Maishin

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【ADHDタイプの成長戦略】「簡単で具体的なことをできるようになる」の具体例

こんにちは! くずなつ (@kuzunatsu) です。

前回の記事で、こんなことを書きました。

  • ADHDタイプの人は、頭の中がぐちゃぐちゃで優先順位づけや分類・整頓ができないから、遅刻するし片付けが苦手。

  • 頭がぐちゃぐちゃの状態で少しでも成長するには、簡単で具体的ななことをできるようになることを繰り返すのが、経験上唯一できること。

考え方だけだったので、実際にどうするのか想像しづらかったと思います。

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今回は具体例を挙げます。

具体例: 朝起きられない

明日の朝は7時55分の電車に乗りたいから、家を出る時間は7時40分くらいだな。じゃあスマホのアラームは6時30分に掛けよう。

と、前日の夜、寝る前にスマホのアラームをセットしたADHDタイプのあなた。

朝になってアラームが鳴りました。でも起きられない……スヌーズ機能で5分おきに鳴り続けているけれど、なかなか起きられない……。

結局、朝ごはんを食べず、昨日のバッグをそのまま持って、寝ぐせがついたまま駅まで走り、電車に駆け込んでギリギリセーフ。

なぜか大抵ギリギリ間に合います。でも忘れ物をしていたり、服装が適当すぎたりして「なぜ私は余裕を持って起きられないのかな」と自己嫌悪。

こんなことを繰り返しているADHDタイプの人は多いのではないでしょうか。

簡単なことの意味

ここまで書いたことはあるあるだと思います。余裕を持って起きるのは、普通の人には簡単そうですが、ADHDタイプの人にはものすごく難しいことですよね。

発達に凹凸がある私達にとって「簡単」の意味は、「一般的には」とか「普通こうする」ではなくて、「自分にとって」簡単かです。

朝起きるのは私にはすごく難しいこと!と認めて、やれる方法を考えるのが最初の一歩です。

ちなみに、「人からどう見られるか」に自己肯定感が依存している場合、簡単なことと難しいことの区別ができません。

人からどう見られるかを気にすると、「なんでこんなこともできないの?」と人に言われるけれど自分にとっては難しいことにチャレンジし続けて失敗して自己肯定感が下がる悪循環にハマります。

やってみたことが失敗続きの場合は、この方法は私にとって難しいことなんだと気づけると前進できるようになります。

ADHDタイプの人は納得したことしかできない

ここからは超具体的な話をします。私がどうやって朝余裕を持って起きているか、簡単にやれることに落とし込んでいるかです。

私は朝の一番最初のアラームは、今日の天気をスマホで調べるためにセットしています。朝起きる時間ではありません。

布団から出ないので、布団から出るよりは負担が少なくて簡単です。

簡単と感じるにはもうひとつコツがあります。「納得」です。

ADHDタイプの人は、やる気を起こすのに納得が必要です。私の場合、「朝起きる」のはやることが曖昧なのでやる気が出ないんです。

「朝起きる」は何をしたら朝起きたことになるのでしょうか?

布団の中で横になったまま目を覚ましたら?

上半身を起こしたら?

立ち上がったら?

その行動はなんのためでしょうか?

「遅刻しないため」だとすると、「朝起きる」行動は何をすれば完了するのか?……曖昧ですよね。

「今日の天気を調べる」だと、「傘を持つか決める」「服装を決める」ことに具体的につながるので納得しやすいです。

納得できると朝起きる(スマホで天気を調べる)のは私にとって「簡単なこと」になります。アラームでスマホを見られる程度には目が覚めたし、一応調べておくかという気持ちになります。

ちなみに、このあと遅刻せずに家を出るためには、最低限の行動とかかる時間に納得するために、やることリストを作っています。

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もちろん納得するところは人によって違うので、自分なりの納得を探す必要はあります。

深層心理での納得

ちょっと怖いことを書きます。

ギリギリ間に合う時間には起きられる場合、それが布団の中でスヌーズを無視している最中の自分が納得している起床時間ということです。

朝ご飯が食べられないのも、走るのも、服装が適当になっちゃうのも、それで構わない(寝る方が優先!)と布団の中では思っているということです。

遅刻を繰り返す場合も、起きられない時点では「遅刻して人に迷惑を掛けるよりも今寝る方に納得している」んです。

ADHD傾向が強いと先が読めないので、今が一番大事で優先順位を間違えるのだと思います。

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遅刻して怒られたらもちろん申し訳ないと思うんだけれど、それは遅刻した現実が今になったからです。

次の日の朝には遅刻は未来のことになるので優先順位が低くなって繰り返してしまいます。

忘れものをするのも、バッグの中身を確認するのは面倒くさいことで「今やらなくても今実害はない」ことだから、今やることに納得できなくて優先順位が低いんです。

まずはやってみること

簡単なこととは、負担が少ないことと同時に、理由に納得できる(やる気が出せるだけの理由がある)ことです、という話でした。

今回書いたことは案外自己分析が必要なことです。

まずは自己啓発本やブログで見つけた「簡単で具体的」だと感じるアドバイスをとりあえずやってみることからだと思います。

その中で続くことがいくつかあって生活改善していけると、成長につながって色々な能力が底上げされます。自己分析も進みます。

本やブログに簡単と書いてあることが自分にとっても簡単とは限らないので、できなかったらこれは私には難しいんだなと思って別のことをやってみましょう。

このあたりのノウハウは自分用にはワーキングマザーを続けられるくらいはできていて、産業カウンセラー資格までもう少しの今、ADHDタイプの方の困り感を伺ってノウハウを一緒に作っていくことができそうだなと思っています。

いつもアイディアばっかりでなかなか行動しないので、まずは取れるようがんばります。何かもう少し形にできると良いな。