子どもは「ママの機嫌が悪いのはわたしが悪いからだ」と受けとるはずだから、子どもの前ではいつも笑顔でいたい。

今日は、イヤな気持ちを職場から持ち帰らない、つまり、職場でのイヤな気分を切り替えて、笑顔で子どもを保育園に迎えに行くためのコツを書いてみます。

チェックイン・チェックアウトという考え方を知ったきっかけ

2016年の11月から、産業カウンセラー養成講座のスクーリング (通信教育での実際の授業のこと) に月2回ほど通っています。そのときにかならずやる儀式があります。

チェックインとチェックアウトです。もともとは心理療法のグループワークをするときの儀式だそうです。

スクーリングがはじまるときにチェックイン、終わるときにチェックアウトします。

チェックイン

スクーリングが始まるときに、参加者全員で円になって、ひとり1〜2分ずつ全員話します。今日の抱負や、最近あったことなど、なんでもOKです。

会場に来るまでの気持ちを切り替えて、スクーリングに没頭するための儀式です。

チェックアウト

スクーリングが終わるときに、やはり参加者全員で円になって、ひとり1〜2分ずつ全員話します。なんでも良いと言われていますが、今日の感想や自分の課題を話す方がほとんどです。

産業カウンセラー養成講座のスクーリングでは聴き方の練習をするために、おたがいに悩みを打ち明けあうことになります。

みんなカウンセラーの卵にすぎませんが、聴いたことには守秘義務があるので、今日聴いた内容は全て会場に置いていって忘れましょうという意味の儀式です。

なんてことはない行動なのですが、そう意識して話すことで、本当に置いていくことができる! 不思議です。

職場へのチェックイン・チェックアウト

職場でのわたしはマミートラック真っ最中です。

うっかりなADHDにはつらい、大量のExcelデータの処理をしたり、興味も知識もない英文を訳したりしています。以前のような主体性は求められず、与えられた作業をしています。

どうしても表情が暗くなるし、「この仕事を続けてどうなるんだろう」という気持ちになってきます。ミスもするし、注意もされます。

自分が子どもを産んで時短したことが原因なので仕方なくて、できるだけ目立たないようにチャンスを待っている状況です。

子どもを産むまで、わたしは仕事とプライベートの区別をつけていませんでした。仕事がうまくいっていれば家でも機嫌が良く、うまくいっていなければ家でも不機嫌になって夫にグチる。

子どもがいるとこの習慣は続けられません。

子どもにグチる親にはなりたくない。仕事とプライベートの区別をつけるために、自然とチェックイン・チェックアウトをするようになりました。

言語化できたのはスクーリングに行ってからですが、ずっと似たことはしていました。要はどう気分転換するかってことね。

気持ちを代弁してくれる歌を聴くことにした

最初は、職場についてすぐチェックインとして「気になること」、帰る前にチェックアウトとして「今日の反省」を書き出していました。

チェックインはそれで問題なかったのですが、チェックアウトでひとりで反省すると、あとで見直さないから意味がないし、気持ちが切り替えられずよけいに沈むことに気がつきました。

またスクーリングのチェックアウトは聴いてくれる人がいるから思いをうまく置いていけることまた人の話を聴くことでも自分の思いを置いていけることに気がついて、聴く方になってみることにしました。

具体的には、今の心情に近い歌の歌詞をよくよく聴くということです。心情に近くて元気づけられるような曲。

今はチェックインではWind Climbing〜風に遊ばれて〜、チェックアウトではAngel Blossomを聴いています。

文中のリンクは歌詞です。YouTubeにリンクすると著作権的に問題がありそう。

どちらもアニソン (アニメソング) です。元同人オタクだからですが、アニメソングの方が滑舌がしっかりしていて歌詞が聴き取りやすいように感じます。前向きな歌詞も多いし。

Wind Climbing〜風に遊ばれて〜 は、逆境にいる気がするときにサビを歌うと元気になれて好きです。

Angel Blossomは、曲調が元気なのと、不屈の夢の彼方という言葉が好きです。なんとなく笑顔で娘を迎えに行くぜ! という気持ちになります。

まとめ

嫌な気持ちを置いていって、気持ちを切り替えるためのチェックイン・チェックアウトという考え方を紹介しました。

現時点の私の理解なので、心理療法の専門家から見たらものすごく浅いことを言っていそうです。でも効果はありました。

チェックイン・チェックアウトが儀式としてできれば良いだけなので、人によって思いを置いていける方法をいろいろ試す必要がありそうです。

自力で気持ちを安定させる方法は、いろいろ試してみて損はありません。発達障害があると、イヤと感じることがたくさんあって、イライラしやすいからね。

ちなみに、職場での冬の査定は平均値ど真ん中でした 。これまでは良いか悪いか両極端だったので、上司からは扱いやすくなったのかもしれません。わたしはつらいです。でもここで衝動的に辞めることはしません。

それでは!

超基本的であたりまえすぎるTODO (タスク) の優先順位のつけかた進めかた

優先順位づけでテンパる

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

わたしはADHDですが、ワーキングマザーを何とか続けています。

タスクの優先順位のつけかたについて、もしやらなかったら人に具体的な被害を与えてしまうTODOに絞ってまずやる方法を以前書きました。が、全体の説明が足りないと感じていました。

今回は、わたしの考える、ADHD/ADD傾向が強い人向けのTODOの分類について、前提をまとめておきます。普通の人には当たり前すぎて、あまり言語化されていないところだと思います。

「重要度×緊急度」でわける方法はうまくいかない

以前の記事にも書きましたが、「TODO 優先順位 つけかた」などでググるとでてくる「緊急度×重要度」でわける方法はADHD傾向の強い人には難しいです。長期的な見通しが持てないので、人生の目標である重要度がピンとこないんですね。

全部できる気がして詰めこんで、全部手をつけて、終わらずに飽きて放置するのがADHDあるあるです。わたしも何度もやりました。

ADHD傾向の強い人にとって必要なのは、普通っぽく社会生活を送るためのTODOの優先順位づけです。とりあえず生活をまわすことが大事!

TODOの優先順位づけのための分類

いろいろ試行錯誤してきて、大前提の分類はこの4つです。

  • ① やるべきこと
  • ② やらざるをえないこと
  • ③ やった方が良いこと
  • ④ やりたいこと

「当たり前でしょう」という感じですが、もう少し説明します。

① やるべきこと

自分がやりたいかやりたくないかに関わらず、人から頼まれて引き受けたことです。主に仕事です。

生きるのに必要なことへの申し込みも入ります。今の時期だと子どもの保育園とか。

やらなかったら迷惑を掛けてしまったり、自分の生活に支障があることです。

ほとんどの場合、締め切りがあります。これ重要です。締め切りがあったらここです。

② やらざるをえないこと

トイレに行くとか、食事をするとか、食器を洗うとか、服を着替えるとか、寝るとか。日々の生活の維持のために繰り返していることです。

わたしの場合は、料理、ちょっとした掃除、ゴミ捨て、洗濯、通勤なんかもここです。

やらなかったら、最低限の生活が回らないことです。

③ やった方が良いこと

これは人によって変わると思いますが、やると生活が楽になりそうだけど気乗りしないことです。物の置き場所を替えるような大掃除とか。

部屋に掃除機をかけるのは、②やらざるをえないことに 分類する人が多いんじゃないかな? 汚部屋住人だと③になるかも。

また、これをやったら人からの評価が上がるかも?ということは、ここです。

やらなくても、毎日の生活には支障がないことです。

④ やりたいこと

やりたいこと です。わたしの場合は、今は産業カウンセラーの勉強、本を読むこと、ブログを書くこと、プログラミングの勉強です。ときどきアニメを見たりゲームをします。

やらなくても生活に支障がなくて、やると楽しいことです。

生活の立て直しからはじめるTODOの進めかた

ADHD傾向が強いと時間感覚がありません。そのため全部できる気がして詰めこんで、全部手をつけて、終わらずに飽きて放置するのを繰り返します。過去のわたしです。

「優先順位がつけられない」と悩んでいる間は、おそらくこのパターンにはまっています。

このパターンから抜けるには、①やるべきこと と②やらざるをえないこと の2つに注目します。この2つは、優先順位で悩む以前にやらないといけないTODOだからです。

① ② をこなせれば、最低限の「普通っぽい生活」を送れます。

これは ①〜④ のどれだろう? と考えながら生活するだけでも生活が変わるし、本気でやるなら、いつ何をやったかノートに書いて色分けしてみると良いです。

①やるべきこと と ②やらざるをえないこと は、やらなかった場合、生活に支障が出るのが判断基準なので、優先順位をつけるのが苦手でもなんとかなります。やらなかったら支障が出るので。

支障が出ないものはどんどん ③やった方が良いこと、④やりたいこと に分類して手をつけるのを一旦やめてみましょう。支障が出たら戻しましょう。

①やるべきこと と ②やらざるを得ないこと を最低限に減らして一通りこなせるようになると、TVを見たあとで罪悪感を感じることが減ります。なぜならやることはやっているからです。

まとめ

ADHD傾向の強いの人にとって必要なのは、普通っぽく社会生活を送るためのTODOの優先順位づけです。

そのために、この分類をあげました。

  • ① やるべきこと
  • ② やらざるをえないこと
  • ③ やった方が良いこと
  • ④ やりたいこと

①やるべきこと、②やらざるをえないこと の2つが、最低限の「普通っぽい生活」を送るには大事です。

この2つを、生活に支障が出ない最低限まで減らしてこなして、③やった方が良いこと、④やりたいこと をできる時間を作れるようになると、日常生活で罪悪感を感じることが減ります。

これ、普通すぎてなかなか出てこない分類です。普通の人はこれができるのが当たり前で、③やった方が良いこと と ④やりたいこと の優先順位づけを悩んでいるんです。

ADHD/ADDが入っていると、この当たり前になかなかたどり着けません。

まとめて気づきましたが、アナログでこれを実際にやろうとすると、あな吉手帳ベースの子ども手帳術にたどり着きます。子ども手帳術はADHD/ADD傾向の大人向きの手帳術としてよくできていると思います。

書きたいことは沢山あるので、このブログはマイペースで続けていきます。

今年もよろしくお願いいたします。

鍵なくし対策③ 家の鍵を忘れて子連れでホテルに泊まりました

Day 6

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

家に入れなくなったので、飛び込みで自宅近くのホテルに泊まりました。

ブログをはじめてから半年、「鍵がない」事件は3回目です (1回目はこちら2回目はこちら)。

こうなった理由を考察して、3回目の対策を取りました。今回で最後にしたいです。

何が起きたか

事件が起きたのは、雪が降っている朝でした。

足元が悪いので家を早く出る必要があって、傘やベビーカーのカバーなど晴れた日とは違う用意が必要でした。

歩きたい娘 (1才9か月) を捕まえて、玄関でベビーカーに乗ってもらい、カバーを掛けて持ち上げて外に出ました。

そこで夫が玄関を閉めてくれたんです。そのまま出発してしまいました。

わたしの鍵は玄関内の定位置に置き忘れて、よりによってその日は夫の泊まりの出張の日。

帰りの電車内で家の鍵がないのに気がついて、自宅最寄駅のホテルに飛び込みで泊まりました。

普通の部屋が空いていなくて、長期滞在用の部屋に泊まりました。少し安くしてくれたらしいけど、それでも高かったよ!

なんとキッチンがついていました
なんとキッチンがついていました。

「締め出されて」と話したので、ホテルには多分夫とケンカして娘と一緒に締め出されたと思われています……夫ごめん……。

だんだんトラブルが大きくなっている

過去の記事を読んで気がついたのですが、だんだんトラブルが大きくなっています。

  • 1回目:バッグの中から出てきた
  • 2回目:公園の植え込みに落ちていた
  • 3回目:締め出されてホテルに泊まった

次が楽しみです!

鍵行方不明の原因

3回分の鍵行方不明事件の原因をまとめます。

  • 1回目:夫が玄関を開けてくれたので定位置に返し忘れた
  • 2回目:気づかない間に娘がポイした
  • 3回目:夫が玄関を閉めてくれたので取り忘れた

そう、鍵がなくなるのはわたしが想像していないことが起きたときです。その後どうなるかが読めないんです。

忘れ物をなくすために家を出る前にやることリストを作っていますが、全ての想定外を考えてリストを作ったらすごい量になってしまいます。対応できない。

対策

とっさに先が読めないのはどうしようもないので、フェイルセーフの考え方を取り入れました。

フェイルセーフとは 機械などで、トラブルが起きたときの安全策を想定しておく設計の考え方。 例:石油ストーブを倒すと自動的に消火される。

偉そうに書きましたが、何をしたかというと合い鍵を作ってわたしの仕事用バッグの内ポケット (普段は開けない) に入れておくことにしました。

鍵を増やすのは不安ですが、1歳児連れで家から締め出されるよりはマシです。

もしも鍵をなくしたら、お小遣いから鍵本体を交換します。

自宅を中古で購入したときに、玄関の鍵は楽天で買って自分で交換しました。自分で交換すると鍵屋さんに頼む1/3〜1/2の金額でできるし、意外と簡単なんです。

言い訳です。

普段使っている鍵をバッグに縫い付ければ確実ですが、バッグを替えられなくなるし、ドアを開けるたびに気持ちが下がるのでやめました。

気持ちの管理は意外と重要です。さすがに普通じゃない気がします。

まとめ

娘は見慣れない部屋に泊まり外食しましたが、とても機嫌が良かったです。普段は和室で布団なのでベッドが楽しかったみたい。

わたしはベッドを壁際に寄せたり、娘がベッドから落ちないための部屋の配置替えが大変でした。

ググってみたら意外と締め出されていますね!

https://www.google.co.jp/search?q=家の鍵を忘れたのでホテルに泊まった&gws_rd=cr,ssl&ei=9eBAWIStBsuw0gSXkZeADw

次からは、自宅から締め出されないはずなので、もう鍵関連の記事は書かないはずです……多分。

それでは!

【ADHD単独】知能検査(WAIS-III) の結果まとめ

知能検査(WAIS-III) の結果をやっと貰ってきました。

お医者さんからは「ADHDだけでしょう」と言われました。

ADHD単独という診断の知能検査の結果例として、まとめておきます。

あれ、診断されちゃったな。10分×3回話しただけで診断されるなんて恐ろしい。

知能指数(IQ) について妄想

IQとは「世の中で自分はどのくらいの位置か」を知ることができる値です。何の位置かというと、知識やパズルの能力です。

IQが高いと頭が良いと言われますが、高すぎても生きづらいそうなので、IQが示しているのは頭の良さとは言えない気がする。素人考えです。本当に頭が良かったら適応できるのではないか、と思っちゃう。単に「頭が良い」の定義が違うのかもだけれど。

トータルIQを知ってもあまり意味はないと個人的には思います。項目ごとのIQが高いか低いかを見ると、得意なことと苦手なことが客観的にわかるから、それを役に立てると戦略的でいいね。

言い訳おわり。

言語性IQより動作性IQが高かった

IQは、わたしが受けたWAIS-IIIという検査の場合、13種類(14の場合も) の検査をして、それらを4種類にまとめた点数、さらに2種類にまとめた点数、1つにまとめた点数が出ます。1つにまとめた点数が一般的にIQと呼ばれる値、2種類にまとめた点数は「言語性IQ」と「動作性IQ」と言われます。

言語性IQは聞いた問題に答える検査、動作性IQは指示を見て体を動かす検査の点数をまとめたものです。

わたしは動作性IQの方が大分高かったです。

普通は、言語性IQの方が高いそうなんです。動作性IQが高く出るのは知的障害や学習障害の人、あとADHD単独だと高いことがあるそう。

また、動作性IQは生まれつきで、言語性IQは知識をつけることで上がるらしい。要はわたしは一般的な雑学に興味がなくて覚えていないということですね。

知らないことはググればいいじゃない。

群指数(4種類) でもADHDがはっきり出ている、らしい

もう少し細かく見てみます。

4種類にまとめた点数は「群指数」と呼ばれるもので、「言語理解」「作動記憶」「知覚統合」「処理速度」に分かれます。

先ほどの言語性IQに含まれるのが「言語理解」「作動記憶」、動作性IQに含まれるのが「知覚統合」「処理速度」です。

分布で見た方がわかりやすいので、適当に図を描きました。横軸がIQ、縦軸が『そのIQにどのくらいの人がいるか』です。縦線はわたしの位置。

言語性IQ: 言語理解 (雑学クイズなど、知識を問われる検査)

言語性IQ: 作動記憶 (いわゆるワーキングメモリ。聞いたことを数秒間覚えていられるかの検査)

動作性IQ: 知覚統合 (間違い探しなど目からの情報処理の検査)

動作性IQ: 処理速度 (目で見た指示に体が速く動くか)

作動記憶は何があったの……!!

実は、50音順を覚えている必要がある時間制限のある検査があって、わたしは50音順を覚えていなかったんです。例えば今も「ま」と「ふ」のどちらが先かとっさにわかりません。

50音順を覚えていなくて困ったのははじめてです。覚える必要ある? これこそが興味のないことができないADHDの特性そのものなのかも。

動作性IQが言語性IQより高いこと、作動記憶がほかの3つより低いこと、事前に受けていた質問紙の結果、困りごとの内容から、ADHD単独であるとお医者さんに判断されたようです。

得意なことと苦手なこと

そして、13種類の検査の中で点数が一番高かったのは、絵画配列でした。漫画がコマごとにバラバラになっているのを正しく並べる検査。ダントツで高かったです。

平均値が10で標準偏差が3とのことなので、EXCELで "=1-NORMDIST(点数,10,3,1)" で計算したのが合っていれば、点数的には上から1%以内。

この検査は、国語の長文読解が得意なら点数が高そうです。状況の捉え方が普通の人 (を想定している出題者の意図) と同じ、つまり空気が読めるということだと思われます。

空気だけ読めても先が読めないから仕方ないな。

次が記号。本を見て編み物ができるかで大体測れそう。割と得意。娘のベビードレスを編みましたよ。

次が類似と理解。知識はないけれど、論理的思考や理解力はそこそこということ? 考える材料はググれば良いのよ……。

まとめると、空気は読める(自己評価的には先は読めない) 、手先は器用、理解力は割とあって説明も一応できる、ということかな。

点数が低かったのは、語音整列 (50音順を覚えていると有利) がダントツに低くて、ほかは絵画完成と知識が低かったです。

絵画完成はいわゆる間違い探しで、知識はいわゆる雑学クイズです。

語音整列と知識は、興味がないことは覚えないという意味でリンクしていそうです。絵画完成は……今の状況を切り出した場合、おかしなところに気づけない、ということかな。

絵画配列が高いので、ストーリーと考える時間があれば状況が読めるけれど、その場だけの空気は読みづらいということでしょうか。たしかにいきなり話しかけられると変な反応をしてしまうことがあります。先が読めないのとリンクしている気がします。

でも一応普通の値ではあるので、絵画配列の点数とのギャップでそう感じているのかも。

そういえば、ダメだと思っていた絵画完成が普通の点数なことに驚きました。

わたしが想像していたよりも、わたしが得ている情報量は「普通の人」が得ている情報量と変わらないということだからね。

まとめ

この記事の中の「この検査はこういう能力を測っていそう」というのは、わかっている人が見たら多分鼻で笑われるレベルの妄想です。専門家ではない素人が適当に書いています。酔っ払いのからみ酒レベルです。

知能検査の結果が読み解けると面白そうなので、いつか勉強してみたいです。今は保育士試験と産業カウンセラー養成講座で手一杯!

それでは!

ADHDのワーキングマザーは時間がなさすぎるので生活時間を前倒ししてみた

photo credit: Juan Lauriente Tiempo... via photopin (license)

こんにちは! くずなつです。

時間が経つのは早いですね!

まったく時間の余裕がなかった

ここ一か月くらい、時間の余裕がありませんでした。「家事して仕事に行って帰宅して家事して寝る」の繰り返しでした。時短でもギリギリなのに、フルタイムのワーキングマザーってどうしているんだろうか。しばらくグチです。そのあと、一応の解決策を考えて試しています(試行錯誤中) 。

ちなみに、この記事のAmazonへのリンクはおすすめ商品ではなくてこんなの買ったよという意味です。

ADHDのワーキングマザーは時間と体力に全く余裕がない

ADHDのワーキングマザーは、時間と体力に全く余裕がありません。

育休から復職してから、ずーっと「家事と育児と仕事の両立ってどうやるの?」という手探り状態です。

ADHDは、優先順位をつけられない上に一度に一つのことしかできないので、強烈に要領が悪いです。そのうえ体力がありません。普通の人ならおそらく疲れないところで疲れます。

たとえば、職場というのはいつも誰かが話している場所で、そこでデスクワークをするのはすごく疲れることです。わたしに関係ない話でも、雑音として聞き捨てられないからです。

ADHD単独だからか、自閉症圏の方々には効くと言われているノイズキャンセラーのついたイヤホンの効果がありませんでした。これこれ。期待して買ったのに。

完全に人の声が聞こえないようにすると集中できるのはわかっているのですが、さすがに職場ではできません。

現在、自分の世話をするのが精一杯の状態で、子どもの世話をしています。もちろん好きでやっていますが、たまに体力がゼロになって、仕事からの帰宅後リビングで倒れて寝てしまい、残った家事と育児を夫に丸投げすることがあります。

まさにバッテリー切れ。

バッテリー切れ直前に子ども用のうどんだけ茹でて「お弁当を買ってきて」と夫にメール しておくと、あとは夫がどうにかしてくれるようになりました。これに対応してくれる夫だからなんとかワーキングマザーをやっているのですが、何となくさすがにまずい。

わたしの夫は仏さまです。この人に会えなかったら、今のわたしはないです。

現在の自由時間はほぼゼロ

実は、子どもの保育園は職場のそばです。つまり通勤電車の中では子どもと一緒です。家でも職場でも移動中も、ひとりで過ごせる自由時間はほとんどありません。

正確には、保育園に子どもを送ってから職場に着くまでの15分(歩き→コンビニで昼食確保→自転車)と、職場に着いてからの30分は、がんばれば自由時間として使えます。

でも、だいたい食材や日用品の通販の注文、Todoリストの整理、残り10分で産業カウンセラーの勉強(通信教育/これは趣味ですね)で終わります。

ちなみに昼休みは、復職してしばらくは職場の人たちに混ぜてもらって食べていましたが、体力の限界を感じてからは、ひとりで適当に食べて少し寝ています。もたないです。

これで興味が持てない内容の仕事をやり続けるのは、正直つらくなってきました。マミートラックにはまった以外はわたしが望んだ結果だけれど「この仕事は子どもを預けてまでやることか!?」と考えてしまいます。

余裕がなさすぎて「わたしは何のために生きているんだろう……」となってきました。これを夫にグチったら「子どもの顔を見よう! 子どもに貢ぐためだよ!」って言われた。たしかに。

正論だけれど、わたしは悟りの修行のために子どもを産んだわけではないので、持っているカードの範囲内くらいでは、好きなことをやりたいです。ブログ更新するとか、絵を描くとか、漫画読むとか、ゲームするとか。

いっそ4時半に起きてみることにした

話が飛びますが、わたしは逆転裁判というゲームが好きです。とくに1から3まで。ゲームボーイアドバンスで出ていたゲームで、スマホ版も買ったくらい好きです。

「弁護士の主人公が裁判で負けそうになる → 機転を利かせて逆転する」という話の繰り返しで、その中で、主人公の先輩弁護士がよく言うセリフがあります。

「発想を逆転させるのよ」と。

これまで、子どもを寝かせたあとに起きて、自分の時間を取ろうとして挫折してきました。

衝動的で誘惑に弱いADHDが、疲れと眠気に勝てるわけがないんです。「無意識の自分を操作できる環境作り」が、わたしが考える「ADHDがまともに生活を送るための基本」です。自分で失念していました。

発想を逆転させて、いっそ子どもと一緒に21時に寝て、早く起きれば良いんです。たとえば、21時に寝て4時に起きれば7時間寝られます。夜中にもう一度起きるよりは、疲れが取れているぶん楽なはず。

そのために腕時計型のバイブレーションアラームを買ってみました。毎日充電できるわけがないので、電池が持ちそうなこれにしてみた。

何度か試して、5時以降にアラームを鳴らすと、バイブレーションの音で子どもが起きることがわかりました。子どもが起きないギリギリの時間が4時半。

夜中2時ごろに起こされることがあるので、そういうときは4時半起きはあきらめます。というか起きられません。

今のところ、何度か起きられているので、やらないよりは一人の時間が取れるようになりました。

まとめ

「ワーキングマザー」って、発達障害でなくても挫折する人がいる難しいことだと思います。4時台に起きるなんて、子どもが産まれる前だったら考えもしませんでした。

いつまで続くかわかりませんが、ブログが定期的に更新されるようになったら続いているということね。

ところで、産業カウンセラーのスクーリングに行ってみて、めちゃくちゃ楽しかったので、何か新しいサービスができるんじゃないかと妄想しています。

たとえば、ADHDの大人向けの、スマホでのチャット方式のコーチングやカウンセリングって、もしもあったらわたしは使いたいなと思っていて。現時点では本当に妄想なんだけれど。

チャットなので、カウンセリングに通うよりは、やってみるハードルが低いよね。ADHDはワーキングメモリが少なくて電話が苦手だから、目に見えるチャットがいいと思う。

たとえば、最初に一か月〜数か月間でできる目標を決める。目標は「遅刻しない」とか、「毎日部屋を一か所片づける」とか、日常の自己肯定感が下がる機会を減らすような目標。

朝の動き方や掃除の仕方のリストを作って、できたらスタンプを押して、ポイントが溜まったりするようなサービス。

自分ひとりでやるよりは、人に報告しないといけない方が絶対やれる(笑)。もちろん報告したら褒めてもらえて、できなかったらなぜできなかったのか一緒に考えてくれて、やり方を改善していく。

カウンセリングやコーチングの方法って技術で、それを勉強してからでないと始められないので、資格取得が見えてから詰めようと思います。

本業がマミートラック真っ最中でつまらなすぎるので、現実逃避の妄想なのは理解しています。でも残業できないという理由で元の仕事内容に戻れないので、妄想でもしないとつらいよね。子持ちの母が普段23時帰宅で一週間の出張があるとかできるわけないじゃないか。

話が飛びすぎました。

それではまた!

タスク(TODO) 管理・時間管理に!『こども手帳術』がADHDの大人にも使えるすごい本だった。

こども手帳術 こんにちは! くずなつです

東急ハンズで手帳を見ていたら、『自分で考える子になる「こども手帳術」』という本が目に留まりました。

子ども向けの手帳術なら大人向けよりやさしいかも?と思って手にとったのですが、自己管理の苦手な大人にも役立つ内容だったので、あえて大人向けとして紹介します。

自分で考える子になる「こども手帳術」

著者の星野けいこさんは、あな吉手帳術のディレクターだそうです。つまりこの本は「あな吉手帳を子どもにもやってもらおう」という本です。

あな吉手帳術……ご存知ですか? 雑誌で手帳術の特集があると載っていることがありますね。やることをフセンにどんどん書き出して、整理していく方法です。

わたしは1年半くらい続けたことがあります。

今回紹介するこの本は、こども手帳だけあって、写真がたくさん!手順も具体的でわかりやすいです。

時間管理が苦手なADHDにとって、大人向けの自己管理方法はむずかしくて挫折しがちです。

小さな子どもは時間感覚がないそうなので、そこからステップアップしていくこの手帳術はまさにADHDの大人向けです。

子ども向けとバカにせず、タスク管理・時間管理の基本から練習してみませんか?

本の目次

  1. こども手帳術で子育てがラクになる!
    1. 手帳が親子の習慣を変える
    2. 子どもに手帳が役立つわけ
    3. 自立を助ける手帳の3大役割
  2. こども手帳術のはじめ方
    1. ステップ①「手帳は私の宝もの!」にする
    2. ステップ②「自分でできる!」を増やしていく
    3. ステップ③「明日が楽しみ!」な状態を作る
    4. 基本的な手帳シートのはさみ方
    5. こども手帳の主役は「子ども」
  3. こども手帳の日々の使い方
    1. こども手帳の活用サイクル
    2. 毎日やりたい手帳ミーティング
    3. 合言葉は「手帳を見てね」
    4. 繰り返すことが大切
  4. お悩み別 手帳活用術
    1. 朝のしたくが遅くて毎日大慌て!
    2. 何事にも消極的で自信がない
    3. 優先順位が決められない
    4. 宿題もやらずにゲームばかり
    5. 決めた通りにしか行動しない
    6. お手伝いが継続してできない
    7. 片づけ・整理整頓ができない
    8. 持ちものの準備が一人でできない
    9. 必要なものを全日の夜に言い出す
    10. 自分の予定を把握していない
    11. 欲しいものがあると駄々をこねる
    12. 夏休みが終わる直前にあたふた
  5. こんなときどうする?手帳のお悩みQ&A
    1. 手帳に書いてあるのに忘れちゃう
    2. 子どもが手帳を開こうとしない
    3. 予定を記入し忘れてしまう
    4. どうしても声をかけたくなる
    5. すごい量のフセンになっちゃった
    6. 書き込むほどの予定がない
    7. 親が言わないと動き出さない
    8. 子どもと向き合う時間が取れない
    9. 気分によって使わないことも……

子どもとADHDの大人の共通点

なぜ、子どもとADHDの大人が似ていると思ったか。

子どもは ①時間の感覚がない(時間は目に見えないので、理解できない)②やることが見えていない(目の前にない先のことまで配慮できない)③目先のことに夢中になる(目の前のことが一番ですから) それが当たり前の姿なのです。

ADHDの大人そのままですね!!子どもの感覚のままなんですね。まさに発達障害。

表紙の「言われなくても自分でできる!」「計画を立てる習慣が身につく!」「優先順位が決められる!」が、わたしにもザクザク刺さります。

やっぱり子ども向けの自己管理本は、大人向けよりも参考になりそうです。

この本の「手帳の役割」

この手帳術では、まず3種類の役割を説明しています。

見える化

子どもは、目に見えないとわからないから、文字にして書く

細分化

子どもがわかるように、丁寧に、細かくする

一元化

子どもにとって大切なもの、必要なもの、好きなもの、何でも手帳にはさんでまとめる

目に見えないとわからない、丁寧に細かく細分化、必要なものの一元化、普通の大人は意識しないしやらないことだけれど、ADHDの大人は意識してやった方が良いことですよね。

具体的な活用例

やることリスト

やることフセンをやる順番に上からシートに並べて貼ったら完成です。

短い場面で区切る、身に付けたい生活習慣を簡潔にまとめるのがポイント

未就学児の場合は、時間の感覚はまだほとんどありませんので、細かい時間軸は意識せず、やることを上から順番に1つひとつ見て行う、ということを繰り返します。

あれ、これどこかで見たことがある……。

わたしは未就学児向けの生活術をオススメしていたようです(笑)。

今もスマホアプリ(たすくま)で、ほぼ同じことを続けています。そろそろ育休から復職して一年経ちますが、忘れ物と遅刻だけはゼロです。

場面でくぎってやることリストを作るのは本当にオススメ。

片づけ・整理整頓ができないときの対処

「片づける」は、大人からすると1つの動作のように見えますが、散らかっているものはいろいろあります。

おもちゃ、本、教科書など、ものによって片づける場所や収納方法が違うので、「片づける」は子どもにとって1つの動作ではないのです。

1つひとつ片づけ方を知らなければ、子どもは一人で片づけられません。

フセンに書いて見える化して、手順を見直すことで、自己管理ができるようになっていきます。

そうそう、片づけは、片づけ方を知らなければできない んですよ。わたしは実家が汚かったので、片づけ方を知りませんでした。というか、汚いのがあたりまえだった。

大学に入って一人暮らしをはじめて一気にものが減ったときに 「自分の部屋がきれいだと落ち着く」のに気がつきました。

そこから「片づけは、収納に適当に押し込むことではない」ことに気がついた。

それぞれのモノの片づけ方を決める必要があるんですよね。試行錯誤しないといけない。

長期的な計画へステップアップ!

少しずつ、やることの優先順位をつけられるようになったら、1週間の計画も立てられるようになります。

逆に言うと、短い期間のやることの優先順位がつけられなければ、長期的な計画を立てるのは難しいのです。

この本では、未就学児から小学校高学年まで段階的に、時間を意識した手帳の使い方になっていきます。

つまり1日の一部を切り取った生活マニュアルから、普通の手帳の使い方に育っていきます。

長い期間になるほど、優先順位をつける基準が複雑になってむずかしくなります。

短い期間から長くしていけばできるようになるのは、言葉で書くとあたりまえなのですが、意外と盲点かも。

自信をつける

最初は自信をつけてほしいので、できていることだけをリスト化し、「毎日こんなにたくさんのことができているんだ」という状態からはじめます。

すこしずつ自信が持てたら、「新しくやること」「新たに頑張ること」を1つずつ足していきます。

できることが1つずつ増えることで、こんなこともできるようになった、という子どもの自信につながります。

わたしは当たり前の生活を送れるようになることが、自己肯定感を育てる唯一の方法だと思っています。

人に褒められることを自己肯定感の源泉にすると、人の評価に自分の生死が左右されてしまう。

日常生活でできることが増える = 気持ちよく生活できる環境を維持できるようになる です。

気持ちよく生活できる環境が維持できると、「これはダメあれはダメ」となるきっかけが減るので、へこみにくくなります。それが自信をつけるということなんだと思ってる。

余談:この本に書いてあることができるようになったら

この方法がはまってデジタル機器が好きな人は、次にGTD(Getting Things Done)とタスクシュートを組み合わせた自己管理に移るんでしょうね。考え方が似ているので。わたしです。

まとめ

子ども向けの自己啓発本には、ADHDの大人に役に立つ本がたくさんありそうです。

ほんとうはここまでタスク管理に凝らなくても、それなりにやれる頭だと良いのです。やれない頭だからいろいろ試してがんばるしかない。

大人のADHDは日常生活が難しいので、毎日のように自信がなくなるきっかけにぶつかります。

この本は、そのきっかけを減らして足元を固めるのにぴったりだと思います。

それでは!